灯台下暗し?日本編⑤
2006-05-16 更新
いつもOne Earthを読んでいただいて有り難うございます。そろそろ本格的なサーフシーズンの到来ですね。僕のプロデュースするブランド「A-frame」の新作Tシャツを読者の方へプレゼントさせていただくことになりました。詳しくは、このコラムの最後をご覧ください。---------------
(前回までのあらすじ)
旅が大好きな僕だが海外で外国人の友達と話すうちに、実は国内のサーフトリップをあまりしたことが無かったことに気付き、思い切って長期の国内旅行を志す。少しでも安く上げるために燃費の良いクルマを選び、自炊に必要なカセットコンロと、100均で買った包丁・鍋・皿を積み、友人を誘っていざ出発。
初夏の日本海から始まった旅は金沢→京都→鳥取、四国・高知の室戸→中村、九州・福岡→佐賀→熊本→鹿児島→宮崎を巡り、行く先々で友人と会い、各地の波と名物料理を味わい、車中泊と温泉巡りを繰返しながらひたすら走り続ける。宮崎を折り返し地点とし、北に進路を変え、帰路へとつく。いよいよハルさんの国内サーフトリップ「灯台下暗し?」最終回!!
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宮崎では期待通りの素晴らしい波を満喫できた。西日本一周の旅は宮崎を折り返し地点とし、僕らの車泊の旅も帰路についた。宮崎から北上すると大分の県境でサーフィンができそうなビーチを発見した。良い波ではなかったが、気温も高く海に入りたくなったのでそこでサーフした。旅に出てから毎日のように波乗りばかりしていて相棒の富士はずいぶんと波乗りがうまくなった。自分はちっとも進歩しないが仲間が波乗りにはまって上手くなっていくのは嬉しいことだ。
高千穂という絶景ポイントや阿蘇山の大自然を満喫しながら北上を続け、九州から本州へ渡る。山口から鳥取まで波を探したが、夏の日本海には残念ながら波はなかった。日本海での波乗りはあきらめ大阪に向かった。大阪には外国で出会った友人がいたので合流した。名物のお好み焼きを食べ、その後は居酒屋で騒ぎ久しぶりの都会遊びをした。そして彼らの案内でまもなく入り出す台風のウネリをキャッチしに和歌山へ行くことになった。
御坊という場所にはリーフのポイントが数ヶ所あった。まだ何処にもウネリが入っている様子はなかったが、僕らはじっとそこで波が来るのを待つことにした。夕方浜辺で料理をしてご飯を食べ終え、漁港の裏側にあるポイントを見に行くとフラットだった海に胸くらいのレフトがきれいにブレイクしていた。波はトロ目だが良い波と美しい海があった。翌朝はさらにサイズがアップと思ったがそれほどサイズアップはしていなかった。混雑もなくこの日も一日楽しいサーフデイが過ごせた。
3日目は風が入り出したので僕らは大阪の友人たちと別れ、東京方面へと向かい始めた。途中で那智の滝を見学した。日光にある華厳の滝が日本一かと思っていたが那智の滝は神々しさもあり華厳の滝にまったく引けを取らない貫禄があった。
和歌山から名古屋まではノンストップで走り、名古屋で一泊して浜松に向かった。この辺りまでくると帰ってきたという実感が湧く。浜松は台風のウネリがヒットして全体的にクローズアウトしていたので、静波に向かうことにした。静波は普段は波のなさそうイメージがあるポイントだが、この日はムネくらいの波がきれいにブレイクしていて、朝から夕方までサーフィンを続けた。そしてこれがこの旅のラストセッションとなった。
僕たちは40日間をほとんど車の中で生活をした。洗濯はコインランドリーだったし、食事は自炊、風呂はあらゆるところの日帰り温泉に毎日入り(身だしなみはきちんとしていたつもり?!)、高速道路も使わず車はディーゼルだったので使ったお金は一人9万円程度だった。日本は物価が高いと言うけれどやり方によっては十分に長期のサーフトリップができることが分かった。今はいつか東北~北海道ツアーをやって僕らの日本一周計画を完結させたいと思っている。
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