QS6,000『Ichinomiya Chiba Open』ベスト8が決定!
2016-05-28 更新
5月28日、千葉・志田下で開催中のQS6,000『Ichinomiya Chiba Open』は前日のオンショアから一転してクリーンなコンディションに恵まれ、R5とR6が進行。
激しいバトルの末、ファイナルデイを戦うベスト8が決定しました!
連日、快進撃を続けている仲村拓久未、稲葉玲王。
前日までの4人ヒートから3人ヒートに変わったR5では、仲村拓久未が元CT選手のトム・ウィタカー(AUS)を後半に逆転してマテイア・ヒクイリー(PYF)と共にラウンドアップ。
ディオン・アトキンソン(AUS)、ターナー・ヘンドリクソン(HAW)と対戦した稲葉玲王はライトの波に狙いを絞り、バックサイドのエグるようなターンでスコアを重ねてトップ通過を果たしていました。
続くR6はマンオンマン。
仲村拓久未はエヴァン・ゲイセルマン(USA)とのカード。序盤からチャージを仕掛けたのはエヴァン。エアーリバースを2回メイクして7ポイント台を2本まとめ、主導権を握ります。
仲村拓久未はフロントサイドのカービングで7.23を返しますが、中盤にはエヴァンがこのライディングへのアンサーのようにターンで8.17をスコア。バックサイドで7.17を重ねた仲村拓久未はニード8.41。
後半、プライオリティを活かさず、テイクオフを繰り返す仲村拓久未。一方のエヴァンは終了間際にプライオリティを活かしてこのヒートで一番のレフトの波を掴み、バックサイドでパワフルなターンを重ねて9.23。
トータル17.40 vs 14.40。終わってみてばエヴァンがコンビネーションスコアの圧勝でした。
R6の最終ヒートでビリー・ステアマンド(NZL)と対戦した稲葉玲王(写真上)は潮が引いて波数が少ないスローヒート。
前半はロースコア勝負、中盤は小康状態。ヒートが動いたのは後半、ここまで勝ち上がってきた武器のバックサイドで3アクション、5.50をスコアした稲葉玲王はワイド気味のブレイクの切れ目からバックサイドで上手く繋いで4.73を重ね、リード。プライオリティを利用してピッタリとマークをしていた稲葉玲王でしたが、ビリーが乗ろうとした波を阻止するためにパドルをしてしまい、この時点でプライオリティを失います。
終了間際、セットの波にテイクオフしたビリーはバックハンドで2アクション。このヒートで稲葉玲王が見せたライディングを上回るターンだったのは明確で、ニード5.63のシチュエーションでジャッジは5.80をコール。残念ながら、日本人選手はここで両者共に姿を消すことに...。
今回の大きな敗因は両者共にプライオリティの使い方。学ぶべきことはとても多かったと思います。
ちなみにこの日のMC席には大原洋人がゲストで訪れ、稲葉玲王との秘話を披露。
一宮が地元の二人は同級生(現在19歳)で、小学校も同じ。共に小学1年生にサーフィンを始め、2年生頃からハマって一緒に成長してきた仲だそうです。
エヴァン、ビリーの他にR6を勝ち上がってQF進出を決めたのは、サンティアゴ・ムニーツ(ARG)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA・写真最上部)、タナー・グダスカス(USA・写真上)、ラムジ・バークヒアム(MAR)、ヴィクター・ベルナルド(BRA)、トーマス・ウッズ(AUS)
R5で2013年に志田下で開催された4スターで優勝したミッチ・クルーズ(AUS)、R6でオーストラリアのジュニアチャンピオン、イーサン・ユーイング(AUS)と優勝候補の筆頭を倒したレオナルドは、「とても良い感じ。全てが自分の思い通りになっているよ。今日は良い波だしね。イーサンとは子供の頃から対戦している仲。だから、あのヒートがどれだけ厳しくなるか良く分かっていたさ。彼に勝てて凄い自信になった。ターンもエアーも調子が良いよ。この日本で勝ち進めてストークしている」とコメント。
R5、R6共に9ポイント台をスコアしていたのはレオナルドのみ。CTにリプレイスメントとして参加し、ケリー、エイドリアーノと二人のワールドチャンピオンを倒して得た自信は確実にライディングに現れており、ファイナルデイで一番注目したい選手でしょう。
QSランキングトップでもあるレオナルドが本命とすれば、大穴はメイク率の高いファーストターンからのエアーリバースを武器に勝ち上がってきたトーマス(写真上)かもしれません。
「この時点で自分にとっては大きな結果さ。もちろん、ここで得られるポイントが重要だけど、加えてヒートを勝ち進むことは賞金のアップにも繋がる。それは次のコンテストのために使えるし、とても嬉しいよ。理想は優勝。でも、自分の中ではSF進出でも凄いことさ。だから、あと1ヒート勝つだけで十分ストークすると思うよ」
スタイリッシュなサーフィンでジュニア時代から目立つ存在だったトーマスですが、QSでの優勝経験はなく、最も上位に入った昨年の最終ランキングは64位。
世界中で最もハイレベルなコンペティターが揃っているゴールドコーストがホームということもあり、スポンサーに恵まれない苦労人でもあります。
5月29日のファーストコールは8時。
ライブ中継は公式サイトで配信されます。
ICHINOMIYA CHIBA OPEN powered by GoPro オフィシャルサイト
photo: WSL Covered Images
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