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『J-Bay Open』R3はクロスゲームの激しいバトルに!

2015-07-16 更新
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現地時間7月14日、南アフリカのJeffreys Bayで開催中の『J-Bay Open』はR3の残りヒートを消化し、R4を戦う12名が決定。
サイズダウン傾向で波数は少なかったものの、クロスゲームが多く、ギャラリーとしては面白い戦いの一日でした。

実力はもとより運も勝敗を分けたこの日。オープニングヒートに登場したパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)はデビルウィンドと呼ばれるサイド〜サイドオンショアでヨレた波に手こずり、インサイドの浅いセクションも上手くまとめられず、スコアを伸ばせないままルーキーのウィゴリー・ダンタス(BRA・写真最上部)に敗退。
前日のR2では絵に描いたようなJeffreys Bayの波に美しいマニューバーを描いてハイエストスコアをマーク。
好ましくない結果が続く今シーズン、フィジーから変わった良い流れを感じていただけにパーコにとっては非常に残念な戦いに...。

「勝負には常に勝者と敗者が付き物さ。でも、今回の場合はチャンスが少な過ぎたよ。ここでもっと上位にランキングを上げたかったけど、残念ながら中盤のポジションに留まることになるだろうね。ウィゴリーには特別な感情がないけど、波数が豊富な良いトラッセルズみたいな場所で再対戦したい」

フィジーを終了した時点でのランキングは15位と2010年以来の低迷が続いているパーコ。
サーフィンの調子が良いだけに結果がついてこないのは辛いところでしょう。

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ウィゴリーの勝利を皮切りにカレントリーダーのエイドリアーノ・デ・ソウザ、ガブリエル・メディナ(BRA・写真上)とブラジリアンの活躍が目立ち、特にガブリエルは得意のバックハンド・エアーリバースで9ポイントを2つ手に入れ、19.07のハイエストヒートスコアを叩き出していました。

「沢山波に乗れたし、楽しいヒートだったよ。今年は厳しい戦いが続いているから、ラウンド3を通過出来ただけでも嬉しいね。次は敗者が無いラウンド。もっとリラックス出来るよ。自分で好きな波を選び、自由にやる。この調子を維持したいね」

昨年、ブラジリアン初のワールドチャンピオンに輝きながらも今年は一転して厳しい戦いを繰り返しているガブリエル。
次のR4はミック・ファニング(AUS)、ケリー・スレーター(USA)とワールドチャンピオンが揃ったカード。
3人ヒートで負けはない(2位と3位はR5の敗者復活戦へ)ものの、ここで1位通過出来れば、今の彼にとって必要な部分とも言える自信に繋がると思います。

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コロヘvsケリー、ビードvsミシェル。共にクロスゲームの末に後半に後者が逆転し、特にミシェルはタイスコアのカウントバックで勝利と見応えあるゲームが連続していましたが、この日最後に行なわれたH12のアレホvsフィリッペ(写真上)のブラジリアン対決はそれを上回る戦いでした。

序盤に8ポイント台を得た両者。後半はフィリッペがミドルサイズのクリーンな波に2度のアーリーウープを取り入れたライディングで8.90。アレホをニード9.20に追い込みますが、この日最大級のセットを掴んだアレホはパワフルなカービングを連発。5人のジャッジの内、2人が10ポイントを出した9.80で逆転に成功。
やはり、Jeffreys Bayはこのカービングが魅力と多くのギャラリーを唸らせた一本でした。

「その波がどこから入ったのか分からないけど、唯一のチャンスだと感じたよ。フィリッペは今のベストサーファー。彼は波が小さくてもハイスコアを出せるからね。ワイルドカードとして彼と対戦出来てラッキーだった。とても嬉しいよ。昨年学んだ多くのことをQSに活かすのが今年の目標さ。今回はもっとヒートを行なえることにストークしている」

昨年リクオリファイを逃し、QSからやり直している今シーズン。年初のオーストラリアでの6,000、直近の南アフリカでの10,000で優勝して現在トップ。順調に来シーズンのツアー返り咲きの道を歩んでいます。

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その他、R4進出を決めたのは、エイドリアン・バッカン(AUS)、カイ・オットン(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ナット・ヤング(USA・写真上)、キアヌ・アシング(HAW)など。

翌日の7月15日はレイデイがコール。
ネクストコールは現地時間7月16日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると新しい南西のグランドスウェルが入る予報。

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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