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灯台下暗し?日本編④

2006-04-25 更新
(前回までのあらすじ)
旅が大好きな僕だが、海外で外国人の友達と話すうちに、実は国内のサーフトリップをあまりしたことが無かったことに気付き、思い切って長期の国内旅行を志す。少しでも安く上げるために燃費の良いクルマを選び、自炊に必要なカセットコンロと、100均で買った包丁・鍋・皿を積み、友人を誘っていざ出発。初夏の日本海に出て金沢→京都→鳥取と西へ進み、そこから南下して四国に渡り、室戸→高知・中村。行く先々の友人を訪ね、各地の波と名物料理を味わう。そしてフェリーで九州・福岡へ渡り、佐賀→熊本→鹿児島を車中泊と各地の温泉巡りを繰返しながら走り続ける。次はいよいよ宮崎だ!!

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宮崎へ向かう前に鹿児島の南端にある佐多岬という場所を通った。海に沿うように道がひたすら続いている。道路のすぐ脇は断崖になっていて海を見下ろすことはできない。店も家も無ければ人もいない。ジャングルのような植物におおわれている道が一本あるだけだ。舗装されているのが不思議なくらいだった。途中で無人の砂浜があったので僕らはフルチンになって海水浴をした。そこでスネくらいの波が割れていた。サイズアップすれば間違いなくフルチンサーフをしていただろう。日本の本土にも人の手があまり入っていないところもあるのだと感心した。あとから聞いた話ではこのエリアは少し前まで陸の孤島と呼ばれたそうだ。

佐多ジャングルを通り過ぎ、僕らは恋ヶ浦という鹿児島県と宮崎県の境にあるサーフポイントに到着した。海も砂浜も綺麗だし、天気も良い。だが残念なことに波はフラット・・・。スケートボードをしたりして2日間ほど時間を潰したが波は上がらなかった。夏休みを利用して友人が東京から宮崎へ飛行機で遊びに来ると電話があったので僕らは恋ヶ浦での波待ちをやめて宮崎空港へ向かった。

友人達と合流したものの市内のメインポイントである木崎浜もフラットだった。木崎浜から結構近いところに渓流を発見したので僕らはそこでバーベキュー&川遊びをした。丁度この日あたりから台風が近づいていたのでサイズアップを期待していたが、結局夕方まで波は上がらず、一泊の強行日程で来た友人達は涙を飲んで東京に帰っていった。

友人達を空港へ送って木崎浜に戻ってくるとなんと胸サイズの波が入り始めていた。夕日を見ながら無風のコンディションを僕らは楽しんだ。しかも、この台風スウェルは翌日になると頭、翌々日は頭オーバーにサイズアップしていった。それでも木崎浜は波のサイズが上がってもクローズアウトすることはなかった。その他にも空港の近くにある黒砂のポイントにも行った。ここの波はサイズこそ小さかったが波のパワーは申し分ないほど力強かった。

宮崎よりも千葉の方が波がコンスタントだと言う人もいるが、僕はこの場所が日本一住みたいと思うくらい気に入ってしまった。

その理由は、
①街並みも海の色も南国だし自然が多く残っている。
②食事がおいしい、温泉もある。
③市内(空港もある)からビーチまでが車で15分くらいと近い。
④ビーチブレイクからリーフまでバラエティにとんでいる。(今回はリーフには入っていないが。)

いつか住めるようになるといいなぁ・・・、と思いながら僕らは宮崎を後にした。

(まだまだ次回へ続く!)