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「モルジブトリップ2016年GW⑥」

2016-09-30 更新
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(ジェイルの向かいにあるホンキーP、途中でシフトしてサイズアップする長いレフト)

ボートステイ3日目。
ジェイルポイントにて午前中に1ラウンドを終えて昼食をとった後、みんなの意見で別のポイントに移動することになった。
北マーレで比較的空いているニンジャというポイントがある。
クラブメッド(リゾート)がある島の環礁に沿ってブレイクするライトのポイントなのだが、波がニンジャのようにシフトするので人気がないと聞いていた。

それでも僕らは空いている方が良い。
ジェイルからニンジャまでは40分ほどかかり、途中で豪雨に遭遇した。モルジブやスリランカのような熱帯地域は、雨の降っている場所と降っていない場所との境がはっきり見えて面白い。この雨雲が成長して南半球に降りていくとサイクロンになるらしい。
南国は長時間雨が降らないし、時に荒れていた海面をグラッシーに変え、雨が止めば最高の虹に出くわす時もある...。

ボートがニンジャに着くと雨が止んだ。
そして、ポイントには二人のサーファーしか入っていなかった。
波は小ぶりで胸前後のグラッシーな波。見た目は十分良さそうだった。3日間ジェイルで頭前後の波だったので、疲れた体に優しい波だと思った。

僕ら9人は先人の邪魔をなるべくしないように入ることにした。
入り始めて30分ほどすると頭サイズのセットが頻繁に入り出した。ポジションを奥にすると途中で捕まってしまうので、リーフの端に入って来る波に乗ることにした。
良い波に乗るとカーブを描きながらラインナップからは姿を確認できないほど遠くまで乗って行ける波だった。

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(長く乗りすぎると最後は浅くて危険!)

雲がとれて傾きかけた太陽がのぞき始めた。するとメンバーのひとりが空を仰いで叫んだ。
それは雲の影が空に写るアートだった。誰かがブルーリボンと名付けた。
ニンジャでは陽が沈むまでサーフィンを楽しんだ...。

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(モルジブは海も空も素晴らしい)

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今回の船のシェフはちょっと太っていてニコニコ顔のスリランカ人。
僕の片言のスリランカ語も気に入ってくれて、凄くノリが良い。

初日の夜に振舞われたスリランカカレーをみんなが「美味しい!」と褒めると、それから夜は必ずカレーが並ぶようになった。
スリランカのカレーはインドカレーとも少し違う。ココナッツミルクや独特のスパイスを多用して魚や野菜などヘルシーなものをベースに3種類以上のカレーの中から好きな物をチョイスする。
そして、それを手で混ぜ合わせながら食べるのだ。スリランカではライス&カレーと呼ばれていて、ローカルフードとして数百円で食べられる。また札幌で有名なスープカレーも実はスリランカカレーを参考にしたと聞いたことがある。

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(スリランカ人シェフはいつも笑顔で愛嬌たっぷり)
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(人気だったスリランカカレー)

食事が終わるとフィッシングタイム。
モルジブには釣り専門でくる人も多く、カジキマグロやGT(ロウニンアジ)、バラクーダといった大物もけっこう釣れるようだ。

僕らも日本から持ってきた竿で釣りをした。船尾に照らされている光に虫が飛んでくるのだが、その虫を食べに小魚が集まり、その小魚を食べにGTなどが現れる。
まさに食物連鎖だ。

今回GTは射止められなかったが、イカをエギというルアーで釣ったりハタやタイなどを沢山釣った。
釣った魚は小さければリリースだが、食べられるサイズはスリランカ人のシェフに料理され僕らのお腹に納められた。
次回は大物用のタックルを持ち込んで是非GTを狙いたい...。

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(モルジブから帰るなり結婚を決めた大工のガポン君。おめでとう)
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(雨上がりのサンセットはまた特別のように感じる)

続く

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