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「バリ島トリップ2015年夏⑥」

2015-11-27 更新
次なる目的地はギリアイランド。場所は地図で見るとロンボクの左横。そこに本当に小さな島が3つ並んでいる。
それぞれ「トラワンガン、アイル、メノ」という名前が付けられている。

バリ島とロンボク島に挟まれた海峡の奥の方にあるので、ウネリなんてないと思っていたのだが、ココはインドネシア。
南からのウネリがあれば反応するという。
最近はインターネットでチェックすれば数日先のウネリまで分かるようになった。この島を行先に決めたのもインドネシアに大きなうねりが入る予想だったからだ。

10時半にレンボガン島を出港してロンボク島のスンギギを経由した後、ギリトラワンガンに到着した。
この島の第一印象は他のインドネシアと少し違う空気感。
この島には動力の付いた乗り物が一切ないと聞いていた。バイクや車がないのだ。

移動は歩き、自転車、もしくは馬車の3種類のみ。
通りには人々の声と馬車が通る時に鳴る鈴の音のみ。
昨日までいた喧騒だらけのバリとはまったく違う...。

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(美しい海を見ながらの船の移動も楽しい)

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(どことなくタイのビーチリゾートに似ている)

船から降りると宿を探すべく、辺りをキョロキョロしながらフラフラと通りを歩きだした。
島を囲むように舗装された道があり、そこは目抜き通りとなって道の両端にはレストラン、バー、マッサージ屋などが並び、大勢の観光客で賑わっていた。

途中で目が合った白人に「どこかサーフポイントの近くで安くて良い宿はないか?」と尋ねてみる。
「そこの角を曲がって真っすぐ歩いて行くと結構ゲストハウスがあるよ」と教えてくれたので、その言葉に従った。

下船してから20分ほど歩いただろうか。
少し疲れてきていたので、頭の中はもうどこでも良いモードになりつつあった...。

言われた通りに歩くも、ほとんどのゲストハウスの看板は「No Vacancy」(満室)という文字ばかりが並ぶ。
さらに歩き続けて通りの突き当り近くにようやく「Vacancy」(空室)の文字を見つけた。

宿の名前は『HappyHouse』

門を開けると40代位で不良を卒業したてと思われるロン髪のお兄ちゃんがキョトンとした顔で僕の顔を一瞬見た。
「部屋ある?」と聞くと「あるよ!おまえ日本人だろ?ここに泊まる日本人はおまえで2人目だ」と同じアジア人が来たことを喜んでいるようだ。

肩に食い込んだサーフボードケースを降ろすとそこで働いているスタッフが5〜6人集まってきた。
ほとんど全員タトゥーが入っていて、見たところ20代の不良少年達...。

まるで15年前に僕が一緒に生活していたスリランカのローカルのような少年達だった。
なんだか面白そうなので、この宿に2泊することにした。全部で7部屋ほどあるが、僕の部屋以外はすべて満室だった。

部屋に案内されて少しするとサーフポイントが気になったので、ポイントチェックに出かけることにした。
宿から自転車に乗って数分のところにライトのポイントがあるのがすぐに分かった。

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(宿のスタッフ)

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(ちょっと変わった自転車を借りてみた)

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(良さそうに見えるけれど切れたところがない)

サイズは頭位で綺麗なフェイス。しかし、切れた波がない...。
ローカルが数人入っているが、1ターンでプルアウト。もしくはギロチンダンパーの餌食になっている。

30分ほど見学していたが、ボードが折れるかケガをするかしそうなので海に入るのを止めた。その内に一人の若いローカルが海から上がってくるとトランクスは破れ、尻から血を流しているではないか! 
やはりハイタイドになるまで待つことに...と言っても次のハイタイドは翌朝。
仕方がないので宿に戻ることにした...。

宿に戻ると仕事を終えたスタッフ達がウォッカをジュースで割ったショットを片手に僕の部屋の前で宴会を始めていた。
日本人ウェルカム!とばかりに輪の中心に入れられた僕は断るすべもなく、その飲み会に参加することになった。

その晩はビーチパーティが浜で開催される予定だったので僕も踊りに行っちゃおう!と思っていたのだが、知らずの内にノックダウンしていた...。

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