『Billabong Pro Teahupoo』開幕！
2016-08-21 更新
世界11箇所のベストウェーブで争われるワールドツアーの中で最も危険なブレイク、タヒチ・チョープーを舞台とした『Billabong Pro Teahupoo』が現地時間8月20日に開幕！
初日はこの先の期待出来ない予想を考慮してチョープーではミニマムレベルのサイズ。バレルになる波も少ないシビアなコンディションでR1の12ヒートが進行しました。
タヒチのようなバレル勝負の波で難しいコンディションになるほど波を選ぶ力の非凡さが際立つジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真最上部)は、ルーキーのデイヴィー・キャッスル(AUS)、ローカルワイドルカードを相手に9.40を含むトータル18.40。
ハイエストスコアはアダム・メリング(AUS)に奪われたものの、R1のハイエストヒートスコアをマークして二人をコンビネーションに追い込んで圧勝。
テイクオフから全く力の入っていないようなリラックススタイルでディープなバレルをメイク。ジョン・ジョンだけを見るとイージーなバレルに見えますが、9ポイント台をスコアしたのは他にケリー・スレーター(USA)、アダムの3人のみ。
9ポイント台を2本揃えたのはジョン・ジョンただ一人で、それはケリーの言葉を借りればマジックのようでした。
「スコアが自信を与えてくれるね。今日はリズムに乗っていたよ。一本目でリズムを掴み、次は更に良くなった。次に進めてストークしている。さっきみたいな良い波にもっと乗りたい。ここではプレッシャーが無いよ。このパーフェクトなバレルを僅か3人で独占出来るなんて最高さ。むしろ、プレッシャーよりも興奮しているんだ」
ブラジル戦で優勝、J-Bayで2位に入り、初のランキング2位に上昇。カレントリーダーのウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS)との差も大きく縮め、目標であるワールドタイトルに近づいているジョン・ジョン。
バレルのスキルで言えばウィルコより勝っているのは明白であり、この後続くカリフォルニア、ヨーロッパレッグの前にアドバンテージを稼ぐチャンスでもあります。
マイクロことグレン・ホールのコーチと共に驚異的な成績を重ねたオーストラリアレッグから最下位に2位、13位と波が出ているウィルコ。
R1では今イベントで最も怖いワイルドカード、ブルーノ・サントス(BRA・写真上)に抑えられ、R2の敗者復活戦行きに．．．。
「タヒチは大好きさ。チョープー以外もね。最高の波に土地や人。家族もここにいるんだ。ここではコンテストでベストな結果を残しているから、自信がある。トライアルはウォームアップみたいな感じで、気持ちを高め、強くしてくれる。トップシード、世界のベストサーファーとの対戦は常にハードさ。次に進めて本当に嬉しい。美しいバレルを楽しんだよ」
2008年にワイルドカードから優勝した経験があるブルーノ。
昨年も強豪揃いのトライアルを勝ち上がり、ワールドチャンピオンのエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)を倒すなどの大活躍。
2年連続でトライアルを制し、今年も良い意味で大暴れしてくれそうです。
最近では自身のウェーブプールを貸切りというゴールデンチケットの宣伝でメディアの露出が増えているケリー(写真上)は、過去4度も優勝しているチョープーでローカルのミシェル・ボウレズ(PYF)を逆転してR3へ。
「丁度、良い波に乗れる位置にいたのにプライオリティが邪魔をして少しイラついた場面があったよ。その時はセカンド・プライオリティがミシェルにコールされたんだ。彼が一番の位置にいたし、ヒート前半のベストウェーブになった。しかし、その時点で自分がやるべきことは我慢するしかない。最後にはプライオリティが自分に有利に働いたしね」
「ジョン・ジョンはとても上手いし、インスパイアされている。ガブリエルはここ数年、タヒチで良い結果を残している。ここではリーフを読めれば、バレルの中でのスピードと深さを調整して本当に良い一本を堪能出来るんだ」
過去に10ポイントを2本揃えるパーフェクトヒートをチョープーでメイクしたこともあるケリー。
彼の真価が最も発揮される舞台でもあります。
その他にR1を1位通過してR3行きを決めたのは、ジョーディ・スミス(ZAF)、イタロ・フェレイラ(BRA)、カイ・オットン(BRA)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ジェレミー・フローレス(FRA)、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)、アダム・メリング(AUS)
五十嵐カノアはH2でリズムを掴めず、ロースコア止まりで敗退。
次のR2ではミゲル・プーポ(BRA)と対戦します。
ネクストコールは現地時間8月21日の早朝7時30分(日本時間8月22日深夜2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると初日と同じようなコンディションが予想されます。
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