F+（エフプラス）コラム「神様のご褒美」

Text by つのだゆき / IMAGE (c) WSL / Poullenot

ケアヌ・アシンがCTで優勝する日が来ると思ってた人、手をあげて～……
し～～～ん、ではないですかね?　いるのかな。本人含めて、思ってなかったんだと思うけど。でも手の上がった人はきっと、大原洋人がプライムで優勝する日が来ると思ってた人、手をあげて～、でも上がった人なのではないだろうか。

CTクイックシルバープロフランス、優勝ケアヌ・アシン、2位ガブリエル・メディーナ、3位ジョン・フローレンス、コロヘ・アンディーノ。
ま、試合っていうのはそういうことが起こる場所なんで、意外な結果は不思議ではないですけど、それにしてもケアヌ・アシン？

でもね、画面で見ててもあのバックハンドがあのビーチブレイクにしっかりハマってたからね。現地で見てたらケアヌって思ってた人もいるかもしれないね。
ヒート運も結構良くて、選べるならこの中ではこいつかな、みたいな相手とばかりやってセミまで来た。
こういうある意味なんでこいつが？　みたいな人が勝ち続けているときって、えてしてそいつがそのまま行ったりするんだけど、セミの勝ち残りがケアヌ、ジョンジョン、ガブ、コロヘ、と揃えば、さすがにいくらなんでもジョンジョンを破ってファイナルはない、と思ったし、今回のジョンジョンは安定しないコンディションを我慢して我慢して勝ってきた感じが良く見えたし、技術的にというより、コンペティターとしてひとつランクを上げた感じがしていたので、さすがに取りこぼしはないかな、と思ってた。
でも、あったね。

ま、この試合は序盤でジョーディ、ケリー、パーコ、ウイルコなんてあたりがボロボロ負けたので、変な感じではあったけど、う～ん、ケアヌ・アシンかぁ(笑)。
でも神様のご褒美だと思う。ケアヌって良く練習してるしね。

これでタイトル争いはハワイまでもつれ込むわけで、ジョンジョンとガブの一騎打ちなんだろうと思う。それでもポルトガル、パイプとジョンジョンが変な取りこぼしをしなければ、ほぼ決まり。ま、世界的にはジョン様初タイトルがお望みの結末なんだろうけど。

女子は久しぶりにカリッサ・ムーアが優勝。ワールドタイトルはタイラー・ライトに決定した。タイラー、今シーズンは初めから全然違ってたし、あの脚力はちょっとほかの女子とレベルが違う感じ。


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