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JPSA&WSL JAPAN共同開催『BILLABONG PRO SHIKOKU』終了!

2015-06-07 更新
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四国・生見でJPSAとWSL JAPANの初の共同開催となるイベント『BILLABONG PRO SHIKOKU supported by PLAYER RESORT』が6月3日〜7日に開催。
JPSAとQS1,000のポイントが同時に加算され、QSのシード権が得られるWSL JAPANのリージョナルランキングにも影響するため、新井洋人、大原洋人、村上舜などの海外での活動を中心としている選手もエントリー。
期間中はスモールコンディションが中心ながらハイレベルな戦いが繰り広げられていました。

今イベントではJPSAのプロ資格も取得することが可能となり、条件であるトータル12.00以上のポイントをクリアした川俣海徳、安室丈、黒川楓海都。
R3を勝ち上がった都筑百斗、野呂海利、新井洋人、村上舜。ウィメンズではR2を勝ち上がった小山みなみが新しくJPSAのプロ資格を得ていました。

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メンズのファイナルデイは6日の土曜日。
通過した低気圧の影響で前半をピークにサイズアップ。最大カタ位のセットが入り、弱いオンショアからサイドオフショアが強まる中、足早にスケジュールが進行。
R4以降は8ポイント以上のハイスコアが出やすく、クロスゲームの白熱した勝負が多くなっていました。

ファイナルは昨年5年振りにJPSAを全戦フォローしてグランドチャンピオンを獲得した辻裕次郎と今シーズンのJPSA開幕戦で優勝した仲村拓久未(写真上)が対決。
西を代表する日本のトップ選手の戦いは仲村拓久未が前半の主導権を握っていましたが、辻裕次郎(写真最上部)が中盤にバックハンドで縦へのアプローチを連発。スコアを重ねて逆転に成功。7ポイント台を2本まとめ、トータル14.90 vs 13.15で優勝を決めました!

トップシードとしてR3から登場した仲村拓久未に対してQSでのシード権を持たない辻裕次郎はR1から勝ち上がり手に入れた勝利。
生見は普段からサーフィンしている場所であり、約10km北上した海陽町、海部川河口から近い場所に構えたサーフショップ&ゲストルームのオーナーでもあります。
今シーズンは開幕戦でしくじっただけに入念に調整を重ねていたそうです。

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7日の日曜日はウィメンズのSF、エクスプレッション・セッション、ファイナルの順番で進行。
エクスプレッション・セッションは17名のサーファーが参加。難易度が高いエアリアルをメイクした安室丈が優勝して協賛の「GoPro」から最新機種と賞金の3万円を獲得していました。

ウィメンズはベテランの庵原美穂を除くと全て10代の若い選手がファイナルデイに残り、SFではH1で庵原美穂が宮坂桃子の妹、宮坂莉乙子が抑え、H2は橋本恋が川合美乃里とのクロスゲームを制してファイナルへ。

ファイナルは序盤に5.25をスコアした橋本恋が主導権を握り、中盤には7.50を重ねて庵原美穂を引き離します。
波数が少なくなった後半、スモールコンディションにリズムが合わないロースコア止まりの庵原美穂に対して橋本恋は6.00とバックアップスコアを上げてトータル13.50。
ラスト5分を切ってからファイナルで一番良いファーストターンを決めた庵原美穂(写真下)は5.45を返しますが、逆転には至らず、橋本恋(写真上)が逃げ切る形でQS&JPSA初優勝!
ギャラリーからの大きな歓声と共に新井洋人、野呂玲花に担がれ、ビーチ凱旋を満喫していました。

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R3では9.25のハイエストスコア、SFでは16.00のハイエストヒートスコアをマークしてまさに優勝に値をするサーフィンをしていた彼女。
大阪から徳島に移住して生見はホーム。13歳からはオーストラリア修行へ向かい、今シーズンはQS1,000『Scoot Burleigh Pro』でQF進出の9位。インタビュアー&MCのベンからの質問にも流暢な英語で答えていたのが印象的でした。

ちなみにこの日は17歳の誕生日。友人達がハッピーバースデーの歌を捧げる場面もあり、優勝に華を添えていました。

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ジュニアでは数年前から世界の舞台で結果を残している日本勢ですが、QSとなると話は別で、世界のトップ32(ウィメンズはトップ17)で争われるワールドツアーの舞台への道はまだ険しいというのが現実。
JPSAとWSL JAPANの共同開催はルールなどの面でとても難しいのですが、今後も増えていけば海外組との対戦でレベルアップが図れると予想されますし、日本のコンペティターには良い方向に向かうと思います。

次のJPSA第3戦は6月26日〜28日に伊豆下田で開催予定ですが、詳細は未定。
WSL JAPANは7月14日〜20日に湘南でQS1,500『MURASAKI SHONAN OPEN』が開催されます。

『BILLABONG PRO SHIKOKU』結果
1位 辻裕次郎
2位 仲村拓久未
3位 大原洋人、ジャクソン・ベイカー(AUS)

ウィメンズ
1位 橋本恋
2位 庵原美穂
3位 宮坂莉乙子、川合美乃里

WSL JAPAN公式サイト

photo: WSL Covered Images

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