2016年WSLのトップ34が発表!
2015-12-24 更新

2015年はASP(アソシエーション・オブ・サーフィン・プロフェッショナル)からWSL(ワールド・サーフィン・リーグ)に変わり、賞金の上昇や、よりプロ組織との意識が高まったイベントの運営など世界トップのサーフィンコンテストの変革の年でした。
そんな中、ガブリエル・メディナの初タイトル、ツアーの約三分の一を占めるブラジリアンの活躍によって「ブラジリアン・ストーム」という言葉まで誕生した昨年に続き、2015年もワールドタイトルを獲得したエイドリアーノ・デ・ソウザを始め、スモールコンディションなら右に出る者はいないフィリッペ・トレド。前半の失速が嘘のように巻き返し、最後はタイトル争いにも絡み、ブラジリアンとして初のトリプルクラウンを獲得したガブリエル。ルーキーらしからぬ活躍を見せたイタロ・フェレイラ、ウィゴリー・ダンタスと不動だったオーストラリア、アメリカ、ハワイの三大勢力を崩した「ブラジリアン・ストーム」の勢いは止まらず...。
シーズンが終わり、2016年にルーキーとしてツアーの一員に加わる7名の中にもカイオ・イベリ、アレックス・リベイロとブラジルからの二人の有望株が控えています。
改めてワールドツアーを回るトップ34名の構成を説明すると2015年の上位22名。
QSの上位10名。
2名のワイルドカード。
2015年の成績が振るわず、ツアーから脱落したのはアダム・メリング(AUS)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、ブレット・シンプソン(USA)、リカルド・クリスティ(NZL)の4名。
C.J・ホブグッド(USA)、グレン・ホール(IRL)、フレッド・パターチア(HAW)は引退という道を選んでいます。
また、ジョーディ・スミス(ZAF)はフィジーの前に膝、J-Bayの前に腰を痛め、5戦欠場。マット・バンティング(AUS)はJ-Bayの前に膝を怪我して6戦欠場。
この二人にはワイルドカードが与えられています。
カイオ、アレックスの二人のブラジリアンの他にツアーの仲間入りをするののは、ジャック・フリーストーン(AUS)、五十嵐カノア(USA)、コナー・コフィン(USA)、ライアン・カリナン(AUS)、デイヴィー・キャッスル(AUS)
ブレットがリクオリファイを逃してケリー・スレーター、ナット・ヤングの二人になったアメリカ勢に若い選手が加わることになります。
中でも五十嵐カノアは国籍こそ違うものの、日本人の両親から生まれ、クオリファイを果たした初の日本人として大きな注目を集めています。

ウィメンズのトップ17の構成は上位10名。
QSの上位6名。
1名のワイルドカード。
2015年に返り咲きを果たしたシルヴァナ・リマ(BRA)は開幕戦で素晴らしいライディングを披露して5位と幸先良いスタートを切ったものの、その後は結果を出せず、R2、もしくはR3止まり。
シーズン2年目のディミティ・ストイル(AUS)もカリフォルニアで3位に入った他はR2、もしくはR3止まりで共にリクオリファイを逃しています。
QSのトップ6に入り、ルーキーとして2016年のツアーを回るのはチェルシー・ツアー(BRB)、キーリー・アンドリュー(AUS)
両者共にワイルドカードで数戦出場経験があり、キーリーはブラジル戦で5位に入っています。
ワイルドカードの1名はマーガレットリバーでフリーサーフィン中に足を骨折して6戦欠場したステファニー・ギルモア(AUS)が得ています。
2016年の開幕戦は2月28日〜3月13日にオーストラリアのゴールドコーストで開催される『Quiksilver Pro Gold Coast』&『Roxy Pro Gold Coast』です。
なお、パイプラインで危険なワイプアウトをして骨盤を2カ所骨折したビード・ダービッジ(AUS)、脳出血と診断されたオーウェン・ライト(AUS)ですが、ビードは自身のInstagramで手術後のレントゲン写真を公開。前方に4本のスクリューで固定されたプレート、後方には17センチのロッドが入っており、1ヶ月は車いすの生活を強いられるそうです。
現地にいた『F+』のつのだゆき編集長によるとビードは回復に1年のような長い期間、オーウェンは退院はしたものの、未だに意識がキッチリと戻らず、脳のダメージはどういう後遺症が残るか分からない。回復に差があり、医者の判断も難しいそうです。
この二人の最新情報はWSLなどにアップされ次第、Twitterなどで報告します。
2015 Top 22 CT
Adriano de Souza (BRA)
Mick Fanning (AUS)
Gabriel Medina (BRA)
Filipe Toledo (BRA)
Owen Wright (AUS)
Julian Wilson (AUS)
Italo Ferreira (BRA)
Jeremy Flores (FRA)
Kelly Slater (USA)
Nat Young (USA)
Josh Kerr (AUS)
Bede Durbidge (AUS)
Joel Parkinson (AUS)
John John Florence (HAW)
Wiggolly Dantas (BRA)
Taj Burrow (AUS)
Kai Otton (AUS)
Matt Wilkinson (AUS)
Adrian Buchan (AUS)
Keanu Asing (HAW)
Michel Bourez (PYF)
Jadson Andre (BRA)
2015 Top 10 QS
Caio Ibelli (BRA)
Kolohe Andino (USA)
Jack Freestone (AUS)
Miguel Pupo (BRA)
Alejo Muniz (BRA)
Kanoa Igarashi (USA)
Alex Ribeiro (BRA)
Conner Coffin (USA)
Davey Cathels (AUS)
Ryan Callinan (AUS)
WSL Wildcards
Jordy Smith (ZAF)
Matt Banting (AUS)
ウィメンズ
2015 Top 10 CT
Carissa Moore (HAW)
Courtney Conlogue (USA)
Sally Fitzgibbons (AUS)
Bianca Buitendag (ZAF)
Tyler Wright (AUS)
Lakey Peterson (USA)
Tatiana Weston-Webb (HAW)
Johanne Defay (FRA)
Nikki Van Dijk (AUS)
Malia Manuel (HAW)
2015 Top 6 QS
Sage Erickson (USA)
Chelsea Tuach (BRB)
Keely Andrew (AUS)
Alessa Quizon (HAW)
Coco Ho (HAW)
Laura Enever (AUS)
WSL Wildcard
Stephanie Gilmore (AUS)
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