2016年JPSA開幕戦を制したのは?
2016-04-20 更新
バリ島・クラマスで開催されていたJPSAショートボード開幕戦『ガルーダ・インドネシア 旅工房ムラサキプロ』が4月19日に終了。
一足先に終了して秋本祥平&田岡なつみが優勝したロングボードはスモールコンディションでしたが、ショートボードの方は後半にかけて潮の良い時間帯はカタ〜頭位までサイズアップ。バレルはほとんど無く、アクション勝負、日中は乾期特有の東よりのオンショアが吹き込むパターンとなり、若い選手の活躍が目立ったイベントでした。
ロングボード同様に同じ4マン・プライオリティが採用され、WSLのルールに合わせて世界を視野に入れた戦略が有効になり、ライブ中継ではリプレイ映像が見られるようになるなど新たなシーズンスタートに。
ディフェンディングチャンピオンの仲村拓久未はシーズンオフに右足肉離れ、更に現地で左足首捻挫。治療しながらの戦いとなり、新しいプライオリティルールにもやられ、SFで敗退。
ベテラン勢では田中英義がSF、田中樹、林健太がQFまで勝ち上がったのみで、大野修聖、高梨直人、小川直久などはR4で敗退...。
ファイナルは今イベントを象徴するように2010年のグランドチャンピオン、大澤伸幸を除くと渡辺寛、和井田理央、小林桂と10代、20代前半の若い選手が残っていました。更に和井田理央はバリ在住、小林桂はカリフォルニアのサンクレメンテ在住と明らかに昨年までとは違う流れ。
30分のファイナルはセットが重なった序盤に決まってしまった形。小林桂が一番のセットをキャッチして大きなファーストターンからインサイドでエアリアルまでメイクして7.00とファイナルのハイスコア。更に高さのあるエアーリバースをメイクして6.15のバックアップを重ね、トータル13.15で主導権を握ります。
2位には序盤に弧を描くターンで6.50をマークした大澤伸幸がつけ、終了のホーンと共にテイクオフしてターンを重ねますが、ニード6.66のシチュエーションで6.20と逆転に届かず、小林桂(写真上)が逃げ切る形で優勝!
まだ17歳の小林桂はプロトライアルからの参加で、ファイナルまで11ラウンドをこなしていましたが、全く疲れを感じさせない試合運び。
アメリカのアマチュア団体、NSSAでは数多くのトロフィーを獲得しており、今後はWSLでも活躍が期待されている選手。
JPSAの参加は開幕戦のみで、次の伊豆以降は出場しないとのことです。
ちなみにプロトライアルからの優勝は20年以上前、17歳で参加して優勝した千葉一幸以来の快挙。
今回彼が成し遂げたことの凄さが分かると思います。
女子は2年連続グランドチャンピオンを獲得した田代凪沙が不在の中、ディフェンディングチャンピオンの大村奈央(写真上)が大きなマニューバー、スナップで6.25。この一本が決め手となり、トータル11.25。
後半に追い上げてきた西元萌エミリ、橋本恋をかわして2連勝!
なお、日本とバリの親善試合は加藤嵐が2年連続の優勝。
バリニーズではDarmayasa blerongが3位に入っています。
ショートボードの第2戦は6月24日〜26日に伊豆で開催される『伊豆下田CHAMPION PRO
Presented by LesPros entertainment』です。
JPSAショートボード第1戦
『ガルーダ・インドネシア 旅工房ムラサキプロ』結果
1位 小林桂
2位 大澤伸幸
3位 和井田理央
4位 渡辺寛
女子
1位 大村奈央
2位 西元萌エミリ
3位 橋本恋
4位 宮坂桃子
JPSA公式サイト
photo: 日本プロサーフィン連盟(JPSA)
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