マーヴェリックスで「Red Bull」主催のコンテストが開催された!
2016-02-13 更新
グリーンアラートが発令されながらも条件に満たず開催が見送られたワイメアの『THE EDDIE』こと『The Quiksilver In Memory of Eddie Aikau』から2日後。
現地時間2月12日にカリフォルニアのサンフランシスコから少し南下したハーフムーンベイ、通称マーヴェリックスで「Red Bull」主催の招待制コンテスト、『Titans of Mavericks』が開催。
5日前の2月7日にもイベントにふさわしいコンディションになっていたものの、アメリカでは祭日とも言える『Super Bowl Sunday』に重なったために延期。すぐに波が上がったのは今冬のエルニーニョ現象がいかに強いかの証明とも言えます。
ハワイ経由の北西ウネリがヒットする冬がベストシーズンとなるマーヴェリックスは、岬の沖の浅い岩棚で一気に掘れ上がる波質。
グレッグ・ロング(USA)やシェーン・ドリアン(HAW)など世界を代表するビッグウェーバーが世界で最も危険な波と口を揃えるほどで、マーク・フー、サイオン・ミオスキーが命を落とした場所でも知られています。
『THE EDDIE』の招待選手と重なり、更にマウイ島のJawsでもコンディションが整っていたため、ワイメアに残った者、Jawsに向かった者、そしてマーヴェリックスのこのイベントに参加した者に分かれ、世界中から招待されたその他のビッグウェーバーを含め、総勢24名の「Titans」が厳寒の冬のノースカリフォルニアでフルスーツを着込んでチャージを繰り返していました。
コンテスト当日は予想されていたウネリと比べるとサイズは上がらず、風の影響も入っていましたが、強烈なワイプアウトでサンタクルーズのケン’スキンドッグ・コリンズが鼓膜を破ったほどで迫力は充分。
上空にはヘリコプターが飛び、ジェットスキーのサポート。チャンネルに停泊した船からのカメラアングルと環境はWSLのビッグウェーブイベントと変わらず。
このイベントはワイプアウトしてもテイクオフさえメイクすればスコアが出るため、選手は大きなセットだけを狙うことに集中。
優勝はファイナルで序盤にハードなドロップを2本メイクしたニック・ランブ(写真最上部)
WSLのBWT(ビッグウェーブツアー)でも活躍している28歳のノースカリフォルニアローカルがマーヴェリックスで初の優勝を手に入れました。
「オレ達はサーフィン以外でも戦っていたよ。誰もが有利なポジションを得ようとして奥に奥にパドルしていたんだ。まるで海のチェスゲームのようだったさ。今日は長い一日だったけど、明日もこの場所で違うイベントが開催して欲しい。賞金も手に入れたし、最高の気分。今日は寝たくないよ」
サンタクルーズ出身のニックがマーヴェリックスに初めて入ったのは史上最年少の14歳。
その頃からスポンサーがついていたエリートでもあります。
LAに移り、20歳を過ぎてからはビッグウェーブでのサーフィンに集中して2014年のスペインで優勝。
昨年からは格闘技を取り入れたトレーニングを始め、BWTのワールドチャンピオンを目指している一方、俳優との’二足のわらじ’を履くイケメン。表彰式にスーツ姿で登場したのも彼らしい表現なのでしょう。
なお、『Titans of Mavericks』は『Red Bull公式サイトのHeat Analyzerで振り返ることが可能なので、見逃した方はぜひチェックしてみてください!
『Titans of Mavericks』結果
1位 ニック・ランブ(USA)
2位 トラビス・ペイン(USA)
3位 グレッグ・ロング(USA)
4位 テイラー・フォックス(USA
5位 ジェイミー・ミッチェル(AUS)
6位 カルロス・ブール(BRA)
『Titans of Mavericks』公式サイト
『Red Bull公式サイト
⇒「コンテストリポート」一覧へ