2014年ロングボードの頂点が決定!
2014-12-11 更新

ロングボードのワールドチャンピオンを決めるWLT『GoPro World Longboard Championship』が中国・海南島の「日月湾」で開催。
ファイナルデイとなった現地時間12月10日はフィリピンの東から南シナ海を辿った季節外れの台風22号の影響で公式3-4ftレンジの美しく長いレフトの波が出現。
期間を通して見ても非常に波に恵まれ、中国というお国柄かライブスコアのみで映像は無しという点だけを除けば最高のイベントになりました。
昨年のワールドチャンピオン、ピッコロ・クレメンテ(PER)がR3で早々と敗退し、2011年、2012年のチャンピオン、テイラー・ジェンセン(USA)はQFで敗退。
ファイナルはハーレー・イングルビー(AUS)とフィル・ラズマン(BRA)、元ワールドチャンピオン同士がマンオンマンで対決し、ハーレー(写真上)が8.35を含むトータル15.20で優勝。
今シーズンもWLTは1戦のみの開催のため、優勝と同時に2014年のワールドチャンピオンも獲得!
「最高の気分!最初のタイトルの時も嬉しかったけど、今回はそれ以上だね。フィルはイベントを通して8、9ポイントを出すほど好調だったから、僅か4.50のリードでは安心出来ず、ナーバスになっていた。決して良いスタートを切ったイベントとは言えず、危なかったヒートもあったさ。ファイナルは全てが思い通りになってくれ、今でもこの勝利が信じられないくらいだよ。参加した全てのサーファーが凄く、尊敬している。サーファーの代表としてこのイベントでASPの仕事をしたけど、今後のイベントでも続けたい。引退した後はもっと良い方向に向かえば良いなと考えているよ」とハーレー。
R1では1位通過を果たせず、敗者復活戦のR2に回ったものの、それ以降は次々と勝利を重ねて2009年以来、2度目となるワールドチャンピオンを獲得。
ショートボードもこなすフォトジェニックなハーレー。何度も来日しているため、ファンの方も多いのでは?

ウィメンズは今年もケリア・モニーツ(HAW)とチェルシー・ウィリアムス(AUS)がファイナルで対決。
両者の戦いは2011年から4年連続となり、チェルシー、ケリア、ケリアの順番で優勝。
今年はクロスゲームの末にチェルシー(写真上)が9.15を含むトータル16.90で優勝。
4年連続でタイトル争いをしながらも2位に甘んじていたチェルシー。5年目にして念願の初のワールドタイトルを獲得しました。
「信じられないわ。長い間、ワールドタイトルが欲しかった。周囲の人々は私のことを評価し続けてくれたの。今はその人達を信じている。サポートしてくれた家族、友人、スポンサーに感謝したい。ケリアとのファイナルは素晴らしかった。彼女も凄い良かったし、今後も良いライバル関係が続くと思う。今回は彼女に勝てて本当に嬉しいわ」と優勝の喜びを語っていました。
安定したノーズライド、パワフルかつ優雅なターン。そして、ロングボードでは特に重要となるスタイル。この二人のサーフィンが他の選手よりも卓越しているのは結果が示しています。
なお、今イベントには畑雄二、尾頭信弘。ウィメンズには吉川広夏、小熊明美、鈴木由貴、岡澤紫穂と多くの日本人選手が参加。
最高成績はQFまで進出した岡澤紫穂の5位でした。


『GoPro World Longboard Championship』結果
1位 ハーレー・イングルビー(AUS)
2位 フィル・ラズマン(BRA)
3位 ティモシー・クレニュー(FRA)、ジャスティン・キンタル(USA)
ウィメンズ
1位 チェルシー・ウィリアムス(AUS)
2位 ケリア・モニーツ(HAW)
3位 クロエ・カルモン(BRA)、リンジィ・ステインリード(USA)
ASP公式サイト
photo: ASP Covered Images
⇒「コンテストリポート」一覧へ