『Vans US Open of Surfing』開幕!
2016-07-26 更新
カリフォルニアのハンティントンビーチを舞台とした歴史ある真夏の祭典『Vans US Open of Surfing』が開幕!
現地時間7月25日にQS10,000のR1、ウィメンズCT第6戦のR1と進行し、日没前までにQS10,000のR2、H5までが行われました。
昨年、日本人として初めて「US Open」のビッグタイトルを獲得して大きな話題になり、表彰台では名言まで生み出した大原洋人(写真最上部・下)は、トップシードとしてR2から登場し、R2のトータルスコアでは最も高い15.43で1位通過。パトリック・グダスカス(USA)と共にR3へ。
公式2-5ftレンジのまさにハンティントンビーチらしいコンディションとなったこの日。アウトでのビッグターンからミドルセクションで厚くなり、インサイドで再び掘れてくる特有のクセのある波質にリズムが合っていた大原洋人。
次のR3ではH2でヘイター・アルヴェス(BRA)、ミッチ・コルボーン(AUS)などと対戦します。
R2では、その他にオーストラリアのジュニアチャンピオン、イーサン・ユーイング(AUS)、キアヌ・アシング(HAW)、ジョシュカー(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA・写真下)などがラウンドアップした一方、2012年のチャンピオン、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、2013年のチャンピオン、アレホ・ムニーツが早くも姿を消すことに...。
また、日本人では先日の『MURASAKI SHONAN OPEN』で優勝した新井洋人、大橋海人がR1から戦っていましたが、残念ながら共に敗退。
喜納海人はR1を勝ち上がったものの、ヒート後に足を怪我したという情報が入っています。
「このピアでの戦いは大好きさ。サンクレメンテから南下して何度も戦ってきた。ここが自分の原点とも言えるね。いつもコンテストが出来る波があるし、良いショーになるんだ。ピアの上からの声援を浴びながらエアリアルやバックハンドのスナップを披露する。それが最高に楽しいのさ。あのヒートは危なくて考える暇も無かったけど、ラッキーにも大きなセットが入り、エアー向きの風だった。次に進めてストークしているよ」
ジェシー・メンデス(BRA)、リカルド・クリスティー(NZL)などとのH5で、1位通過を果たしたコロヘ。
ヒート後半、3位に転落していたコロヘはフロントサイドでのブローテール・エアーリバース、フラットな場所への難しい着地もメイクして8.33をスコア。一気にトップに立ってラウンドアップを決めていました。
CTでは開幕戦で2位、マーガレットリバーで5位とオーストラリアレッグは好調でしたが、その後は最下位が続き、フィジーでは13位。
ランキングも15位とリクオリファイには安心出来ない位置にいるため、このイベントでは好成績を残したいところでしょう。
R2の残りヒートには五十嵐カノア、ジョーディ・スミス(ZAF)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、コナー・コフィン(USA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、フィリッペ・トレド(BRA)、ナット・ヤング(USA)、ジャック・フリーストーン(AUS)のトップ34のメンバーや、QSランキングトップのレオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、2位のコナー・オレアリー(AUS)などスター選手が多数クレジットされています。
ウィメンズCT第6戦は敗者無しのR1(1位はR3へ。2位と3位はR2へ)の6ヒートが行われ、ハンティントンビーチと似たようなブレイクのオーシャンサイドで前日に終了したばかりのQS6,000『Paul Mitchell Supergirl Pro』のファイナリスト、マリア・マニュエル(HAW)、ココ・ホー(HAW)、足首の怪我からようやく復帰したレイキー・ピーターソン(USA・写真上)、サージ・エリクソン(USA)、タイラー・ライト(AUS)、タティアナ・ウェストン・ウェブ(HAW)がR3進出を決めた一方、カレントリーダーのコートニー・コンローグ(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)、ディフェンディングチャンピオン並びに第5戦のフィジーを制したジョアン・ディファイ(FRA)などはR2の敗者復活戦行きを強いられています。
「良い気分でカムバックを果たせた。足首も身体も最高だし、ハンティントンに帰ってこれてストークしているわ。カリッサとのヒートをストレートで通過出来るなんて嬉しい。カリッサや、もう一人の対戦相手だったローラのような上手いサーファーとのヒートは自分の限界を引き上げてくれるの。前半戦の分も後半戦は楽しみたい。彼女達との対戦はいつも素晴らしい感じだし、そのヒートを勝つのはとても気持ちが良い。この週のカムバックのためにこなしてきたハードワーク。本当に興奮しているわ」
復帰後のファーストヒートをまずはメイクしたレイキーは笑顔でインタビューに答えていました。
ネクストコールは現地時間7月26日の朝7時30分(日本時間同日夜11時30分)
ウィメンズCT第6戦のR2から再開し、QS10,000のR2のH6からH18までが行われる予定。
『Vans US Open of Surfing』公式サイト
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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