F+(エフプラス)コラム「ケリーに代わる新しいスターは誰か」
2016-07-14 更新
Text by つのだゆき / Photo by snowy
波以外はいたって順当な感じで進んでいるJベイ。
残すは6ヒート、QF2から先ということになっている。波は週末にちょっとありそうなので、それ待ちですかね。どっちにしても今年はスペシャルな6-8フィートのJベイマシンウエイブというのは望めそうもない。

一足先にセミに進んでいるジョンジョン。この試合はジョンジョンのフルレールで持っていくカービングが冴えてるし、この人には飛びもあるわけで、今のところアンストッパブル。

クオーターのジョーディ戦が危ういところではあったけど、結果としてうまく抜けたので、このままファイナルまで行きそうだ。

ケリーも復調してきてはいるけど、ジョンジョンを止める感じの勢いはないと思う。で、そうなるとおそらくウイルコのイエロージャージは変わらないけど、僅差の2位になる。タヒチ、ロウワー、パイプでのジョンジョンのサーフィンを思えば、実質タイトルがっちりって感じなのかね。ガブもいるけど。


ま、それはケリーに代わる新しいスターをずっと模索しているWSLにとっては願ってもないことで、ここ数年ブラジルにタイトルが渡ったことは、ブラジルのシーンが盛り上がっただけで、アメリカのメインランドに本拠を置くWSLのお財布にそう大きな経済的効果をもたらさなかったのが現実。それを踏まえて、歓迎すべきニューヒローってことなんだと思う。

WSL的には、アメリカメインランド出身のスター選手がのどから手が出るほど欲しいわけだけど、カノア・イガラシ、コナー・コフィンは世界レベルの人気ではジョンジョンにはまるで届かない。ま、ハワイでUSAとは別リージョンではあるけど、同じアメリカってことで目つむっておくか、的な(笑)。

この試合だけに限れば、ジョンジョン、ミックのファイナルで、シャークアタックを克服したミックが昨年の雪辱を果たして優勝、というストーリーが美しいのかね。ジョンジョン2位でもタイトル争いにはそう大きな影響はないし。



ここまでのいいショットをまとめておきました。
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