非会員上部PR枠用
 

今シーズン初のプライムイベントを制したのは?

2014-05-26 更新
2014526w


今シーズン7戦用意されているWQSで最もグレードが高いプライムイベントの初戦、『Quiksilver Saquarema Prime』がブラジル・リオデジャネイロから100Km北上したレフトのポイントブレイク・サクアレマの「Itauna」で開催され、現地時間5月25日に終了。
ファイナルデイは公式4-6ftレンジのサイズに強いカレントが入ったハードコンディション。ジェットスキーのサポートが無ければ困難な状況の中、ハレイベルなパフォーマンスが披露され、WQSランキング11位のブラジリアン、ウィゴリー・ダンタス(写真最上部・下)がキアヌ・アシング(HAW)を抑えて優勝!
賞金の40,000ドルと6,500ポイントを得てWQSランキングも一気に2位に浮上しました。

2014526w2


「サクアレマはベストだね。イベント中は良い波に恵まれ、優勝も出来てハッピーだよ。それに自分のスポンサーである’ Quiksilver’のイベントで勝てたのは特別なことさ。残念なことにファイナルは波数が少なく、ピリピリした雰囲気。お互いにハイスコアも出せなかったし、どちらが勝ってもおかしくない展開だった。キアヌは最後にいくつかの波を乗っていたから、ナーバスになったよ。ラッキーなことに逆転はされず、タイトルが転がり込んできたのさ」と優勝後のインタビューに答えていたウィゴリー。

ワールドツアーのブラジル戦を含む南米レッグのセカンドイベントになった今回。トップ34のメンバーからもブラジリアンやランキング下位の選手を中心に多数エントリーがあったものの、トリッキーな波に翻弄されてファイナルデイまで残ったのは、二人のブラジリアン、エイドリアーノ・デ・スーザとジャドソン・アンドレのみ。
QFの選手を見るとほぼ無名の選手が目立っていました。

ちなみに2010年にスタートした今イベントの最初のタイトルを獲得したのはブラジリアンのウィリアン・コルドソ。
しかし、2011年はカイ・オットン、2012年はマット・ウィルキンソン、2013年はミッチ・コルボーンと3年連続オージーが制しており、今回のウィゴリーの優勝はビーチに集まった地元のギャラリーにとっても念願の勝利でした。

2014526ki


SFでは強豪エイドリアーノを相手に9.80のハイエストスコアを叩き出したキアヌ(写真上)
もうすぐ21歳になるヤングハワイアンは、ここ数年で一気にコンペティションの世界に躍り出てきた沢山のハワイアン同様に波の大小に関わらず結果を残せるオールラウンダー。本格的に目指しているクオリファイに向けて早くも結果を残してきました。

「素晴らしい1週間だった。サクアレマとブラジルに大きな感謝をしたい。全ての対戦と波を楽しんだよ。ASPに感謝をし、ウィゴリーを賞賛したい。まさか友人(ウィゴリー)と戦うことになるなんて想像もしていなかったね。彼のことは昔から知っているし、優勝に値するサーファーさ。今回の結果には満足している。WCTを目指すオレには素晴らしいスタートになった。自信を持ってここから次のイベントであるロスカボスに向かえるよ」とキアヌ。

次のWQSのビッグイベント、メキシコで開催される6スター『Los Cabos Open of Surf』でも活躍が期待出来そうです。

2014526ad


今シーズンはオーストラリアのマンリーで開催された6スター『Hurley Australian Open』で優勝。
メインであるワールドツアーの方でも開幕戦で3位。第4戦を終了した時点でトータル6位とまずまずの位置にいるエイドリアーノ(写真上)
現在のランキングや直後に控えるフィジー戦のことを考えるとプライムとは言っても参加は見送るという選択肢があったのですが、自国での優勝にこだわる彼の熱い思いがそれを許さなかったのでしょう。

「キアヌを倒すためにベストを尽くしたよ。彼はイベントを通して凄いサーフィンをしていたし、ファイナル進出は当然のことだと思う。敗因が自分のミスだったのは残念だったけどね。でも、全体に見るとブラジルサーフィンの歴史的な場所であるサクアレマで良いパフォーマンスが出来て気分は最高さ。観客も楽しんでくれたかな。次はフィジーでのWCT。ここでサーフィンした後、気持ち良く挑めるよ」と10代の頃から第一線で活躍しているプロらしいコメントを残していました。

なお、今イベントには大野修聖、大橋海人の二人の日本人が参加。
大野修聖はR1で敗退。大橋海人はR1でC.J・ホブグッド(USA)を抑えたものの、R2ではウィゴリーを始め、アレホ・ムニーツ(BRA)、クリス・ワード(USA)という強敵に挟まれて4位敗退に終わっています。
二人は6スター『Los Cabos Open of Surf』にも出場が決定。他にも大原洋人、大澤伸幸、村上舜、加藤嵐、新井洋人、仲村拓久未、辻裕次郎が参加予定。

プライム『Quiksilver Saquarema Prime』結果
1位 ウィゴリー・ダンタス(BRA)
2位 キアヌ・アシング(HAW)
3位 エイドリアーノ・デ・スーザ(BRA)、ビリー・ステアマンド(NZL)

ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images

「コンテストリポート」一覧へ