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『Vans US Open of Surfing』大原洋人がベスト24!

2015-07-30 更新
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ウィメンズCT第6戦、メンズQS10,000、ジュニアのメンズ&ウィメンズのWSLイベントを始め、ジョエル・チューダー主催の「Duct tape invitational」
その他にもスケートボード、BMXのイベントが併催されているカリフォルニアの真夏の祭典、『Vans US Open of Surfing』がクライマックスの8月2日に向けて進行中。

現地時間7月29日にはウィメンズCT第6戦のR3、QS10,000のR2H6まで進行。

舞台のハンティントンビーチは前日に入った南西のグランドスウェルで公式2-3ftレンジ。風の影響が入りながらも、右側にあるピアのおかげで良いサンドバーが形成されており、アウトのワイドブレイクからミドルの厚いセクションを繋ぐとインサイドまでメイク出来る所謂’ハンティントンビーチらしい波’が持続。

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ウィメンズCTでは、9.17をマークしたマリア・マニュアル(HAW・写真上)を始め、ハイスコアが連発され、ビーチやピア上に集まった多くのギャラリーを魅了していました。
3人ヒートのR3(1位はQFへ。2位と3位はR4へ)では、マリアを筆頭にレイキー・ピーターソン(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)がラウンドアップしてQFへ。

「ピアの近くをパドルアウトしていたら、みんなのライディングを真近に見ることが出来て刺激になったわ。私にとって勝つことは簡単では無かった。彼女達のシチュエーションが分かった後、集中するために離れて波を待ったのよ。彼女達の強さに追い付くため、自らも強い気持ちで挑んでいるの。スタイルはテクニックから生まれることもある。少しでも良い。出来ることに取り組んでいるわ」

マーガレットリバー、ブラジルと2連勝を上げ、直近のQSイベントでも2位でフィニッシュして現在ランキング2位のたコートニー・コンローグ(USA)
開幕戦のゴールドコーストでウィメンズが披露したエアーリバースでは過去最高レベルの完成度を見せて10ポイントをマークしたシルヴァナ・リマ(BRA)との強豪カードを勝ち上がったマリア。
ハワイアンのウィークポイントとも言えるアベレージサイズでのビーチブレイクでも長い手足が映える美しいスタイルは変わらず。
スコアが示している通り、最も’フロー’していたのは彼女でした。

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フィジー戦ではR2で左耳の鼓膜を破りながらも、テーピングを巻いて激しいバトルを制したサリー・フィッツギボンズ(AUS・写真上)
あれから約2ヶ月経っても完治はしておらず、耳をかばうためにヘッドギアを使用して参加。
コートニーが2位になった直近のQSで優勝したルーキーのタティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)を相手に後半に7ポイント台をまとめてラウンドアップ。

「今回の休暇はいつもと違い、治療のために長期的な解決策を練ったの。このギアのおかげで聞こえにくいし、方向感覚も少しおかしいけど、海に戻れて満足よ」

治療をしながらの約2ヶ月。シングルフィンやロングボードを利用してリハビリをしていたそうです。

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ウィメンズCTの後に進行したQS10,000では、R1で土壇場にエアーリバースで大逆転。4位から2位にジャンプアップしてラウンドアップを決めた大原洋人(写真最上部・上)がR2でも活躍。
元CT選手のミッチ・クルーズ(AUS)が8.17をスコアして主導権を握っていたこのヒートでしたが、大原洋人は後半にバックサイドでスピーディーなアプローチ、インサイドのリフォームセクションもメイクして7.93。
ラスト数分にはそのライディングを上回るバックサイドの大きな2回のターンを披露してニード4.64のシチュエーションで8.57。トータル16.50。会心のカッツポーズで3位から1位にアップしてミッチを従えてR3へ。ベスト24入りを決めました!

強豪揃いのトライアルを勝ち上がり、今年のカリフォルニアのローワー・トラッセルズでのCT第8戦『Hurley Pro at Trestles』のワイルドカードを手に入れたばかりの大原洋人。
次のR3は2014年の同イベントのワイルドカードをコスタリカ人として初めて獲得したカルロス・ムニョス(CRI)とR1で同ヒートだったライアン・カリナン(AUS)とのカード。
QS10,000のポイントはランキングにも大きな影響を与えるため、目標であるクオリファイに向けて一つでも勝ちを重ねておきたいところです。

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国籍はアメリカですが、日本人の両親を持つ五十嵐カノア(写真上)は、ホームであるハンティントンビーチの波を知り尽くしており、難関の’ピアくぐり’も披露。R1、R2共に8ポイント台をスコアして順調に1位通過で表彰台へのステップをクリア。

「ピアの前で2つのターンをするサーファーは少ないよね。だって、失敗したら、身体もボードも大変なことになるから...。オレは今まで数え切れないほどピアの前で大きな技をしてきたから、全然平気なんだ。誰だって序盤にスコアを出したいけど、最初の2本は悪かった。だから、リセットするために皆と離れた場所に移動したのさ。ホームで全てのプロが見れる唯一のコンテスト。カラニ・ロブや、ケリー・スレーターなんかとフリーサーフィンをしながらボードをチェックしたり、話したりしてきたよ。今は自分より年下の子供達が以前の自分の立場となっているのが面白いよね」

7月上旬の南アフリカのQS10,000で5位でフィニッシュしてランキングを84位から一気に26位に上げた五十嵐カノア。
彼にとってクオリファイは通過点。その表情は自信に満ち溢れています。

その他にR3行きを決めたのは、アダム・メリング(AUS)、ティム・レイズ(USA)、フレッド・パターチア(HAW)など。
R2の残りヒートにはフィリッペ・トレド(BRA)、コナー・オレアリー(AUS)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、ナット・ヤング(USA)、デーン・レイノルズ(USA)などが控えています。

ライブ中継は日本時間の夜中11時30分から早朝にかけて配信されます。

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『Vans US Open of Surfing』公式サイト

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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