一宮エリア
2014-07-10 更新
皆さん、お疲れ様です!波情報BCMの新コーナー「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
このエリアで生まれ育った根っからのローカルプロサーファーとして、また、漁師ならではの海と天気に関する豊富な経験から、様々な情報とアドバイスをお届けしています(そのつもりです:笑)!
原則として毎週水曜日か木曜日に「ここ最近一週間のエリア状況」をお届けしていますので、宜しくお願いします!
さて、ここ最近1週間のこのエリアは、週末(7/6)まで腰腹~胸といったアベレージサイズの日が多く、全てのレベルのサーファーが楽しめるコンディションが続きました。
梅雨のこの時期としては「上出来」だったのでは?と思います。
そして、週明け月曜日(7/7)からは、台風8号の北上に伴い、沖からまとまったウネリが届き、頭くらいのファンウェーブになりました。
一宮、サンライズが人気でしたね。
ただ、本日7/10はサイズダウンしてますが。。。
台風の位置が西に入り過ぎましたね。。。
では早速本題に入りましょう!
先ずは、ご注意から。
ほぼ毎日このエリアの沖合いで漁をしていますが、ここ最近、沖にはクラゲがたくさん浮いているのを確認しています。
このエリアにオンショアが吹き続くと、この沖合いのクラゲが一気にサーフィンエリアに寄ってくるので、北~北東~東の風が吹いているときは充分注意してくださいね。
では、一宮から。
※写真:7/9(水)夕方。
先週と比べると、全体的に地形が深くなってしまったようです。。。
ボトムのボヨつきが目立ちます。



左の堤防の周りも良くなると思っていたのですが、ショルダーのないダラダラとした波になってしまいました。。。
ウネリの向きで変化してくるとは思いますが。。。
この後の台風8号のサイズアップでインサイドが深くならなければいいですね。。。
サンライズです。
ここもインサイド中心の地形です。
今まであったアウトの地形には反応せずに、ミドルセクションからブレイクする波が多いです。



さて、東浪見ですが。。。
※写真:7/9(水)昼過ぎ。



ミドルセクションでブレイクしますが、ダラダラとハリのない波が目立ちますね。。。
最近は、潮が上げると特にひどくなる傾向で、インサイドセクションにも横にカレントが発生してしまい、残念な日が多かったです。
右奥のピークも最近はイマイチな様子です。。。
続いて志田です。
※写真:7/9(水)昼頃の上げ最中。
地形復活の兆しありです!
凪が続いて砂がうち上がっているので沖が深いかと思いきや、アウトにも地形が。
真ん中は相変わらずの超早ダンパー気味のブレイクですが、南よりのウネリなら、右側と左側にはピークができます。


今後の台風8号の影響で、ビーチの砂が出ると地形が大きく変化しそうな気配です。
太東です。
今週はウネリをかわしてしまっていましたが、潮のタイミングでは膝~腰くらいで練習出来る日も多かったです。
アウトのピークがだんだん手前に寄ってきているようなので、インサイドにもだいぶ砂がついてきました。
インサイドが浅くなってきたので潮が多い時間でも、間隔は長いもののロングボードならサーフィンできています。
その代わり、前回までサーフィン可能だったガスト方面は、深くなってしまいショアブレイクになっていますので、気を付けてください。
また、最近の太東には、毎日のように救急車が来ています。
ビギナーの方同士のアクシデントが増えているようなので、余裕を持った判断で練習してください!
夷隅です。
※写真:7/9(水)の上げ始め。



No.2・3に関しては、凪が続いたせいか砂が岸にあがってしまい、相変わらずインサイドセクション中心の地形です。
潮が少なくなってくるとブレイクしますが、距離が短い波ばかり。。。
この台風(8号)で地形の変化に期待したいところです。
最後に大原です。
※写真:7/9(水)午前。
ここはオフショアで面ツルが続いている分、同時にウネリもかわしてしまい、サイズに関しては残念な日ばかりでした。。。。

そして水温ですが、先週と変わらず穏やかな天気の良い日ならタッパー、スプリング、ロングジョンなど、軽装でできました。
ただし、今回台風8号の接近に伴い、もしかすると時化でかき回され沖合いの深いところの冷たい水が流れ込み、水温が下がる可能性も予想されますので、念のための準備はお忘れなく。
さて、先週末(7/6)まで凪が続いて、どこのポイントも砂が打ち上げられていたので、今回の時化で砂が出ると地形も大きく変化してきそうです。
ただ今回の台風(8号)は、勢力にもよりますが、陸地に近いところを通りそうなので理想通りとはいかなそうで、通過した後のサイズダウンも早いかも?と思っています。。
最後に。
どのポイントにも言えることですが、サイズが上がった場合、堤防やテトラの周りがいい波になりがちですが、同時に強烈なカレントが発生します。
このカレントに拐われないように、ご自分のパドル力を過信せず、堤防やテトラには近付かない様心がけてください!
今週は以上です。
では、また来週(水or木)!!
