『Quiksilver Pro France』再開!タイトルレースがヒートアップ!
2014-10-03 更新

美しい海岸線に点在するフォローなビーチブレイクが特徴のフランス南西部・ホセゴーで開催中のASPワールドツアー第9戦『Quiksilver Pro France』
R3のH4まで進行したイベントは次のウネリ待ちで3日間レイデイがコールされていましたが、現地時間10月2日に公式5-7ftレンジの西北西ウネリがヒットして再開。
朝の内に2ヒート、ハイタイド時はウェイティングして午後からは一気にR4まで進行して残り一日でフィニッシュ可能に!
R3ではブラジリアン初のワールドタイトル獲得が秒読みに入ったガブリエル・メディナ(BRA・写真最上部)が不安定な朝のヒートに重なり、ロースコア勝負ながらジェレミー・フローレス(FRA)を倒し、そのガブリエルからトップを奪う可能性が僅かに残されたケリー・スレーター(USA・写真下)はウェイティング後のファーストヒートでトラビス・ロギー(ZAF)と争い、僅差でラウンドアップ。
両者共に危うい戦いを切り抜けてR4へ。

「どんなコンディションでもロギーを甘く見てはいけない。今朝はトリッキーな波だったしね」とケリー。
ガブリエルとのタイトル争いに関しては、「アンディと争っていた時も何年か続けて同じようなことがあったよ。彼がヒートを勝てば、オレも絶対に負けられない。その繰り返しさ。今はガブリエルとのバトルだね。微妙な立場だけど、まだ彼の方が遥かにリードしている。もしオレが今の彼の年齢の頃に同じポジションにいたなら、19〜20回はタイトルを獲れたんじゃない?」と話していました。

その他、珍しくエアー無しのターンのみで9.60のハイエストスコアをマークしたフィリッペ・トレード(BRA)を始め、ジョシュ・カー(AUS)、ミゲル・プーポ(BRA)、タジ・バロウ(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF・写真上)、ジャドソン・アンドレ(BRA)が勝ち上がった一方、タイトル争いに絡んでいたジョエル・パーキンソン(AUS・写真上)がここで敗退して2度目のワールドチャンピオンの可能性を失うことに...。
「地形の影響で波に乗るまで予想がしにくいんだ。波の予報は素晴らしいけど、フランスのこの場所はそのウネリに耐えられる地形では無いね」とジョエル。
例年だとこのサイズはバレルになることが多いホセゴーのサンドバーですが、今年はすでに終了したウィメンズも含めてほとんどバレルは無く、アクション勝負。ジャドソンとのR3は6ポイント台が2本と決して悪くない内容ながら、ジャドソンの勢いには及ばなかったようです。

3人ヒートのR4(1位はQFへ。2位と3位はR5へ)は、コロヘ・アンディーノ(USA)、ガブリエル、ミゲル(写真上)、ジョーディが勝ち上がり、QFへ。
「勝てて良い気分さ。もっとサーフィンしたいよ。いつも言っているけど、ヒート毎を戦うだけ。例え負けても良いサーフィンをしたいね」とガブリエルは今シーズン8度目のQF進出が決まった後のインタビューに答えていました。
これで5位以上は確定したガブリエル。もう本当に後が無いケリーはR4でリズムに乗れず、3ポイント台止まりの3位。R5ではタジと対戦します。
ネクストコールは現地時間10月3日の午前7時30分(日本時間の同日午後2時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西ウネリのピークは3日となり、フェイスで8-12ftまでサイズアップする予想。
コンディションが整えば、R5のH1、ミック・ファニング(AUS) vs ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)のカードからスタートします。

メンズよりも熾烈なタイトル争いになっているウィメンズは一足先にポルトガルへ移動。
現地時間10月2日に第9戦『Cascais Women’s Pro』が開幕し、R1の6ヒートが進行。
カレントリーダーのサリー・フィッツギボンズ(AUS)、2位のタイラー・ライト(AUS・写真上)、4位のカリッサ・ムーア(HAW)が1位通過でR3へ。
フランスで今シーズン2勝目を決めたタイラーは同じようなビーチブレイクで好調さをキープ。パワフルなターンで9.43のハイエストスコアをマーク。
6度目のワールドタイトルを狙うステファニー・ギルモア(AUS)はローラ・エネバー(AUS)に抑えられてR2の敗者復活戦行きを強いられています。
ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
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