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「バリ島トリップ2015年夏③」

2015-10-30 更新
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バリに着いて二日目の朝、眠い目をこすってシリアルを食べると、すぐにローカルのOMPONが迎えにきた。
友人の芹さんは仕事が忙しいようでこの日はOMPONと2人で行動することになった。

芹さんの家のあるサヌールから車で約1時間半。ポイントの名前は明かせないが、ライトのブレイクで200m級のロングライドができる。
しかも、掘れすぎない優しい波。この日のコンディションはセットでオーバーヘッド。ポイントの前にあるワロンでお茶を飲んでからゆっくり着替えるとパドルアウトした。

セミシークレットといえどもここはバリ。海の中には30人ほどのサーファーがいた。OMPONは僕に一番奥に行くように勧めた。入っていきなりは図々しいので、30分ほど時間をかけて少しずつ移動。1番奥の更に奥の誰もいないポジションで待つことにした。

セット5本に対してそのポジションには切れた波が1本だけ入ってくるのをチェックしていた。
ここなら先人たちに迷惑が掛からない。そう思って10分ほど波を待っていた。

そしてついにそのポジションに切れた波がやってきた。
この瞬間がワクワク過ぎてたまらない。力一杯パドリングするとボードが滑り出した。
テイクオフと同時にショルダーが張り始めるとロングウォールが岸まで続く。
掘れすぎないが、ボトムにもパワーがある波でとにかく最高だ。
波数が多いので、これだけの人数が入っていてもみんなに波がまわっているように見えた。

この日は朝2時間、午後も2時間ほどサーフした。
一緒に来たOMPONの波乗りは超がつくほど上手い。もの凄いレールワーク、巨体を活かした迫力満点の動き。インドネシア人でもあまり見たことがないサーフィンをしていた...。

午後はほとんど人がいなくなったので、僕とOMPONは気分が悪くなるまでサーフィンし続けた。
こんな小さな島にまだシークレットがあるなんてバリのポテンシャルには驚いた。

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サヌールに戻ると昨日と同じように夕日を見ながらまた飲み始めた。昨日と同じようにハイペースでアラックを飲み、「アラック、アタック!」というくだらない駄洒落を飛ばす始末だ...。

このローカルサーファーたちのビーチライフのノリはまるで僕が昔いたスリランカと同じ。4時間ほど経っただろうか、すっかり日が沈んで少し寒くなってきた頃に仕事を終えた芹さんが僕を迎えにきてくれた。

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3日目の朝はクタに出かけた。芹さんはサーフガイドの仕事以外にもレンタル&サーフレッスンのショップをクタで営んでいるというので見学に行く事にした。
お店は『Poppies Lane』という町の中心にあって小さいけど綺麗なお店(写真上)だった。
芹さんはサーフィン好きが高じてバリに住むようになったのに最近は忙しくて3か月も海に入っていないと聞いた。

それだったら今日は必ず海に引っ張って行こうと思った。仕事がひと段落したのを見計らってしつこく誘って2人でクタビーチに出かけた。
海に向かってクタビーチの右手にあるハーフウェイというポイントは切れた良い波がブレイクしているが、30人ほどの人で賑わっている。

左側は腰から胸位でオフショアが強めの超高速のブレイクだが、人はまばら。乗れる波があると確信した僕らは迷わずそこに入ることにした。

芹さんは1本目、2本目こそ躊躇していたが、1時間もするとすっかりスキルを取り戻していた。海から上がると「ハルちゃん、サーファーはやっぱり海に入らないとダメだね。誘ってくれて本当に有難う!」と最高の笑顔。
なんだか自分も凄く嬉しくなった。

サーフィンと関わっていて本当に良かったと思った...。

こうしてバリに着いてあっという間に3日間も経ってしまった。
根が生える前にそろそろ移動しようと思った。

まずは明日の朝レンボガンに行こうと決めた。島へ渡るには数種類のボートがあるが、ロンボク島の横にあるギリアイランドにも行ってみたかったので両方行く事ができる船会社を探した。
夕方すんなり両方の島に行けるボートの予約を入れることができた。

明日は島に向けて出発だ!

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(クタビーチ、最近は日本人よりも韓国や中国の人の方が多いそうだ)

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(インドネシアの物価は10年前と比べると数倍に上がっている)

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