非会員上部PR枠用
 

『Rip Curl Pro Bells Beach』ウィメンズから開幕!

2016-03-24 更新
2016324c


マット・ウィルキンソン(AUS)&タイラー・ライト(AUS)の「Rip Curl」チームの優勝で開幕した2016年のWSLワールドツアー。
その「Rip Curl」の本拠地、オーストラリア・ビクトリア州のトーキーにあるベルズで第2戦『Rip Curl Pro Bells Beach』がスタートしました!

ウェイティングピリオド初日の現地時間3月24日は朝の時点で風の影響が入ったスモールコンディション。
メンズは早々とレイデイがコールされ、ウィメンズのみ15時(日本時間13時)までホールドされた後、ボウルズで日没前までにR①の6ヒートが進行。
風の影響で本来の美しいラインナップとは程遠かったものの、4-5ftレンジの南西ウネリが入り、見応えある戦いに!

3人ヒートのR1(1位はR3へ。2位と3位はR2へ)を勝ち上がったのは、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、マリア・マニュアル(HAW)、カリッサ・ムーア(HAW)、コートニー・コンローグ(USA・写真最上部)、ジョアン・ディファイ(FRA)
開幕戦を制したタイラーも初のワールドタイトルを狙うべく、幸先良くラウンドアップ!

2016324sr


一方、昨年の長引いた怪我から復活して今年はワイルドカードで出場しているステファニー・ギルモア(AUS・写真上)は8.00をスコアしながらもバックアップスコアが足らず...。
サリー・フィッツギボンズ(AUS)もスコアを伸ばせず、両者共に開幕戦に続き、R2行きを強いられています。

初日でハイエストスコアを出したのは、コートニー。
プライオリティを持っていたコートニーは、ニッキ・ヴァン・ダイク(AUS)がテイクオフした波をスマートに奪い取り、この日一番の形良いセットに大きなターンを重ね、フィニッシュも完璧にメイクして9.17をマーク。トータル16.17で圧勝。
ニッキをインターフェアに追い込んだことも特筆すべき技術だと言えます。

「優勝してベルに名を刻むことが出来れば、それは素晴らしいことよ。もちろん、優勝を目指しているけど、まだ長い道のりね。まるで試験しているようなこの波には常に用心しなければいけない。いつも予期せぬことが起こるこの場所で学んでいるわ」

タイトル争いに絡んだ昨年の3勝を始め、ワールドツアーでは通算5勝を上げているコートニーですが、ベルズでの優勝経験はまだありません。
表彰台でトロフィーについたベルを鳴らすのは全ての選手の憧れであり、最も歴史が古いこのイベントに名を残すことになります。

昨年は最終戦までもつれ込んだカリッサとの熾烈なタイトル争いに敗れ、念願のワールドタイトルを逃したコートニー。
今シーズンは開幕戦2位と良いスタートを切っており、第2戦も期待出来そうなライディングと自信ある表情が印象的でした。

2016324m


3年連続、表彰台でベルを鳴らしたカリッサ(写真上)は、風の影響が入った難しいベルズ・ボウルズの波にパワフルなターンを重ね、ルーキーのキーリー・アンドリュー(AUS)、トライアルで優勝してワイルドカードを得たブリッサ・ヘネシー(HAW)を相手に7ポイント台を2本まとめて余裕のラウンドアップ。

「昨年は自信を取り戻すことに尽くしていたの。今年は自由に楽しみながらもっと自信を持ちたいわ。このロケーションと人々。大好きなベルズに帰ってこれてストークしている」

2011年に初のワールドタイトルを手に入れてから毎年ステファニーとその座を入れ替え、2013年、2015年と通算3度のタイトルを獲得したカリッサ。
ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ開幕戦はSFでタイラーに敗れて3位でフィニッシュ。彼女してみれば悪いスタートですが、長いシーズンはまだ始まったばかりであり、今年もタイトル争いに絡んでくることは間違いないでしょう。

2016324ty


コーチのグレン・ホールの元、3年振りに開幕戦を制し、脳出血の治療で苦しむ兄オーウェンと抱き合い、泣きながら優勝の喜びを分かち合ったタイラー(写真上)
ベルズでは2013年、2014年と2年連続ファイナルでカリッサに敗れ、コートニー同様に優勝経験はありません。

「スロースタートのヒートだったけど、焦ることはなかったわ。考え過ぎることは良くないし、今年は初めて他のイベントと同様のアプローチをしている。新たな挑戦を楽しんでいるの」

ちなみにオーウェンは脳出血と診断された昨年末以来、久しぶりに海に入ったものの、足がすくんでしまい、インサイドのヒザ波に乗ってすぐに上がってしまったとのこと...。
海に戻ったことは大きな一歩ですが、復活はまだまだ先の話になりそうです。

なお、メンズを含めて怪我が多い今シーズン。
ウィメンズでは開幕戦同様にレイキー・ピーターソン(USA)が足首の怪我で欠場し、リプレイスメントとしてブロンテ・マコーレー(AUS)が参加しています。

ネクストコールは3月25日の朝8時(日本時間の同日朝6時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリはゆっくりとダウン傾向。
午前はオフショア、午後はオンショアが吹き込む予想。
週末は大きな南西ウネリが入るものの、風が悪くなる見込み。

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。