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『J-Bay Open』はシャークアタックによりキャンセルに...

2015-07-20 更新
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世界有数のライトのポイントブレイク、南アフリカのJeffreys Bayで開催されていた「WSL Samsung Galaxy Championship Tour」の第6戦『J-Bay Open』
現地時間7月19日に迎えたファイナルデイは冷たい雨とオンショアの中、R4の4ヒートのみが進行した前日と一転。
気持ち良い青空が広がったクリーンなグッドコンディション。本来の美しいラインナップが姿を現し、R5からSFまで数々の名勝負を積み重ねてミック・ファニング(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)によるファイナルのホーンが鳴りましたが、序盤にジュリアンが6.67をスコアした後、波待ちをしていたミックの背後から大きなヒレが接近。次の瞬間にはミックが格闘する姿が映し出され、MCも一瞬事態が飲み込めないような状況に...。
波が影になってミックが消えてしまうような形となり、最悪の事態さえも想像されましたが、すぐにサイレンと共にジェットスキーとボートによるレスキューが駆けつけ、無事に救助されました。

不幸中の幸い。リーシュが切れただけで本人に被害は無かったのは何よりでしたが、ジェットスキーからボートに乗り込んだ後も興奮は収まらず...。
ピーター・メルにマイクを向けられると、「波待ちしていて、そこから移動しようとしたら、突然何かが自分のレッグロープ(リーシュ)に絡まったんだ。すぐにジャンプして逃げたけど、ボードに近づいてきたのさ。叫びながらキックしたよ。ヒレだけで歯牙までは見なかった。牙を剥けるのを待ち構えたんだ。背中にパンチしてやったよ」と苦笑い。

ミックの生まれ育ったオーストラリアでもシャークアタックの問題は深刻になっており、つい最近でも東海岸のレノックスヘッドやバリナで被害があり、2月にはバリナで邦人が犠牲になったと日本のニュースでも報じられていました。

今回はコンテスト中で緊張感、闘争心があったことが危険の回避に結び付いたとも考えられますが、もし、フリーサーフィンのリラックスした状態、それも近くに誰もいない時に同じことがあったら...。

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(ミック&ジュリアン)


ミックの一番近くにいたジュリアンは、「恐怖を感じたね。彼の後ろで見ていたけど、奴と彼は戦っていたんだ。彼がボードから落ちた時、小さな波が邪魔をして姿が見えなくなってしまった...。彼が消えてしまったんだ。唖然として素早く対応は出来なかったと思う。今回は結果なんて言ってられないね。彼が生きていて本当に良かったよ」とコメント。
同じラインナップにいた以上、今回の件は彼も人ごとではなく、表情は固まっていました。

Jeffreys Bayに限らず、大自然が残された南アフリカは鮫の宝庫でも良く知られています。
過去にはタジ・バロウ(AUS)がヒート中にサメを目撃したという情報も...。

1996年の初優勝から4度も今イベントを制し、ツアーのメンバーの中で最もJeffreys Bayに訪れているケリー・スレーター(USA)は、「ここジェフリーズでは沢山のシャークアタックが報告されている。オレ達はそのリスクを承知でパドルアウトするんだ。今日は何度もそのことについて考えた。これがアフリカでサーフィンすることの現実なんだ」と話していました。

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(ミック&ケリー)


コンテストの方は選手の安全を最優先させ、ミック、ジュリアンの意見も尊重してファイナルはキャンセル。
同率2位でフィニッシュすることになりました。

誰も想像していなかった結末になった今回。勝負に水を差したものの、SFまでの争いはとても素晴らしかったので、WSL公式サイトの「Heat Analyzer」でチェックしてみてください。

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(ミック・ファニング)
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(ジュリアン・ウィルソン)


なお、タイトル争いでは、5位でフィニッシュしたエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)のカレントリーダーは変わらず、R3で敗退したフィリッペ・トレド(BRA)は2位から4位に転落。
変わってミックが4位から2位、ジュリアンが5位から3位に浮上。今シーズン初のSF進出を決めたケリーも11位から一気に6位へジャンプアップして後半戦に挑みます。

次の第7戦は8月14日〜25日にタヒチ・チョープーで開催される『Billabong Pro Tahiti』
その前にカリフォルニア・ハンティントンビーチで真夏の祭典『Vans US Open of Surfing』が開催。
7月25日にジュニアから開幕し、8月2日までQS10,000、ウィンメンズ第6戦が併催されます。
多くのスター選手がエントリーする予定なので、WSLファンはお見逃しなく!

『J-Bay Open』結果
同率2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ミック・ファニング(AUS)
3位 エイドリアン・バッカン(AUS)、ケリー・スレーター(USA)
5位 カイ・オットン(AUS)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ガブリエル・メディナ(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)

2015年WSL Samsung Galaxy Championship Tour
『J-Bay Open』終了後のランキング
1位 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA) 33,200pt
2位 ミック・ファニング(AUS) 32,950pt
3位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 31,450pt
4位 フィリッペ・トレド(BRA) 29,200pt
5位 オーウェン・ライト(AUS) 27,900pt

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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