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一宮エリア

2016-11-04 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

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前回の更新(10/28)から土・日(10/29・30)にかけて、北~北東の風の影響を受け、まとまりのない風波での練習となってしまいましたが、サイズはどうにか平均胸前後をキープし、このエリアでは一宮に限り、他よりも整ったコンディションだったので、潮の少ない時間帯はアウトをメインに、上げ始めからはショアブレイクをメインに遊べる波は残されていました。

その後、月曜日(10/31)夕方近い時間帯には、面ツル状態に整い、火曜日(11/1)まで整った状態をキープしたものの、サイズは下がり傾向になり、水曜日(11/2)の時点では、風波スモールコンディションに戻ってしまいました。。。

そんな中、水曜日11/2に地形チェックしてきましたので、直近の各ポイント毎の地形レポートをお届けします!


【一宮】
11/2水曜日の8時半頃、潮は引きに向かい、ミドルタイド少し前のタイミングの地形レポートです。
全体的な地形に変化はなく、ミドルエリアが深い状態が続いているので、胸前後のサイズでは、スムーズに乗り繋げる波が少ない様子でした。

中央から左側は、アウトの地形が狭いので、最近はショアブレイク狙いで練習できています。
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ビーチの砂が削られていて、手前の浅い地形に反応するショアブレイクが力強くブレイクしていました。

風の弱い日には、中央の堤防横にできるレギュラーのショアブレイクも狙えそうですよ。
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北風コンディションが続き、右側の堤防周辺の地形も、徐々に広がってきた印象です。
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頭近いサイズになると、アウトのピークがワイドに反応してしまうものの、胸前後であれば、ショルダーが短くなり、ビギナーの方用の形になる波も増えてきました。
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この周辺は、ミドルエリアの反応も良くなっていたので、ここを基準にポイントセレクトして良いかと思います。

左側は、潮が多い方が乗りやすい波質になりますが、右側を狙うのであれば、引き始めからが無難な狙い目になりそうですが、ミドルタイドをすぎると、カレントが強まり波がヨレやすくなるので、上げ始めに切り替えるのも良さそうですよ。


【サンライズ】
水曜日11/2の9時頃、潮が引きに向かい、ミドルタイドのタイミングの様子から地形を判断します。
この頃になると、サイズのわりには反応が良くなり、波数も増えるようですが、最近のオンショアコンディションの影響で、カレントが強まる傾向なので、干潮に近づくほど、波のまとまりがなくなり、サイズもダウンしてしまいそうです。
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地形に関しては、前回(10/28更新)と変わりない様子でした。
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全体的には、一宮よりもブレイクする範囲が広く、オフショアコンディションならピークがハッキリしますが、インサイド周辺は、カレントが弱まらず、地形もなかなか落ち着きません。。。
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最近の腹~胸サイズでは、アウトの反応がなく、ミドルエリアでのショートライディングになりがちの様子でした。
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更に潮が上げに向かうと、ボヨつきやすいので、引き始めから上げ始めまでが無難かと。
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右側の堤防周辺の地形は残っていましたが、オンショア続きのコンディションで、カレントに反応する波になっているので、サイズが上がって、アウトのピークが使えないと、スムーズに乗れる波は無いのかもしれませんね。


【東浪見】
11/2水曜日10時頃の地形チェック。潮が引きに向かい、ミドルタイドをすぎて、潮の少ない印象になりました。
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オンショアの影響を受けていましたが、この日はピークの位置や反応の仕方では、サンライズよりも安定していた様子です。
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やはり全体的な地形に変わりはありませんでしたが、左側や中央、右側の堤防周辺には、ミドルエリア~アウトにかけて砂が集まり始め、地形になるきっかけになりそうです。
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ここもインサイドを中心に、カレントが強まっている状態なので、潮が増えてピークが手前になると、深みになる所ができてしまいそうですが、引き始めからのタイミングで、小波にも対応できる地形だと思います。
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右側の堤防周辺は、特にカレントが強く、地形が変化しやすくなりそうでした。
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ここは、流れに反応している波なので、まとまりに欠けていますが、潮が上げに向かい、小さなヨレがなくなれば、十分狙えそうです!


