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『Quiksilver Pro Saquarema』終了!ブラジリアン・ストームが本国に上陸!

2015-05-11 更新
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昨年のガブリエル・メディナのワールドタイトル獲得から勢力を増すばかりのブラジリアン・ストーム。
今シーズンはすでに終了したワールドツアーの3戦とWQSで最もグレードが高い10,000の1戦。世界最高峰のサーフィンレースの主要4戦の内、3戦をブラジリアンが制しています。
そして、いよいよ本国に上陸して行なわれたQS10,000『Quiksilver Pro Saquarema』がリオデジャネイロの「Saquarema」で開催され、現地時間5月10日に終了。
ストーム、つまり台風やサイクロンは通常では上陸すると勢力を弱めるものですが、このブラジリアン・ストームは衰えず、ブラジリアンのアレックス・リベイロがファイナルでワールドツアーのベテラン、ジェレミー・フローレス(FRA)とクロスゲームを演じて優勝!

「ファイナルの前にリオでのCTのワイルドカード出場権を得ていたと思い、リラックスしていたんだ。でも、それは勘違いで優勝が条件だと聞いたのさ。だから、勝利に集中したよ。良い波が入ればスコアを出せる自信はあった。戦略が上手くいってストークしている。QSのランキング2位。それにCTで戦えることは本当にハッピー。今日は素晴らしい一日だね」

舞台となった「Saquarema」は日本で言うと千葉や宮崎にあるような典型的なビーチブレイクですが、イベント後半は大きなウネリが入り、ロングフェイスの形良いレフトが出現。グーフィーフッターのアレックスはフロントサイドでパワフルなターン(写真下)を重ね、コンスタントにハイスコアを出していました。

昨年はQSで2度の優勝。しかし、3スターと4スターでポイントは低く、加えてコンスタントな結果は残せず、53位でフィニッシュ。
今年はオーストラリアレッグの2戦、ローワーズと低迷していましたが、今回の優勝で10,000ポイントを手に入れ、一気に54位もランクを上げて2位へ。
5月11日からスタートするワールドツアー第4戦『Oi Rio Pro』のワイルドカード出場権も得て、夢の舞台のR1ではミック・ファニング(AUS)、ルーキーのイタロ・フェレイラ(BRA)と対戦します。

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カリフォルニア、ローワー・トラッセルズで開催されたQS10,000『Oakley Lowers Pro』に続き、今回もファイナル進出。
2戦続けて優勝こそ逃したものの、8,000ポイントを重ねてQSランキングトップの座に立ったジェレミー(写真下)

「ファイナルに進むことはとても難しい。それも才能ある選手が集まったこの2つのイベントで良い結果を残せたことは嬉しいね。まあ、優勝出来なかったのは残念だったけど...。最高のサーフボードを手に入れ、好成績による健全な気持ちでこれから始まるリオデジャネイロの勝負に挑むよ」

2007年からの長いキャリアで最悪なシーズンを送った昨年とは一転して今年はCTも含めて順調なジェレミー。
2010年の『Pipe Masters』以来の優勝。ファンや、多くのヨーロピアンサーファーが待ち望んでいることでしょう。

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なお、今イベントには3人の日本人が参加していましたが、新井洋人はR1、安井拓海、大原洋人はR2で敗退。
五十嵐カノアもR2で姿を消しています。
クオリファイを目指すならQS10,000の上位入賞は必要条件。今回の優勝で一気に54位もランクを上げたアレックスを見れば分かる通り、この大舞台をメイクしなければワールドツアーへの道は遠いのです。

QS10,000が終了し、次は「Saquarema」から約150キロ西へ移動した「Barra da Tijuca」でワールドツアー第4戦『Oi Rio Pro』がウィメンズ併催で5月11日〜22日に開催されます。
ここでもブラジリアン・ストームが吹き荒れるのか?他国の選手がその勢いを止めるのか?
どちらにしてもワールドチャンピオンを抱えているこの国の盛り上がりは過去に例を見ないものになりそうです。

『Quiksilver Pro Saquarema』結果
1位 アレックス・リベイロ(BRA)
2位 ジェレミー・フローレス(FRA)
3位 ノエ・マクゴナグル(CRI)、カイオ・イベリ(BRA)
5位 ネイザン・ヨーマンズ(USA)、クーパー・チャップマン(AUS)、トム・ウィタカー(AUS)、カルロス・ムニョス(CRI)

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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