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ストライダー・ヴァシレフスキってどんな人?

2015-11-27 更新
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ASP(アソシエーション・オブ・サーフィン・プロフェッショナル)改め、WSL(ワールド・サーフィン・リーグ)として再出発した2015年のワールドツアー。
アメリカ資本の新体制。賞金が上がり、プロ組織としてもステップアップ。アスリート達にも多くの制約が定められ、全てのコンペティターの夢の舞台で戦う世界を代表するサーファーとしての意識も高くなっています。

その舞台を支えるカメラマン、セキュリティ、レスキューetc...。華やかな舞台の裏で選手達が起きる前、まだ夜明け前から行動しているクルー。
世界中のベストスポットを旅する羨ましい仕事の反面、自然を相手とした過酷な仕事でもあり、多くの人が想像するようなエンドレスサマーとはかけ離れている一面も...。

そのクルーの中でインタビュアー、解説者などを務めるストライダー・ヴァシレフスキ。
ピーター・メル、マーティン・ポッター、ロス・ウィリアムス、トッド・クラインなどはメディアでも紹介されることが多いものの、ストライダーのことを知っている方は少ないのでは?

私生活では、「Dogtown」と呼ばれるカリフォルニアのベニスの隣、サンタモニカで生まれ育ち、母親、兄は多少なりともその影響を受け、母親はZ-Boysのレジェンドで昨年53歳で亡くなった「ジェイ・アダムス」の母親ともパーティーする仲間だとか...。
薬物、ギャング...。彼の家族に影の部分があるのに対してストライダー自身はサーフィンに助けられ、その世界にのめり込むことに。

サーフィンの世界では、プロサーファー、「Quiksilver」のサーフチームマネージャー&マーケティングマネージャーを務め、チョープーさえもチャージするグーフィーフッターのビッグウェーバーでもあります。

今回はWSLがストライダーに行なったロングインタビューを翻訳。
007のジェームス・ボンド役を務めるダニエル・クレイグにも似ている謎めいた人物の正体、素顔とは?

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■SW=ストライダー・ヴァシレフスキ


■WSL 
子供の頃、どんな将来が理想だった?


■SW
ただ幸せな人生かな。


■WSL 
10代の頃の自分を3つの言葉で!


■SW
ストリート、サーフィン、適応能力


■WSL 
どんな風にサーフィンにハマった?


■SW
海の魅力とその感覚。
ボディサーフィン、ボディーボード、サーフィン。
一日中、波に乗っていたよ。

海は自分にとって教会のようなもの。
最も居心地の良い場所だったんだ。

普段の生活が大変だった時、陸の上で嫌なことがあっても海に入り、ラインナップから水平線を眺めるだけで全て水に流すことが出来たよ。


■WSL 
最初に就いた仕事は?


■SW
洗濯屋。
家族が住んでいたアパートで兄が店を出したんだ。
まだ8歳だった。テレビとビデオ、ソファがある店で映画を見ながら小銭を稼いでいたよ。
たまに洗濯物を畳み忘れていたけどね(笑)

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■WSL
今のポジションに就いた経緯は?


■SW
一言で言えば、自分から頼んだんだ。
多くの人が勧めてくれたおかげもあるし、以前から興味があった仕事でもあったのさ。
それまで働いていた「Quiksilver」の時も頼んだことがあるんだけど、そのチャンスは無かった。

ASPからWSLに新しく変わった時に頼んだ際、話し合いの末に断られたんだけど、その後、新しいスタッフと共にチャンスが与えられたんだ。
2014年のブラジルの『Rio Pro』がワールドツアーでの最初の舞台。もう一年以上前のことさ。あれからイベント毎に学び、より良い仕事が出来るように努力しているよ。


■WSL 
あなたの仕事で一番良いところは?


■SW
世界中を旅し、最高の仲間(同僚と選手)と素晴らしい場所にいられることかな。


■WSL 
逆に辛いところは?


■SW
WSL、自分の仕事、家族とのバランスかな。
日焼けの問題も深刻さ(笑)


■WSL 
あなたの仕事について最大の誤解とは?


■SW
最大の誤解は、私達の仕事が誰でも出来ると思われていること。
ライブ中継の間、イヤホンをしながら状況を把握し、ベストを尽くしている。
カメラの前で話している間でも、インタビューの最中でもね。

パソコンやスマホの前にいる何十万人の視聴者が満足出来るような刺激的で明確なコメントをMC席で届けたり、インタビューするために努力している。
それは簡単ではない。この仕事は複雑であり、理解するために心を集中させ、客観的にも慌てず落ち着いているように見せながら仕事をこなさなければいけない。それが生放送ってことさ!


■WSL 
この仕事で最高の特典とは?


■SW
自分にとって、この仕事自体が特典だと思っている。
海の中でリポートする時なんかは、特に面白いよ。
アスリートの側で栄光と敗北の瞬間を共有することも。
本当に感動的なんだ。


■WSL 
今までで最大の失敗は?


■SW
一度だけ大失敗をしたことがある。
ロス・ウィリアムスとファイナルデイのまとめをしていた時、突然頭の中が真っ白になったんだ。
ケリー・スレーターの名前さえ浮かばなかったほどさ...。

本当に奇妙だった。あの時はロスが助けてくれたんだ。会話の内容や原稿を把握してくれ、自分の分も対処してくれたのさ。
数秒間は気まずい沈黙がライブで流れてしまったけどね。
ロス、ありがとう!

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■WSL 
この仕事で最も誇れるところは?


■SW
心を開き、常に進歩し続けることが出来る。
これが最も誇れるところ。
この仕事は芸術的でもある。それに素晴らしいスタッフとの作業。彼らは本当に凄い。全てのイベントで学んでいるよ。

その他に誇りに思うのは仕事が追求出来ること。
フィジーでオーウェン・ライト、ジョエル・パーキンソンとラインナップにいた時。
セミとファイナルの間で休憩中にオーウェンとジョエルが’目の前で割れる最高のクラウドブレイクに防水のマイクを持って話しながら乗るべきだ!’って声をかけてくれたんだ。
彼らは’バレルに入れ!’とね。
メイクしたかどうかは別にして、あれは最高だった。


■WSL 
今まで得た最高のアドバイスは?


■SW
穏やかに心の声を聞け。

ストライダーはすでにウェイティングピリオドに入っているマウイ島・ホノルアベイでのウィメンズCT10戦『Target Maui Pro』でインタビュアー、解説者を務めます。

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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