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『Drug Aware Margaret River Pro』SFを戦う4名が決定!

2015-04-19 更新
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ゴールドコースト、ベルズ、マーガレットリバーと続くオーストラリアレッグの最終イベント『Drug Aware Margaret River Pro』
ウェイティング初日から4日続けてゴーサインが出され、現地時間4月18日にSFを戦う4名が決定しました。

R3までのメインの舞台となっていた「The Box」に変わり、一日を通して「Surfers Point」を使用。
軽く10ftはある特大の南南西ウネリが入ったこの日。ジェットスキーのアシストが必至のハードコンディションながら、「The Box」とは違うタイプのオープンフェイスの迫力ある波が世界最高峰のサーフィンレースを盛り上げてくれました。

R4の3人ヒート(1位はQF、2位と3位はR5へ)は大きなレイバック、カットバックで巨大なスプレーを上げて9.50をスコアしたジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)を始め、ナット・ヤング(USA)、タジ・バロウ(AUS)、ケリー・スレーター(USA)が1位通過でQFへ。

敗者復活戦のR5では、R2でガブリエル・メディナ(BRA)、R3でミック・ファニング(AUS)を敗り、「ワールドチャンピオンキラー」の称号を与えられていたローカルワイルドカードのジェイ・デイヴィス(AUS)がまたしても見事なライディングを披露。ジェレミー・フローレス(FRA)とのクロスゲームを制してQFへ。
その他、ディフェンディングチャンピオンのミシェル・ボウレズ(PYF)、2本の9ポイントでオーウェン・ライト(AUS)とのハイスコアゲームを勝ち抜いたジュリアン・ウィルソン(AUS)や、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)がラウンドアップを決めていました。

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QFのH1では、快進撃を続けてきたワイルドカードのジェイ(写真上)がジョン・ジョンと対戦。
ダウンザラインでミドルスコアをマークしたジェイのリードから始まったこの戦い。中盤は小康状態が続いていましたが、後半はジョン・ジョンが美しいマニューバーで8.67。逆転後、ジェイが7.67を返してリードを奪い返すなどクロスゲームに!ラスト5分、ジョン・ジョンはニード5.17のシチュエーションで芸術的なカービング、9.20をマークして今イベントの立役者となったジェイを倒すことに成功。

「ジェイは素晴らしいサーファーだから、ナーバスになったよ。彼とはこれまでも数回対戦したけど、特にこんな波では強敵さ。大きくてオープンなライトのメインブレイクに立ち向かう時もナーバスになった。良い波に乗れたし、とても楽しいヒートだったさ。彼とこんな風に争えてストークしているよ」

今イベントで最も美しいカービング、レールワークを披露したジョン・ジョン。
誰にインスパイアされたの?との問いには、「ケリー、トム・カレン、A.I。ハワイで彼らのサーフィンを見て育ったんだ」と話していました。

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グーフィーフッターとして唯一QFに残ったナット(写真上)が強烈なバックハンドサーフィンでミシェルを倒し、ローカルヒーローのタジが後半に追い上げてジュリアンを逆転してSFへ。

そして、最終ヒートはエイドリアーノ vs ケリーのカード。
前日のR3ではパーフェクト10を含むトータル19.50と圧倒的なサーフィンをしていたケリーでしたが、使用していた長いサーフボードを折ってしまったこともあり、7.13止まり。ここまでも安定したライディングで勝ち上がってきたエイドリアーノが主導権を握り、ヒートを制していました。

「途中、もの凄い良い波が入ってきたんだけど、ケリーが違う位置で待っていたから安心したよ。あれは本当にパワフルだった。今のところ自分にとってコンテストは順調に進んでいる。素晴らしいメインブレイク、驚異的なボックスの波で勝ち上がってきたことを誇りに思う」

カレントリーダーのミック・ファニング(AUS)、同率首位のフィリッペ・トレド(BRA)がすでにイベントから消え去り、3位以上が確定したエイドリアーノはポイント的にトップが確定。
5月に母国ブラジルで開催される第4戦はカレントリーダーだけが着用を許されるイエロージャージを着て戦うことになります。

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6’7のボードを折ってしまい、最後は6’1のボードを乗ることになってしまったケリー(写真上)
他の選手と比べて普段から短いボードを使用することが多いものの、マーガレットリバーの波は特別でケリーさえも長いボードに助けられていたのです。
(他の選手はもっと長いボードを使用していたのですが...)

「ラスト1分で良いサーフィンが出来たけどね。エイドリアーノはスマートに戦っていたよ。一方、オレは大きな波でワイプアウトしてしまい、ボードを折ってしまった。あれが敗因だね」

オーストラリアレッグでは最高位となる5位でフィニッシュしたケリー。次のブラジル戦さえ上手く乗り越えればフィジー、「J-bay」、タヒチ、トラッセルズと得意なステージに入るため、ランキングも上昇してきそうです。

SFの組み合わせはジョン・ジョン vs ナット。タジ vs エイドリアーノ。
誰が優勝しても不思議ではないファイナルデイは再び「The Box」で行なわれる可能性も!

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ネクストコールは現地時間4月19日の7時00分(日本時間の同日8時00分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西ウネリはピークを過ぎるものの、十分なサイズをキープする予報。

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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