JPSAショートボード第2戦を制したのは?
2014-06-29 更新

JPSAショートボード第2戦『伊豆下田 CHAMPION PRO presented by LesPros entertainment』が静岡の伊豆・白浜で6月26日〜29日に開催。
イベント前半はヒザ〜コシ位のスモールに加え、オンショアの影響も入った厳しいコンディション。
ロータイド時は長いウェイティングが入るなど出来る限りの対処はしながらも、基本的に選手達は難しい戦いを強いられていました。
そんな中、R2でトータル14.25とスコアを伸ばしていた大澤伸幸でしたが、R3ではトータルでも4〜7ポイントのロースコア勝負に敗れ、早くも姿を消すことに...。
イベント後半はサイズアップしてファイナルデイは風もおさまり、梅雨の合間の晴れにも恵まれていました。

ファイナルはバリ島での開幕戦を制した辻裕次郎(写真上)を始め、仲村拓久未、田中樹と強豪揃い。更にトライアルからメインラウンド、プロ資格まで手に入れた湘南・鵠沼の若手、堀越力を加えての4人ヒート。30分勝負。
コシ〜ハラ位のスモールコンディションを序盤から器用に乗りこなしたのは堀越力。4.50、3.85をまとめてリードを握ります。
中盤、大きめのセットを掴んだ辻裕次郎が8.00をスコアしてトップに立つと4.15のバックアップスコアを重ね、トータル12.15。
2位に浮上してきた仲村拓久未はニード7.16。マキシマム12本を利用してとにかく波に乗った仲村拓久未はラスト5分を切ってから綺麗なマニューバーを軸に7.25を叩き出して見事に逆転!
執拗に辻裕次郎をマークした仲村拓久未は最後の波で同時にテイクオフ。ジャッジは辻裕次郎にインターフェアをコールし、仲村拓久未(写真最上部)が優勝。
JPSA初優勝を決めた18歳の仲村拓久未。昨年は茨城・大洗で大野修聖に最後の最後に逆転されて苦い思いをし、今回はその経験を活かして強い意志で辻裕次郎との激しいバトルを制していました。
なお、JPSA最年長の今村大介が今回の大会を最後に引退を表明。
地元の伊豆でツアー歴28年の長い幕を閉じました。


女子はバリ島で優勝した前田マヒナ、3位の橋本小百合が不在の中、大村奈央(写真上)、水野亜彩子、野呂玲花、高橋みなとがファイナルへ。
序盤に4.00と6.25をまとめた水野亜彩子が主導権を握っていましたが、中盤にバックサイドでアクションを重ねた野呂玲花が6.90をスコアして逆転に成功。4.50とバックアップスコアも伸ばし、トータル11.40でリードを広げます。
後半、6.60をスコアして3位から2位に浮上してきた大村奈央がニード4.81のシチュエーションで終了間際にレギュラーの波にテイクオフ。フィニッシュまで綺麗にメイクして6.25をスコア。土壇場で野呂玲花を逆転し、優勝を決めました。
ファイナルの常連組ながらJPSAでの優勝は2012年のバリ戦以来となった大村奈央。
野呂玲花を含め、海外でのWQSにも積極的に参加しており、今年も女子のレベルアップに貢献してくれそうです。
次のJPSAショートボード第3戦は8月7日〜10日に伊良湖・ロングビーチ(or ロコポイント)で開催される『夢屋サーフィンゲームス 田原オープン』です。
JPSAのイベントではその前にロングボード第3戦『BUDDY&KEINA presents マーボーロイヤル Kj プロ』が7月5日〜6日に湘南・辻堂で開催されます。


JPSAショートボード第2戦
『伊豆下田 CHAMPION PRO』結果
1位 仲村拓久未
2位 辻裕次郎
3位 田中樹
4位 堀越力
女子
1位 大村奈央
2位 野呂玲花
3位 水野亜彩子
4位 高橋みなと
ベストオブザベストライド賞
男子 辻裕次郎 8.00
女子 高橋みなと 8.75
JPSA公式サイト
http://www.jpsa.com/(PC用)
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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