『Vans US Open of Surfing』5日目 五十嵐カノアがベスト16!
2016-07-30 更新
現地時間7月29日、週末のクライマックスに向けてヒートアップしてきた『Vans US Open of Surfing』はQS10,000のベスト16を決めるR4が進行。
舞台のカリフォルニア・ハンティントンビーチは2-3ftレンジ、コシ〜ムネサイズと連日同じようなコンディションが続き、僅かなポイント差で勝負が左右されるクロスゲームが中心。
QSで最もグレードが高いイベントだけにクオリファイを目指す選手にとっては重要なヒートになり、会場には勝敗によって様々な感情が入り交じっていました。
トップ34のメンバーでは、2016年のルーキーの名が目立ち、五十嵐カノア(写真下)を始め、デイヴィー・キャッスル(AUS)、コナー・コフィン(USA)、ライアン・カリナン(AUS)がラウンドアップ。
他にも「ブラジリアン・ストーム」の中心人物、エイドリアーノ・デ・ソウザ(写真最上部)&フィリッペ・トレド。この手の波で意外にも活躍を見せているミシェル・ボウレズ(PYF)がR5へ。
イーサン・ユーイング(AUS)、シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)、シーバスことセバスチャン・ズィーツ(HAW)、ミッチ・クルーズ(AUS)、ミッチ・コルボーン(AUS)、ネイザン・ヨーマンズ(USA)、ビノ・ロペス(BRA)、トリー・マイスター(HAW)、カルロス・ムニョス(CRI)、マキシム・ハシーノ(FRA)も次に繋げた一方、ディフェンディングチャンピオンの大原洋人はここで敗退。
ハンティントンローカルのブレット・シンプソン、マット・バンティング(AUS)、キアヌ・アシング(HAW)、スチュアート・ケネディー(AUS)もR4で姿を消しています。
「イベントを通して調子が良さそうなスチュアート、デイヴィーとのヒートは本当に厳しかったよ。彼らをマークする戦略だったけど、上手く自分がリードすることが出来たのが勝因だった。次のCTで勢いをつけるために、このコンテストに向けてハードなトレーニングをしてきたよ。その集中力が自分を押し上げ、エネルギーを生んでいることにストークしている。このまま次のラウンドも維持したいね」
昨年、念願のワールドタイトルを獲得したエイドリアーノ。
オーストラリアレッグのつまずきを消すようにブラジル戦以降は好成績を重ねており、ランキング4位。2年連続のタイトル獲得も狙える位置まで上昇しています。
オーストラリアのジュニアチャンピオンであり、同時開催のジュニアではSF進出を決めている17歳のイーサン(写真上)
大原洋人、ライアンとの対戦では僅か3本の波で1位通過。しかし、3位の大原洋人との差は僅か0.1ポイント。
イーサン、ライアンはラッキーだった一方、大原洋人(写真下)にとってはアンラッキーなヒートに...。
「ヒロトとライアンとのヒートは凄いナーバスになったけど、今までと同じゲームプランで戦ったよ。緊張をほぐすには、2本の良い波で彼らより良い演技をすること。それが上手くいったのさ。自分はまだ若いし、このイベントは楽しんでやっている。勝利にこだわらず、ベストのサーフィンをするだけさ。ジュニアのヒートも始まって勝ち上がっているけど、主な焦点はQSの方だね」
QSをフォローして一年目、それもジュニアにも積極的に参加していながら、現在のQSランキング6位とクオリファイ圏内のイーサン。
同世代のオージーのコンペティターの中では最も注目されているのもうなずけます。
なお、前日にQFを戦う8名が決定したウィメンズCT第6戦はこの日オフとなり、ロングボードの招待制イベント『Duct Tape Invitational』のQFとSFが進行。
ディフェンディングチャンピオンのジャスティン・クウィンタルを始め、タイラー・ウォーレン、トロイ・マザーヘッド、トミー・ウィッツがファイナルへ。
タイラー以外は昨年と同じファイナリスト。
一方、アレックス・ノスト、ハリソン・ローチ、ケビン・コネリーなどは敗退。
イベントオーガナイザーを務めるジョエル・チューダーはMC席で「今日の波でショートボードは乗りたくないね...」とつぶやいていました。
ちなみに『Duct Tape Invitational』のルールは、シングルフィン&ノーリーシュ。
インターフェアはなく、’ジェントルマン・プライオリティ’を使用。
ロングボード本来の楽しさを追求したフォーマットです。
ネクストコールは現地時間7月30日の朝9時40分(日本時間31日夜中1時40分)
QS10,000のR5。ジュニアのSFとファイナル。『Duct Tape Invitational』のファイナルが進行する予定。
『Vans US Open of Surfing』公式サイト
WSL公式サイト
photo: WSL Covered Images
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