【志田】
水曜日11/2、11時頃、潮は引きに向かい、干潮寸前のタイミングでの地形ジャッジになります。
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全体の雰囲気は変わらず、ミドル~インサイドに集中して砂がたまっているので、他のポイントと比較すると、速いブレイクが目立ち、この時のような潮が少ない時間は、カレントの影響も受けやすく、波のまとまりが無くなってしまいます。
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最近では、右側のレギュラーが形にならず、メインは中央の地形になっているので、イマイチピークが定まっていません。
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やはり、北風の影響を受け、中央から右側でカレントが強まり、地形が変化しやすい状態だと思うので、この先右側には、新しいレギュラーができるかもしれません。
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風の影響を受けていなければ、小波にも対応できていて、左側にもレフトの地形が残っているので、他のポイントが混雑するようなら避難できそうです。
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最近の腹前後のサイズでは、満潮に近くなると、ショルダーが短くなり、ショートライディングになりがちなので、ミドルタイドを基準に狙うのが無難そうです。


【太東】
11/2水曜日12時頃の様子から地形を判断します。潮は日中で一番少ない時間帯でした。
地形は前回と変わりなく、インサイドをメインに地形が広がっていて、ピークになる地形は、堤防から離れた所になったままです。
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腰前後のスモールコンディションでは、アウトからの反応はなく、ロングボードでも、インサイドでショートライディングできる程度の状態になっています。
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この時のように、潮が少ないタイミングなら、多少長く乗れるようになるものの、堤防周辺は、カレントが強まっているだけで、今のところ安定して形になるような地形はなく、乗り繋ぐのが難しい様子です。

波のサイズが小さいので、時間がかかりスケールは小さいものになりそうですが、オンショアコンディションが続き、このポイントに砂が集まりやすくなっているので、堤防横の地形が、形になる可能性はあるかと。。。
狙うのであれば、引き始めからのチェックで、無難なタイミングが見つかりそうです。


【夷隅】
水曜日11/2の14時頃、潮が上げに向かい、ミドルタイドの時間帯でした。
ここも大きな地形の変化はなく、狭い地形の中で、カレントに反応する波が形良くブレイクしているものの、ピークやショルダーがシフトしてヨレやすいので、地形的に安定している感じはありませんでした。
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No.1では、堤防周辺に限られた地形なので、狙えるタイミングが少なく、他よりもショルダーがボヨつきやすくなっていました。
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No.2~4も、基本的には地形が狭いので、ピークは限られていますが、肩以上のサイズからは、アウトからブレイクするので、狙える波も増えてくると思います。
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波質は、見た目より悪い様子でしたが、一宮のように、北西~北よりの風をかわせるので、ミドルタイドより潮が少ない時間帯を狙えば、他のポイントよりスムーズに乗れる波を探しやすいかもしれません。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温ですが、前回(10/28更新)から少しずつ下がり傾向となり、最近は17℃になった日もありました。
また、20℃以上になる日もあったりしますが、外気が12月並みになれば、フルスーツがあたりまえになってきそうですので、3㎜ラバーがあるとベストだと思います。


最後に、この先の波は、まだオンショアがメインのサイクルのようですが、時期的には、そろそろ北西の季節風に切り替わる頃だと思うので、朝夕に風が弱まる事があれば、もしかすると、狙える日があるかもしれませんね。
北西になる変わり目を狙うのは難しいですが、ここ数週間は、予報よりも風が弱まる事が多かったこともあり、北東の後だと、まとまりのない波でも、サイズにはそれなりの期待ができると思うので、一宮から順に南下していくのが、無難なチェック順になりそうです。
また、南海上には台風ができていて、沖の水温が高ければ、近くを通るかもしれませんが。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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