ガブリエル・メディナがチャンピオンシップの道のりを語る
2014-10-19 更新

僅か20歳にしてブラジリアン初のワールドチャンピオン獲得が目前に迫っているガブリエル・メディナ。
現在開催中のポルトガル戦の結果次第では最終戦を待たずにタイトルが確定します。
過去11度もワールドタイトルを手にしたケリー・スレーターに’ハイパー・コンペティティブ’と称されたガブリエル。
ヒートの一つ一つを確実に勝ち上がるというコンペティションの世界では基本中の基本を一貫して行い、常に冷静でプレッシャーさえも感じさせません。
そして、常に彼の側にいて指導者として影で支える継父、チャーリーの存在もこれから成し遂げようとしている偉業に欠かせない存在です。
ストームの接近によってレイデイが続くポルトガル戦の最中。
ガブリエルとチャーリーがASPのインタビューに答えました。
■ASP
ワールドタイトルレースにおいて誰がライバルですか?
■ガブリエル
その件については、あまり考えないね。
例えば、アンディ・アイアンズはケリーのライバルだったけど、彼らのようなライバル関係を誰かと感じることは無い。
まだ初めてのタイトル獲得にトライしているところだから、比較するには早いよ。
現在の状態で、すでにタイトルを手にしているアンディやケリーと比べるのは難しい。
でも、もうすぐ手に入れるという気持ちは強まっているよ。

■ASP
ケリー・スレーター、ミック・ファニング、ジョエル・パーキンソン。
彼らのようなベテランに追われる気分は?
■ガブリエル
彼らがワールドタイトルを手に入れる姿は見てきたし、昨年のハワイの最終戦ではチームメイトのミックと同じ家に滞在してタイトル獲得の一部始終を近くで見ていたよ。
全てを見たと言っても良い。周囲はミックと最後まで争っていたケリーについて話していた。あのシチュエーションでのミックのプレッシャーは相当なものだと思う。もし、自分があの立場にいたらとてもナーバスになっていたね。
あの時、ミックの側にいて彼が勝ったことに本当にインスピレーションを受けた。近くで見ていたからこそ、彼の立場と同じ感じがして、いつか自分も彼の場所にいけると思えたんだ。本当に貴重な体験をさせてもらったよ。
今、良い気分でいられるのも、それが理由さ。
タイトルのことばかり考えるとナーバスになる。だから、全てのコンテストで良いショーを見せることに集中しているんだ。それが結果に結び付けばと考えているよ。
ベストを尽くす。結果は私達ではなく、神様が決める。彼の望むようにね。

■ASP
チャーリー、あなたは息子のガブリエルをどれだけ誇りに思っていますか?
■チャーリー
それに値する表現が無いくらいの大きさだよ。
しかし、まだ今年は終わってはいないから、冷静さを保つ必要があるね。
私達にはまだいくつかのステップを踏まないといけないんだ。
まだ感情的にはなれない。ハートでは無く、頭を使って考えるべきさ。
それは私達がブラジリアンだからこそ。現時点では落ち着いて冷静に。
もちろん、すでに彼を誇りに思う気持ちはとても強いよ。
■ASP
ずばり、ガブリエルとは?
■チャーリー
彼は自慢の息子であり、親友でもある。
本来は争いを好まない性格。
だからこそ、コンペティションに対して非常に冷静に対処出来るのだと思う。
特にコンテスト中は少し変わるんだ。ここに友人を作るためにいるわけではないという意味の言葉も聞いたことがある。
それは真実さ。彼は戦うためにここにいる。
彼は友人が出来やすい性格だけど、ツアーでは競争するのが目的。無駄な時間を過ごすことは無い。
それは彼の人生にも言えることだよ。

ASP公式サイト
http://www.aspworldtour.com/(PC用)
photo: ASP Covered Images
⇒「コンテストリポート」一覧へ