『Drug Aware Margaret River Pro』開幕!
2015-04-16 更新

イースターホリデーに行なわれたオーストラリア・ビクトリア州のベルズビーチからツアー一行は西へ移動。
西オーストラリア州のパースから約3時間、オーストラリア有数のワインの生産地でも有名な自然豊かな土地、マーガレットリバーで『2015年WSL Samsung Galaxy Championship Tour』の第3戦『Drug Aware Margaret River Pro』が開幕!
ウェイティングピリオド初日の現地時間4月15日、ベルズの時から予想されていた特大の南西ウネリが入り、開幕戦から2戦続けてコンディションが悪かった世界トップのサーフィンレースを払拭するようなソリッドな波に恵まれ、メンズのR1が終了しました。
H1からH7は2014年に一日だけ使用された「The Box」で進行。
この波の特徴は写真や動画を見て頂くのが一番早いのですが、一言で表すなら’レギュラー版のタヒチ・チョープー’
シャローなリーフの上で底掘れする波はバレルオンリー。とくかくバレルのスキルが試される舞台。
オープニングヒートには、このリスキーな波のテストライディングに最もふさわしいジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)が登場。
いきなりスタンディングバレルをメイクして7.83をスコア。後半には5.17のバックアップスコアも揃えて余裕のラウンドアップ!
「今朝ここに来た時、スピットが吹いていたり、本当に良い波だった。最後の波はメイクがとても難しかったね。数本は良い波に乗ったけど、基本的には危険だったさ」
同じハワイアンのダスティ・ペインさえも手が出せないようなコンディションで2本のバレルをメイクしたジョン・ジョン。
最後の波はエアードロップからバレルインまでは上手くいったものの、速過ぎて抜けられず、シャローなリーフの上でワイプアウト...。
それで何事もなくすぐにアウトに戻ってきてしまうのはさすがとしか言いようがありません。

「The Box」で行なわれた7ヒートの内、勝ち上がった選手の大半はフロントサイドとなるレギュラーフッター。
2名だけ残ったグーフィーフッターの内の一人、エイドリアン・バッカン(AUS・写真上)はこの日最も難しい波をメイクして9.57のハイエストスコアをマーク。
9.57をスコアした波について聞かれると、「危険だったよ。あの波は皮肉にも危険なセクションの奥にいたおかげで安全な場所にいることが出来た。ファンはオレ達がこんな波でサーフィンするところを見たいはずさ。どんなことをするのかをね」とコメントを残していました。

ちなみにエースと同ヒートだったジョシュ・カー(AUS・写真上)は昨年の「The Box」で最も魅せた一人。数々の完璧なバレルライドを披露して「GoPro Challenge」でも素晴らしい映像を残して初ファイナルをメイクしていましたが、今年はエースの活躍に主役を奪われてしまい敗者復活戦のR2へ。
更にヒート後半にはこの日最も酷いワイプアウトで地獄を味わうことに...。

第2戦のベルズでケリーとMRに続く4度目のベルを鳴らしたミック・ファニング(AUS・写真上)はカレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージでワイルドカードのジェイ・デイヴィス(AUS)とマット・ウィルキンソン(AUS)と対戦。
ホームのキラで鍛えられたミックはベルズと対照的なこの波でも最高の仕事を見せて一本目に8.67して主導権を握ると後半には5.33のバックアップスコアを重ね、トータル14.00。難なくR3進出を決めました。
「あえて言うならテイクオフから保てたのが良かったのかもね。とても難しい波だった。大きくて荒れた部分もある。過激だけど楽しかった」

その他にも「The Box」ではジョーディ・スミス(ZAF)、ケリー・スレーター(USA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、フレディー・パターチア(HAW)がラウンドアップ。
H8以降はメインの「Surfers Point」へ移動し、ミゲル・プーポ(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ディフェンディングチャンピオンのミシェル・ボウレズ(PYF)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)がR3進出を決めています。
ネクストコールは現地時間4月16日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリが続き、18日には更に大きな南南西ウネリが入る予報。
公式サイトではライブ中継が配信されるので、エキサイティングな戦いを観戦してみては?
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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