「バリ島トリップ2015年夏②」
2015-10-23 更新
出発当日、20:30定時で仕事が終わると一目散に家に帰り、シャワーと夕食を済ませ、愛犬と娘に見送られて家を出た。外は雨。傘をさしながらリュックとサーフボードケースを背負って羽田空港へ向かった。
出発は0:20。空港には2時間前の22:20丁度に着いた。
本屋で本を買うくらいしか空港には用がないのだが、僕は出発前のボケッとする時間が好きだ。
僕のバイブル「StormRiders」という世界中のサーフポイントを紹介している本を読みながら、今回の旅の行先を考える時間にあてた。
この日は一日が慌ただしかったので、飛行機の中ではぐっすりと寝ることができた。途中のバンコクで4時間の乗り継ぎがあったものの、その時間でさえソファーで寝てしまった...。
飛行機はお昼過ぎにバリ島に到着。飛行機が滑走路を降りる前にエアポートリーフと呼ばれるサーフポイントに大きな波が押し寄せているのが見えた。
空港には友人の芹さん(写真上)が迎えに来てくれていた。サヌールの芹さんの家に着くとマッタリとしたバリの空気に流され、夕方までリラックスしてしまった。
芹さんは50歳を過ぎているのだが、5年前に単身でバリに来てからVillaを経営した後に今はサーフスクールやサーフガイドのコーディネイトをしている。
サンセットタイムは2人でサヌールのビーチまで出かけた。日が沈みかけたサヌールリーフは頭くらいのセットが入っていてロングライドが出来そうな波だった。サーフボード持って来れば良かったと少し後悔した...。
ビーチで酒を飲んでいる芹さんの友人のローカルを紹介された。
ニックネームはOMPON(写真上)、バリニーズにしては背も高く大きくてゴツイ。でも、笑うとなんとも愛嬌のある顔をしている。面白く、頼もしい男だ。
そこからOMPONを中心としたローカル達と3時間ほどアラックタイム(写真下)が始まった。
アラックとはヤシの実から作られた焼酎で、香りも甘い。これをスプライトで割って飲むのだ。
5分おき位にショットが回ってくるので酒があまり強くない僕は1時間もしない内にかなり酔っぱらってしまった。
しかし、OMPONとはすぐに仲良くなった。
世界共通、男同士で酒を飲んでいれば下品な会話がほとんどだけど、サーフィンという共通の趣味がバックグラウンドにあると話の幅も一気に広がる。
グランドスウェルが入り始めているので、明日は素晴らしいポイントに案内してくれるという。
なんの予定もない僕は二つ返事でお願いした。
翌日はさっそく他の島に渡ろうとも思っていたが、それは1日ずらせばいい。予定のない旅はこんな感じで動けるのが好きだ。
島でのホテルも交通手段もこの時点ではなにも予約してなかったので、僕の旅のやり方には芹さんも呆れていた。
大体どこの島に行くかも、ぼんやりとしか決めていないのだから...。
21時頃、お腹も減ってきたので、芹さんとサヌールのナイトマーケット(写真上)に出かけて夕食にありついた。
ナイトマーケットはちょっとしたエリアに屋台が10軒ほど並んでいてインドネシアの美味しいローカルフードが安価で食べられる。
カンビン(山羊)、チキンのサテー(串焼き)、八宝菜どれも美味しかった。
やっぱり僕は旅をするなら米を主食とするアジアが好きだ。
こうして1日目は波にも乗らず、酒とご馳走にまみれて終わってしまった...。
翌朝はその素晴らしいポイントへ向かう。
出発は朝7時だ。
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