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『Billabong Pro Teahupoo』再開!

2014-08-25 更新
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公式10-15ftレンジのエピックコンディションで開幕したASPワールドツアー第7戦『Billabong Pro Teahupoo』は4日間レイデイが続いていましたが、現地時間8月24日にR2のH12から再開してR3のH12まで進行。R4を戦う12名が決定しました。
舞台のタヒチ・チョープーは公式8-10ftレンジ。朝はスローヒートが目立ったものの、徐々に素晴らしいバレルがコンスタントに姿を現し、パーフェクト10が2本に9ポイント台が連発。
世界のトップサーファーによる最高のバレルセッションが続いた一日でした。

まず始めに10ポイントを出したのは、R3のH8でシーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)と対戦したジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)で、序盤に8.77、9.67をまとめて圧倒。後半はシーバスが猛チャージを仕掛け、9ポイント台を2本スコアしますが、終了間際にこの日一番のセットを掴んだジョン・ジョンはリラックスしたスタイルでディープな位置に留まり、これに10ポイントがコール。
対戦相手とはいえ、同じハワイアンのシーバスがバレルの出口でジョン・ジョンを讃えるように片手を上げていたのが印象的でした。

「アウトに出るまであんなに波が大きいとは思わなかったよ。いくつかのセットの波は本当に良かったね。この波のテイクオフはクレイジー。ほとんどダンパーだよ。最初にパンピングしてフォームボールを乗り切る。そしてベストになることを期待するだけさ」とナット・ヤング(USA)とカイ・オットン(AUS)の白熱したヒート中に受けたインタビューに答えていたジョン・ジョン。

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このインタビューのすぐ後にはカイ(写真上)がクレイジーなテイクオフをメイク。潰されるかどうかのギリギリのディープなバレルをクリアし、この日2本目の10ポイント!
対するナットも9.13をスコアして追い上げていましたが、トータル18.17vs18.06でカイが僅かに上回り、R4へ。

10ポイントを出した波については、「とても大きかったね。ウェストボールのビハインドからドライブしたんだ。ラッキーも重なったよ。きっと祖父が天からサポートしてくれたんじゃないかな」とコメント。

昨年のポルトガル戦でワールドツアー初優勝を決めたカイ。その時も亡くなった祖父への思いを語っていました。
ジョン・ジョンに勝ったR1も含め、チョープーでの彼のライディングは何か超越したものを感じます。
今年初のR4進出を決め、更に上を目指すカイの快進撃はどこまで続くのでしょうか?

 
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10ポイントこそ出なかったものの、この日一番際立っていたのはケリー・スレーター(USA・写真上)でしょう。
ジャドソン・アンドレ(BRA)を相手に5本続けて9ポイント台。逆に何故10ポイントがコールされないんだ?と不思議になるような完璧なリズムでヒートを勝ち上がっていました。

「クレイジーなほど舞い上がっているよ。今は落ち着くように努力している。こんな良いチョープーは初めてさ。アウトの棚でホローになる丁度良い大きさなんだ」とケリー。
チョープーでのイベントが始まった1999年から10年以上もここでのコンテストの勝ち方を経験しているケリー。
優勝回数の4回はもちろん最多記録。ウネリが入るインターバルなど他の選手では話さない細かな分析をしているのも、彼ならではと言えるでしょう。

 
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ジョン・ジョン、カイ、ケリーが好調にラウンドアップを決めた一方、前戦のジェフリーズベイでファイナルを戦ったパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)とミック・ファニング(AUS)はR3で敗退。
R1で10ポイントをマークしたワイルドカードのネイザン・ヘッジ(AUS)を軽々と下したカレントリーダーのガブリエル・メディナ(BRA)がブラジリアン初のワールドチャンピオンに一歩近づいたことになります。

今シーズン初のR3進出を決め、更にパーコを敗ってR4までメイクしたブレット・シンプソン(USA・写真上)は、「彼を倒すのは難しい。でも、今日は彼よりもベターな波に乗ることに集中すれば良かったから、オレにとってはイージーだったよ」とコメント。

また、ミックを倒したルーキーのディオンもR4進出は初。今イベントで初めてR1を1位通過し、初めて尽くしのディオン。
それもミックをコンビネーションに追い込んだのは彼にとって大きな自信に繋がるでしょう。

「最高の気分だね。ここでは生き残るためにサーフィンをしている。彼はタイトルを狙っているけど、オレだって勝つためにここにいるんだ。バレルをメイクして勝てたことにストークしているよ」とディオンはR3終了後のインタビューに答えていました。

その他にR3を通過したのは、ティアゴ・ピレス(PRT)、エイドリアン・バッカン(AUS)、ミシェル・ボウレズ(PYF)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ビード・ダービッジ(AUS)、オーウェン・ライト(AUS)

ネクストコールは現地時間8月25日の早朝7時(日本時間8月26日深夜2時)
南西ウネリが続き、風も弱く、グッドコンディションが期待出来そう。
ウェティングピリオドは26日までなので、少なくとも残り2日でイベントは終了します。

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なお、公式サイトでは『GoPro Challenge』のエントリー作品が次々と公開中。
選手達が「GoPro」を持って撮影した映像は大迫力。
特に大画面で見るとバレルライドのバーチャル体験を味わえるので、ぜひチェックしてみてください。

ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)

photo: ASP Covered Images

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