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『J-Bay Open』R4はブラジリアンが活躍!

2015-07-19 更新
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現地時間7月18日、ウェイティングピリオドが迫った南アフリカのJeffreys Bayで『J-Bay Open』が再開。
新しい南西ウネリは入ったものの、冷たい雨にオンショアのトリッキーなコンディション。世界中の多くのサーファーが憧れる美しいライトのポイントブレイクとは程遠く、WSLコミッショナーのキーレン・ペローが「私達はこんな波のためにJ-Bayに来た訳ではない」とこぼすほど。
それでも19日のファイナルデイの予報が期待出来ないため、少しでもラウンドを進める苦渋の決断に...。
敗者無しの3人ヒート(1位はQFへ、2位と3位はR5へ)、R4の4ヒートのみが消化され、残り11ヒートで優勝が決まるところまでスケジュールが進行しました。

R1の後半を彷彿させるバンピーなビーチブレイクのような波で強さを見せたのはブラジリアン。
その中でもケリー・スレーター(USA)、ミック・ファニング(AUS)という二人の偉大なチャンピオンと戦った新世代のチャンピオン、ガブリエル・メディナ(写真最上部・下)は、フローターを軸としたライディングで2つの6ポイント台をマークして2位のケリーに僅差で勝利。ベルズ以来、今シーズン2度目のQF進出を決めました。

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「厳しい戦いを覚悟していたさ。ケリーとミック。こんな組み合わせは貴重だよね。波は良くなる傾向と思っていたけど、とても厳しく、良い波を見つけるのは困難だった。幸運にも助けられたよ。彼らのとの対戦に興奮したね。子供の頃から見ていた選手と戦えるなんて、本当に夢みたいさ。昨年は彼らと素晴らしいタイトル争いが出来た。今年は違うシチュエーションだけど、彼らとの対戦はいつも特別なんだ」

ロージー・ホッジからのインタビューに勝利の後のさわやかな表情で答えていたガブリエル。
今シーズン一度も踏み入れていないSFに進めるのか?彼のシーズン後半を占う意味でも重要な鍵となりそうです。

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直近のQS10,000『Ballito Pro』の優勝でQSランキングトップに立ち、来シーズンのツアー返り咲きをほぼ確実にしたアレホ・ムニーツ(BRA・写真上)は、インドネシアの秘境で大怪我をして顔の骨折と脳挫傷して欠場したジェレミー・フローレス(FRA)の代理として今シーズン4度目のワイルドカード出場。
R4で1位通過を果たし、フィジーでのR3進出13位を上回る5位以上を確定。

アーリーラウンドではタジ・バロウ(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)の強豪二人。R4ではこの日のハイエストスコア8.17をマーク。
ルーキーのキアヌ・アシング(HAW)、左手と脊椎骨折から完全に復活したミシェル・ボウレズ(PYF)と二人のパワーサーファーをねじ伏せる形で勝利を重ねており、明らかに強さを感じさせています。

「ワイルドカードの自分にはプレッシャーが無いんだ。今年はQSに全力を注いでいる。すでにクオリファイに必要なポイントは稼いでいるよ」

今のところ最もコンディションが良かったR2で披露した美しいカービング。ファイナルデイでJeffreys Bayが本来の姿を見せればアレホが優勝するチャンスも十分にありそうです。

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その他にQF行きを決めたのはエイドリアン・バッカン(AUS・写真上)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)

ネクストコールは現地時間7月19日の朝7時30分(日本時間同日午後2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南南西のグランドスウェルが加わり、前半は北風からデビルウィンドと呼ばれる北西のサイド〜サイドオンショア、後半は弱い西風に変わる予報。

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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