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「バリ島トリップ2015年夏④」

2015-11-13 更新
今回お世話になっている友人の芹さんの家は広くてとても居心地が良いので、バリに着いてから3日間も泊まってしまった。

昔と違って数ヶ月も旅に出掛けられるわけではない。翌日、朝から最高の天気に恵まれて芹さんの車で船乗り場に送ってもらった。サヌールの乗船場に到着するとすでに沢山の人で溢れていた。

僕が乗るレンボガン島行きの高速船は満員のようだ。そのほとんどが白人の若者達で日本人は僕だけ。
ドイツやイギリスといったヨーロピアンや、ロシアからのグループが多い。特にヨーロピアンはバリのような南国にくるとテンションがマックスになるようで、弾けまくっている...。

乗船する時は砂浜からモモ位の深さのところまでは歩いていくのだが、水に濡れただけで怪鳥のように叫ぶ女の子達。船が動き出して水飛沫がかかれば、これまた大騒ぎ。楽しそうだなぁと思いながら40分ほど船に揺られていると遠くのほうにレンボガン島が見えてきた。

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(乗り降りは砂浜から)
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(ボードの後方は水飛沫が飛んでくる)

ロンボクとバリの間は最狭部が20km。しかし、最深部は1000m以上ある海溝があるそうだ。
それが関係して干満の差だけで波が立つそうで、大潮の時はロータイド時に膝腰だった波が上げ潮にのって軽くオーバーヘッドにサイズアップする場所だというのを昔から聞いていた。
そして、深海からの水が湧き上がってくるのでバリ島よりも少しだけ水温が低いそうだ。

実際に島に到着するとまず海の綺麗さに心を奪われた。

まさにパラダイス!船が到着する場所はプレイグラウンドと呼ばれるサーフポイントのインサイドだった。レフトとライト両方あるようだが、この日は波が小さくて膝位の波がサワサワとブレイクしていた。

海に向かってその右隣にあるポイントがレサレーション。さらにその奥にシップレックともにライトオンリーのポイントがある。この日はどうやらシップレックだけ波が立っているようだ。

下船するとワレワレという宿に向かった。
行き当たりばったりの僕の旅スタイルに痺れを切らした芹さんが宿を予約してくれていたのだ。
値段は少し高めだったけど、プールもあるし部屋から見る景色は素晴らしかった...。

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(僕の部屋からはこの景色、ひとり旅なのが残念!)

これからロータイドに向かう時間だったので、宿を探していたらこの日はノーサーフになるところだった。
案内された部屋に荷物を放り投げると、すぐさまサーフボードを抱えてボートでポイントまで連れて行ってもらった。

僅か5分ほどでシップレックに到着。波のサイズは胸位。今日は他のポイントが小さいので、すでに15人ほどのサーファーが入っていた。
海に飛びこんでラインナップに着くと目が合った先人達にお互いに気持ちよく波乗りしましょうねという心をこめて「ハロー」と挨拶をした。
僕以外は全員白人。その中にレディースサーファーが3名いた。インサイドで5分ほど波に乗らずに観察。この白人女性達、まさにモンスターとも言える凄まじい形相で波を奪い合っている...。
ドロップインしようものなら大声でどかして、リッピングを繰り返しながらインサイドまで乗り継いでいく。

どうしようかと少し悩んだ。15人も入っているポイントで波に乗るのは大変だ。このポイントはライトオンリーでサンゴ礁の上でブレイクするのだが、このサイズだと優しい波だ。

二日前に行ったバリのセミシークレットの波と同じで、みんなが待っているポジションよりさらに奥の方からたまに波がブレイクしてくるのが確認できたので、僕はゆっくりパドルしてみんなが待たない一番奥で待つことにした。
セットの間隔が比較的長いので、僕に波が回ってくるのは15分に1本くらい。ライディングできる距離は70mほど。
リッピングも気持ちよくできる極上のリーフブレイクだった...。

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(胸サイズの優しい波)

2時間ほど経つとボートで迎えがきた。丁度タイドも引きに向かっていたので、波のサイズも下がり始め、インサイドはリーフがむき出しになっていた。

本当はまだまだ波に乗りたかったけど、諦めることにした。
サーフィンが終わって宿に戻り、プールで潮を流すことにした。プールサイドには日本人が10人ほどいた。その中に昨日クタビーチの芹さんのレンタルサーフボードの店に来ていた男性がいた。

20歳になる娘さんと二人旅だそうで、波乗りに興味を持ってくれた娘にサーフレッスンをしにきたそうだ。
娘さんは健康的に日焼けした顔と背中まで伸びた黒髪が美しい女の子だった。お父さんのガードもMAXだろうと想像した。
レンボガンには日帰りで遊びにきたそうで、夕方の船で帰るという。
僕も2人の娘を持つ親として少し考えさせられた。

暫くプールサイドでのんびりしていたが、僅か1泊の予定のレンボガン島を回ってみようとバイクを借りて出かけることにした...。

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