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「バリ島トリップ2015年夏⑦」

2015-12-05 更新
ギリ島での二日目。

昨晩は酒が弱いのにウォッカを大量に飲んでしまったので、沈没も早かった...。
おかげで翌朝は6時に目が覚めた。すでに日が昇り始めて暑い1日の始まりを予感させるような天気。
昨晩は島に滞在している多くの人がビーチでのパーティを楽しんだのだろう、辺りはひっそりとしていた。

早速、自転車に乗ってサーフポイントに急いだが、昨日に引き続き期待を裏切られた...。
強いオンショアが吹いていて波がヨレているのだ。

海には誰も入っておらず、後からやってきた僕と同じ境遇のツーリストサーファーが現れると溜息をついて砂浜に座り込むとジッと海を眺めていた。
ブレイクを見ていても乗れそうな波はなさそうだ。バリやレンボガンで良い波に乗って贅沢になった後なので、まったくやる気が起きなかった...。

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(遠くから見るとできそうなのだが...)

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(僕と同じ思いの旅行者サーファー)

ここは頭の切り替えが必要だと思い、スノーケリングに出かけることにした。

島はサンゴに囲まれているし、島のあちらこちらでマンタの写真付きダイビングツアーの看板も見かける。
そう思うと少し気分も明るくなった。

宿に戻って朝食を食べてからサーフポイントと逆の方向に15分ほど自転車を漕ぐと北側の突端に辿り着いた。
南側のサーフポイントが強いオンショアなので、当然反対側はオフショアで比較的風も弱く、穏やかだった。

レンタルスノーケリングショップに300円ほど払って欧米人カップルたちがサマーベッドで日焼けを楽しんでいるのを横目にスノーケリングを楽しんだ。
マンタこそ見られなかったが、色とりどりの魚やウミウシを観察することができた。奄美、伊豆、相模湾、そしてこの前は我が家の裏に流れる多摩川でも子供と一緒にスノーケリングをした。
波乗りができない時には水中観察や釣りをするのも楽しい。

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(島の北側は穏やかだった)

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(レンタルスノーケリングで働く少女、働く子供は心に残る)

スノーケリングの後は自転車で島を散策したり、ハンモックに揺られて昼寝をする。
1週間前までは父であり、会社員だったことはすっかり忘れ、完全にバックパッカーになっていた...。
今の僕にとってはどんな高級車に乗るよりもこれが最高の贅沢だ。

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(ハンモックは飽きない)

昨日はウォッカにやっつけられて見ることができなかったサンセットタイム。
今日はそのセッションの前にサンセットが見られるビーチに足を運んだ。
昼過ぎに目覚めただろう、大勢の人達が沈む夕日を見に島のあちらこちらからきていた。太陽はゆっくりとバリ島にあるアグン山の横をかすめ、一日の内で一番美しい景色を披露すると静かに沈んでいった...。

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(太陽の横にあるのがバリのアグン山)

サンセットの後は夕食。

バリ島同様にここにもナイトマーケットがある。
氷の上に置かれたエビや魚を注文すると、その場でBBQにしてくれる。見たことも無い色をしたケバケバしい熱帯魚を試してみたが、とても美味しかった。

宿に戻り、再びウォッカの宴に参加するとまたもや部屋のベッドに辿り着くことができず、バルコニーに掛かったハンモックで明け方まで寝てしまった。
(結局二泊ともほとんどベッドで寝ていない...)

翌朝も昨日と同じパターンで早くに目が覚めたので、最後の望みをかけてサーフポイントに向かった。
しかし、また昨日の朝と同じ。激しいオンショアでサーフィンは厳しそうだった...。
ウネリがあるのに風とタイドが合わない。残念ながらギリ島では結局ノーサーフだった。

次にこの島に来る時には風の弱い時期に家族を連れてきたいと思った。
車もバイクもなく、「シャンシャン」と走る馬車の鈴の音だけが鳴り響く島。
お昼までゆっくりとした時間を過ごした後、僕を楽しませてくれたオーナー、不良少年スタッフ達と別れを告げ、またスピードボートでレンボガン島を経由してバリ島のサヌールに向かった...。

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(出発の時)

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