新島①
2006-07-04 更新
今回のお話は新島。恥ずかしい話だが、僕は新島には今年になるまで行ったことがなかった。伊豆七島では大島だけ波乗りしたことがあったが、そのときも東京からボートで数時間行ったところにこんなにもハードなブレイクがあるものかと思い、いつかは新島にも行ってみたいとと思うようになった。今年3月、東京での仕事も一段落して連休を取ることに成功! いつもつるんでいる友達と二人でトリップに行くことになった。しかし国内の旅の場合はタイムリーに動かないと波を外してしまうので行き先はギリギリまで待って決めることにしていた。
そして候補の中にあった新島をBCMの波情報でチェックすると肩△の印!! 早速電話でフェリーの空席を確かめ今回の旅先を決定した。フェリーは竹芝桟橋を22時に出発。これから訪れる新島や今までの旅の話を肴に酒を飲んでいるとふと睡魔におそわれ、いつの間にか眠りに入っていた…。
港には出発日に電話で予約しておいた民宿吉田屋のご主人が迎えに来てくれていた。宿に荷物を降ろし、早速羽伏浦に出掛けた。コバルトブルーの海に胸くらいの波がきれいにブレイクしていた。僕らはいてもたってもいられなくなり、すぐにウエットに着替えて波乗りを開始!!
ビーチと言えどもブレイクはハードだ。中途半端なテイクオフをするとすぐに刺さってしまう。強めにパドルしてテイクオフすると一気にショルダーが張ってくる。面も固くパワーを感じる。数本波に乗っているとすぐ横にいたサーファーのボードが折れていた。彼はまだ数日滞在するらしいがスペアーがないらしくかなり落ち込んでいた。
1ラウンドを終え、ランチを食べに通りにでた。お土産屋さんやレストランがあるがほとんど人は居ない状態で、まるでゴーストタウンのようだ。古い造りのうどん屋さんで食べた。
少し休んで再び他のポイントをチェックしに出かけた。羽伏浦から数kmほど北に行ったところに淡井浦海岸というポイントがあった。まるで宇宙にでもいるような不思議なロケーションで、誰もいないその海には力強い波がブレイクしていた。
いざ入ってみるとその波のパワーに圧倒させられた。サイズは頭くらいなのだがテイクオフを許される波は本当に少なく、切れ目からテイクオフするときも本気でパドルしなければならない。2時間ほど入って乗れた波は数本だけだった。
夕方、疲れ果てて民宿に戻り、ボリューム満点の夕食を取った。お世辞抜きで吉田屋さんのご飯はおいしい。ご飯を食べた後はフェリー乗り場の横にある無料の露天風呂に出掛けた。海水の温泉だからショッパイけど海の音を聞きながら星を眺めてのお風呂は最高だった。
(次回に続く)