非会員上部PR枠用
 

『Rip Curl Pro Bells Beach』五十嵐カノアがR3へ!

2016-03-25 更新
2016325k


現地時間3月25日、オーストラリアレッグのセカンドイベント、CT第2戦『Rip Curl Pro Bells Beach』は前日のウィメンズR1に続き、メンズのR1がスタート。
イースターホリデーで多くのギャラリーが集まったこの日でしたが、風と潮回りの影響などで6ヒート進行しただけで早々とオフが告げられました。

6ヒート行なわれた内、H3にはデビュー戦を9位でフィニッシュした五十嵐カノア(写真最上部)が登場。
イタロ・フェレイラ(BRA)とリプレイスメントのダスティ・ペイン(HAW)と対戦し、序盤に7.67をスコア。
中盤は6ポイント台を2本まとめたダスティがトップに立ち、後半はイタロが追い上げてカノアは3位に後退したものの、ラスト3分でプライオリティを持っていたカノアはセットの波にテイクオフ。カットバックからビッグターンを重ね、インサイドまでメイク。ニード5.00のシチュエーションで6.37をスコアして一気にトップに立ってラウンドアップ!

ヒート終了後のインタビューでは、まずベルズでの経験を聞かれ、「何度か来たことがあるよ。最後に来た3年前には足を骨折したんだ。まだ4〜5日しか滞在していないけど、良い仲間に恵まれている。みんな手厚いサポートしてくれて、何度かボウルズでサーフィンしたね。今はどの波が良いかどうかの判断も出来る。良い人達に囲まれ、コーチもいるからね。弟のケオニもいつも側にいるし、快適に過ごしているよ」とコメント。

2013年、ジュニアがメインだったシーズン。ワールドツアー開催時のベルズの奥のブレイク、ウィンキーポップでフリーサーフィン中にローテーションエアーの着地に失敗して足を骨折した経験があるカノア。
当時のチームメイト、ケリーを始め、ジェイミー、ティアゴなどが入院していた病院にお見舞いにきたそうです。

ルーキーイヤーの目標については、「ルーキーイヤーから上手くいく選手なんてなかなかいないよね。全ての選手が強いし、ベストを尽くすだけさ。ひとつひとつのヒートを勝つことを考え、ルーキー・オブ・ザ・イヤー、トップ10に入れたら良いね」と話していました。

2016325m2
2016325m


開幕前に今シーズンはスポット参戦(現在はゴールドコースト、ベルズ、J-bayの3戦を選択)を表明したミック・ファニング(AUS・写真上)
ホームでの開幕戦はR3敗退と周囲の予想を裏切る最悪のスタートに...。

ベルズは2001年のワイルドカード時代での初優勝から4度も制しているツアーで最も得意な舞台。
R1ではキアヌ・アシング(HAW)、リプレイスメントで同じ「Rip Curl」チームのメイソン・ホー(HAW)を相手に8.83のハイエストスコア並びに16.93のハイエストヒートスコアを揃えて余裕でR3進出を決めました。

「ゴールドコーストでは空回りしていたと思う。だから、このイベントではもっと集中しているよ。例年と比べて少しアプローチは違う。自由でリラックスした感じ。ベルズは落ち着くんだ。忙しいホームから離れて平穏な時間が過ごせるのさ」

イベント前の記者会見では、「これが最後のベルズ?」という質問を投げられ、言葉を濁していたミック。
この質問は極端だと思いますが、少なくとも7月のJ-bayまでは見納めになるため、ファンの方は1ヒートも見逃さないように!

見逃した方は公式サイトの「Heat Analyzer」をチェックしてみましょう。

2016325a


2015年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA・写真上)は、この日の最終ヒートに登場。
波が悪くなってきた難しい勝負で手堅くスコアをまとめ、トータル11.23。
ミシェル・ボウレズ(PYF)、トライアルで優勝してワイルドカードを得たティム・スティーヴェンソン(AUS)を僅差で抑えることに成功。

「あのヒートでは、スティーヴェンソンの凄いパフォーマンスにみんな興奮していたよね。彼を抑えてヒートを勝つことが出来て嬉しいよ。ストレートでR3に進むことは重要さ。潮が上げて波数が少なくなった自分達のヒートは厳しかった。終了のブザーが鳴る前に波を見つけることが出来たのはラッキーだったよ」

昨年はミックとファイナルを戦って2位になったエイドリアーノ。
2013年にブラジリアンとして初めて表彰台でベルを鳴らした彼にとってこの場所への思い入れは強く、勝利への姿勢、意思は誰よりも貪欲な印象でした。

現地の『F+』のつのだゆき編集長によるとミックのサーフィンがスピード、スプレー、安定感。3拍子揃って全然違い、ガブリエル、エイドリアーノも丁寧にエグるサーフィンで良かったそうです。

その他にR3進出を決めたのは、デイヴィー・キャッスル(AUS)、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、ガブリエル・メディナ(BRA)

ゴールドコーストで「ダニエル’トモ’トンプソン」シェイプの『Slater Designs』&『FIREWIRE SURFBOARD』のダブルネームのバットテールのボードを駆って大活躍したスチュアート・ケネディー(AUS)はR2行きを強いられています。

2016325be


ネクストコールは3月26日の朝8時(日本時間の同日朝6時)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西ウネリが続き、午前はオフショア、午後はオンショアが吹き込む予想。
明後日の27日は大きな南西ウネリが入るものの、風が悪くなる見込み。

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。