非会員上部PR枠用
 

三宅島→八丈島②

2006-10-10 更新
スリランカで僕が経営するA-frame surf shopに所属するローカルサーファーには、日本人と結婚して日本に住んでいる者もいる。
僕が帰国してから数年が経つが、お盆休みには、彼らとトリップするのが年間行事となっている。
そこで今回は、今年のお盆休みトリップ紀行、前回の三宅島に続いて、八丈島編です。
--------------------
三宅島に着いて4日目の朝、早朝4時起床で、三宅島から八丈島行きの船に乗り込んだ。
船内で東京から乗って来た、A-frame所属のロコと結婚した女性陣(旦那達はスリランカに帰国中)と合流して、賑やかなパーティが直ぐ始まった。

三宅島からは、4時間で八丈島に到着。
濃いグリーンの山々と青く透きとおった海のコントラストに感動しながら、早速レンタカーを借り、港近くのキャンプ場にテントを張った。
暗くなる前に波乗りに行こうということになりポイントへ。
八丈島には基本的に数カ所しかピークがないので、大人数となる全員で入るのを避けることに決め、男性陣のみでサーフィンへ!

ポイントに着くと数人のローカルが入っていた。
波のサイズは胸くらい、メローだが、なかなか楽しそうなブレイクだ!
ローカルが三宅島のカズミを知っていたらしく海の中から手を振っているので、早速着替えて、いざ海へ!
しかし、どこから入って良いのか分からない…。
インサイドはゴロタ石に付いた貝で足を切りそうだ…。
しかし、周りを見渡しても、ここしかなさそう。
一応噂には聞いていたため、僕は用意していたブーツを取りに戻り、格好悪いがブーツを履いてエントリーした。

テイクオフすると加速ポケットが次々と現れる感じの波だった。そこにタイミングを合わせてアクション!を繰り返す。いい気になって乗りすぎると、インサイドに顔を出した岩に恐怖を覚える。
そんなサーフィンを2時間ほど、ほとんど貸し切り状態で楽しませて頂いた。

今度は、上陸に一苦労…。
上がる時もビクビクしながらタイミングを計っての上陸。
ローカルに聞けば、夏場の満潮時は潮が多く、ローカルでもエントリー/上陸に、かなり気を使うそうだ。

海から上がった後は、お決まりだが、無料の温泉に出向いた。
湯船に裸で入る習慣を持たないスリランカ人のチャナカはショーツをはいて入るこの混浴温泉にニコニコ、「いいねこれ!」を連呼していた。
※ウェットの着替えは厳禁です!

すっかり辺りが暗くなった頃、キャンプ場に戻ると女性陣がBBQエリアで火をおこしていた。何を作るのか…?
本格的なスリランカカレーだ!みんな、激辛のカレーで大汗だ。
当然、喉が渇き、ビールが進む。
続いて、ビーチパーティ。アジアアントレンドのポイを回したり、踊ったりで、夜更けまでパーティは続いた。

千鳥足でテントに戻ろうとしたが、どうやら手前の避難小屋で意識を失ってしまった様だ…。
数時間程経ってると思うが、灼熱の太陽で目が覚めた。
そして少し涼しくなって来た夕方、昨日のサーフポイントに向かった。
昨日よりもサイズダウン…(泣)、しかもショルダーがない。
泣く泣くサーフィンを諦め、気を取り直して島内観光へ!

日暮れ前にキャンプ場にもどり、今度は目の前の海でルアーを投げてみた。
期待してなかったが何度かアタリ(?)があった。
そこで、根気よくルアーを投げ続けると30cmくらいのサヨリが釣れた。
今夜のおかずはサヨリの焼き魚だ。
しかし、八人の食卓にたった一匹…。一人一口ずつ…。
しかし、皆が口を揃えて「今年食べた魚で一番美味しかった」と言ってくれた(涙)。
そしてこの夜もビーチパーティ…、結果は、昨日と同じだった…。

今回は波に恵まれなく、サーフトリップというよりは、キャンプがメインとなった旅だった…。
それでも落胆せずに楽しむ皆の姿勢のおかげで大いに楽しい旅だった。
そして災害で悲惨な思いをしても、故郷を大切に思う「三宅島のカズミ」や「スリランカのチャナカ」たちのハーモニーが印象に残る旅だった…。

(完結)