「モルジブトリップ2016年GW④」
2016-09-17 更新
通常モルジブでサーフィンというとジェイルを含む北マーレが一般的だ。
ほとんどのポイントが空港から1〜2時間と近く、シーズン中は波が安定してあるし、リーフなのに波質がハード過ぎない。
簡単に僕の知っているポイントをあげると...。
北からチキン(レフト)、その反対側にあるコーラ(ライト)、ここは周辺ではもっともパワーがあってチューブになる。
ロヒス(レフト)は、リゾートステイのゲスト限定ブレイク。その反対側にはニンジャ(ライト)クラブメット敷地内だが、一般に開放されている。
さらにパスタ(レフト)もリゾートゲストオンリーのポイントで、反対側にサルタン(ライト)がある。
このサルタンというポイントが北マーレで1番人気のため、いつも混んでいる。サイズが大きくなってもテイクオフがスムースで大好きな波質だ。
今回最初に訪れたのが次のパスにある途中で波がシフトアップするホンキー(レフト)とその反対側にあるジェイル(ライト)というポイントだ。
モルジブのブレイクは、どこもレフトとライトが島と島の間にあるパスと呼ばれる丸い島のリーフ棚に沿ってマシンのようにブレイクする。
この島と島の間にはカレントがあってパドルで渡るのはほぼ不可能と思われる。
波が良いのは4月から10月。
この時期に南極あたりで猛烈に吹く西風が作りだすグランドスウェルだ。
北マーレ以外にも環礁があり、パーフェクトな波の多くが人知れず割れている...。
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■ローカル事情
今回はモルジブのローカルサーファー達とのコンタクトは取らなかったが、スリランカのヒッカドゥワにはモルジブから沢山のサーファーが来る。
JPSAの大会やローカルコンテストがある度にスリランカのローカル達と交流を深めていった。
彼らは青い海に囲まれて生活しているので、大陸や山を目にすることがまずない。
僅か1時間ちょっとで行けるスリランカだが、目にするものが新鮮で、宗教も仏教徒が多く、全く違う場所と言っていたのを思い出す。
そしてモルジブの波で毎日練習している彼らの中にはIboo(イブ)といったローカルヒーローもいる。
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昨晩船長との話でまずはジェイルに向かおうということになった。
モルジブのサーフポイントの名前はチキン=鶏の養鶏場、コーラ=コカ・コーラの工場。
ジェイルは牢獄があるのだろう。
モルジブはマレーシアなどに比べると規律の厳しいイスラム教の国なので、結婚前の男女が一緒の部屋にいるだけで御用になったという話を聞いたこともある。
初日のジェイルブレイク、サイズは肩から頭位。
日本を出る直前に見たSwell Forcastでは2ftと書いてあって少し物足りない感じがしていたが、十分なサイズだった。繋がってしまう波が多い中、切れた波もたまにある。
前回来た時のジェイルはもっと切れていてチューブの波もあったのだが、今回はマッシーな感じ。
うねりの方向があっていないのであろう。
贅沢はさておき、僕らはボードにトロピカルワックス、体にはMax日焼け止めを塗り込むと係留している小型のボートに乗り移り、ブレイクまで送ってもらった...。
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ポイントに着くやいなや、メンバーが次々と海に飛びこんでいく。
そして飛びこんだ時の水温の高さに再び感動する。人によってはお湯という表現もするだろう。
寒がりの僕にとっては非常に有り難い。水温が高いというだけで1.3倍スタミナが倍増する。
ポイントには先客の日本人サーファーが2人いたので、挨拶と会話をしてリラックスしたところで最初の波に乗った。
サーフボードが走り出す。多少ささくれているものの、クリスタルウォーターに透けて珊瑚や泳ぐ魚まで見える。
やっぱりモルジブの海ほど綺麗なところはない。
サイコーだ!
続く
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