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Save Our Kotsubo(大崎P、カブ根P) ~東京五輪開催に伴う逗子の大規模開発~

2015-09-17 更新
Save Our Kotsubo

2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。
何かと話題が絶えず、我々サーファーにとっても、サーフィンが追加種目候補に残っており、注目されるところですが、開催に向けた各地での開発活動の中に、神奈川県逗子市内のクラシカルサーフポイントの存続に関わる防波堤新造計画や、景観にも多大な影響を及ぼす130m超の高層ホテル計画などがある事が判明。
地元住民より反対の声が上げられるとともに、新聞、雑誌、TVなどのマスメディアでも取り上げられ始めています。

具体的には、セーリング競技の江ノ島開催に向け、五輪選手村とは別に大会会場の逆側東エリアに位置する小坪町地区/逗子マリーナ内に、条例の定めを大幅に上回る高層ビルや防波堤の拡張、新造など開発構想を練っている事が判り、既に多くの住民からもオリンピックに便乗した開発に反対する声が上がっているというもの。

以下、逗子マリーナを運営するリビエラグループの発表した未来図を見ればお分かりの通り、日本有数のサーフポイント“稲村ガ崎”とも肩を並べる“大崎P”、“カブ根”のクラシカルウェイブが消滅すると噂されています。
小坪の未来図


「Save Our Kotsubo」公式サイトより


~オリンピックに便乗した、逗子まちづくり条例に反した開発は要らない!~

富士山や伊豆半島を望み、海に向かって住民たちが静かに暮らしている町があります。
逗子市小坪は、人口8000人強の小さな町。
国道 134号線から外れ、ちょっと不便な場所にあることで都会に近いけれど島のような、住民たちがお互い 声を掛け合うような暮らしが守られてきました。神社が点在し、住民たちは神々に奇跡的に守られた町と慕い、皆伝統行事を大切にしています。

ここに、2020年のオリンピック・パラリンピックに向け高層ホテルを建てる、ヨット受け入れのために港湾を整備し、堤防を何本も築く、134号線から直接小坪に入るバイパスを通す――そんな大規模再開発の構想が持ち上がりました。

「逗子市まちづくり条例」による高さ制限を大幅に上回るホテルを建てるには特例措置をとることになりますが、わずか数日のヨット競技開催のため必要なのか。 大掛かりな港湾工事は求められているのか。
大規模再開発が行なわれれば、逗子だけではなく、近隣の鎌倉・葉山などからの、本当に後世に次ぐべき美しい景観は損なわれます。
海洋生物のゆりかごである磯や浅瀬も壊されるかもしれません。
潮の変化による和賀江島 (鎌倉時代の港の跡で国の史跡) や周辺の海岸への影響も懸念されます。
また、サーフィンやウィンドサーフィン、スタンドアップパドルボードなど、様々なマリンスポーツでも知られた周辺のゲレンデが消滅の危機にさらされることを、同じ海を舞台に活動してきたセーリングの選手たちは望むのでしょうか。

国道に直結すれば、町の生活も一変します。付随した商業施設の構想もあり、開発後には小さな町で渋滞が慢性化。 工事中は狭い道にトラックが行き交い、子どもたちやお年寄りが危険にさらされます。
商業施設とホテルで町を盛り上げる時代は、もう終わりました。今後、国がお金を使って残すべきは貴重な自然と心豊かな暮らしです。

「Save Our Kotsubo」公式サイト