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『ISA World Surfing Games』終了!金メダルを手に入れた国は?

2015-06-09 更新
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今年で50周年を迎える世界最大のアマチュアサーフィン組織、ISA(インターナショナル・サーフィン・アソシエーション)主催の『ISA World Surfing Games』が中米を代表する波の宝庫、ニカラグアで1週間に渡って開催され、現地時間6月7日に終了。

オープンメン、オープンウィメンの2クラスに分かれて行なわれ、27カ国から集まったトップ選手達が自国の誇りのため、全力を尽くして素晴らしいライディングを披露していました。

会場となったPOPOYO(ポポヨ)はライト・レフト共にロングショルダーのフォローな波質が特徴。
内陸部にある大きな湖(ニカラグア湖)の影響で一年を通してオフショアが吹きやすく、治安が悪いのを除けばサーファーにとって夢のような場所。

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今回、ダミアン・ホブグッド、ナサニエル・カラン、ベン・ブルジョアと最もレベルの高い選手を揃えてきた北米チーム。
メンズは入賞に及びませんでしたが、ウィメンズはティア・ブランコ(写真上)が金メダルを獲得。

「世界一よ!米国のために金メダルを手に入れたの!とても嬉しいわ。ビーチではコーチのダミアン・ホブグッドに担がれ、夢のようだった。これは忘れられない優勝よ。私を信じてくれたみんなに感謝したい。その応援が無ければ成し遂げることは出来なかったわ」

今シーズンはフロリダのジュニア『Ron Jon Vans Junior Pro』で優勝。ニュージーランドのQS6,000『Port Taranaki Pro』で9位とWSLの方でも活躍しているティアはタヒチのチョープーでバレルをメイクするなどビッグウェーブでのスキルもワールドレベル。
プエルトリコで生まれ、ハワイ、サウスカリフォルニアへの移住してサーフィンの才能を開花させた彼女。
まだ17歳ながらアラナ・ブランチャードさえも上回る美貌と評判も高いので、特に男子達は名前を覚えておいて損はないでしょう。

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メンズは昨年のローワーズ戦でビデオトライアルを勝ち抜き、コスタリカ初のワールドツアー参加で話題になったカルロス・ムニョス率いるコスタリカのノエ・マー・マクゴナガル(写真上)が序盤に2本の8ポイント台とパーフェクトに近い9.93をスコアして優勝。
妹のレイラニがウィメンズで銀メダルを手に入れたこともあり、コスタリカは総合でも金メダル。
更にリレー形式のチーム戦『ALOHA CUP』でも金メダルを獲得していました。

「自分のためでは無く、コスタリカのために戦ったんだ。私達はISAのイベントで自国のためにベストを尽くした。もちろん、自分が勝てば金メダルに必要なポイントを得られるのは承知の上だったさ。コスタリカは小さな国だけど、心はみんな大きいし、一丸となって応援してくれた。このメダルはみんなに捧げるよ」

ノエのコメントにある通り、コスタリカ・サポーターはラテンの国らしく熱狂的であり、ビーチでは国旗を持った多くの人が国歌を熱唱。
個人よりも団体競技と言えるISAのイベント。選手だけでは無く、自国を応援するサポーターも含めての戦いだと改めて感じた1戦でした。

なお、日本代表選手は早いラウンドで敗退した選手が多く、リパチャージ(敗者復活戦)のR4まで進んだ大村奈央の13位が最高位。
大村奈央は2年連続で5位に入っていただけに悔しい結果に終わっています。

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『ISA World Surfing Games』結果
オープンメン
1位 Noe Mar McGonagle(CRI)
2位 Nic Von Rupp(POR)
3位 Shane Holmes(AUS)
4位 Leandro Usuna(ARG)

オープンウィメン
1位 Tia Blanco(USA)
2位 Leilani McGonagle(CRI)
3位 Ella Williams(NZL)
4位 Chelsea Tuach(BAR)

総合
1位 コスタリカ 3468pt
2位 ポルトガル 2980pt
3位 北米 2919pt
...12位 日本 1770pt

■日本代表選手の結果
オープンメン
37位 堀越力(JPSA)
49位中塩裕貴(JPSA)
49位 田中大貴(宮崎)
61位 中川雅崇(湘南藤沢)

オープンウィメン
13位 大村奈央(JPSA)
25位 鈴木姫七(湘南西)

ISA公式サイト

日本人選手についてはNSA公式ブログで。
http://blog.livedoor.jp/nsaorg/

★I.S.A(International Surfing Association)とは?
インターナショナル・サーフィン・アソシエーションは、サーフィンオリンピックゲームやアマチュア世界大会の運営管理母体です。現在、日本を含め29ヵ国以上のサーフィン協会がI.S.Aの運営によるサーフ教育プログラムを取り扱っています。またIOC、アンチドーピング協会、世界体育協会、身障者サーフ協会にも加盟しサーフィンのルールやコーチングプログラムを管理・開発しています。

photo:ISA

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