非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2016-11-10 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。

gatyapin_2







前回の更新(11/4)後、11/6日曜日(この日は朝から北東が強く吹き続けジャンクなコンディション)以外は北西の風になり、朝の風の弱い時間帯を中心に、東浪見から北側では、フェイスの整ったセット肩~頭サイズで練習になる波が来ていました。
各ポイントで形になるピークがあり、特に一宮のレギュラーがレベルを問わず遊べていた印象です。

今週(11/7週)に入ってからは、予想以上に台風が気になるコースをたどり、火曜日11/8にはオーバーヘッドサイズのウネリが届きました。
この日は昼頃からオンショアが弱まり、夕方近くなると南風に変わったので、大味な乗り心地ながらも、太東周辺で楽しめていたと思います。

その後、水曜日の時点で北西の風が強くなりましたが、風に負けることなくこのエリアは夕方までクローズとなっていました。

それでは、直近の各ポイント毎の地形レポートをお届けします!


【一宮】
11/9水曜日11時半頃の地形チェックです。満潮寸前の一番潮が多い時間帯です。
この日のように、強い北西の風が吹いていても、ここは影響が少ないので、この時期からも人気になるポイントだと思います。

_1
前回(11/4更新)と変わらない地形だったので、ビギナーの方から練習できる、ファンな地形となっていましたが、火曜日(11/8)からは、台風のウネリが届き、地形がリセットされてしまいそうな様子になっていました。

_2
ほぼクローズといったサイズになり、アウトからワイドに反応し、ミドルエリアから手前には、ハッキリと形になる地形は見当たりませんでした。

_3
インサイド周辺のカレントが目立ち、ビーチの砂が削られいるので、手前の地形が広がれば、これまでのハッキリしない地形がリセットされ、違った波質で遊べそうです。

_4
右側堤防周辺のレギュラーや、左奥のミドル周辺に狙えるピークができそうです。

_5
サイズが落ち着いてからは、潮が少ない時間帯を大切に、引き始めや上げ始めを狙った方がいいと思います。


【サンライズ】
水曜日11/9の12時半頃、潮が満潮で止まっているタイミングの様子から地形を判断します。
ここも火曜日(11/8)からのサイズアップで、ハードなコンディションとなり、ビーチにたまっていた砂が削られているので、これまでインサイドエリアだった地形が、広がった印象になっていました。

_1
やはりカレントが目立っていて、堤防周辺や中央からは、特に強く沖に流れが出ていたので、この周辺は、アウトをメインに砂がたまり、地形ができそうな様子でした。

_2
サイズが落ち着いた場合は、ミドルエリアでハッキリしない反応になってしまいそうですが、距離は乗れそうな雰囲気です。

_3
潮が多いと、尚更ボヨついてしまいそうなので、引き始めや上げ始めからのチェックが重要になりそうです。

_4
ここ数週間は、北風がメインになっているので、右側に砂が集まっている印象で、堤防周辺のレギュラー地形が新しくなるかもしれませんね。


【東浪見】
11/9(水)13時頃、潮は満タンから引きに切り替わり、動き始める頃の地形レポートとなります。

_1
全体的には、ピークの位置や地形の印象は、変わらずな様子でしたが、やはりサイズアップに伴って、カレントが強まっていたので、堤防周辺では、アウトに集中した砂のたまり方になりそうです。

_2
左側半分で、ミドルエリアが平らになった様子ですが、サイズが落ち着いてしまうと、アウトでのピークがあっても、中間でボヨついた反応になってしまう可能性がありそうです。

_3
中央付近のレギュラーの地形は、残っているようなので、このようなキレメを探せれば、意外と走れる波をGETできるかもしれませんね。

_4
右側に関しても、アウトに偏った地形になり、カレントの影響で、ミドルエリアを中心に、地形が周りより深い印象に変わっていました。

_5
レギュラーの形には、ブレイクするものの、中間のセクションでは、不規則に反応しスムーズさに欠けてしまいそうでした。

カレントが目立ってる場合は、潮の多いうちや、少なくても上げに向かっているタイミングが良さそうです。


【志田】
11/9水曜日13時半頃、潮が引き始めている時間で地形をジャッジします。
基本的には、ミドルエリアからインサイドに集中した地形なので、この日のようにサイズがありアウトから反応していても、形はまとまらず、モタついたブレイクが多くなっていました。

_1
しかし、ミドルエリアに入ると、浅い地形とカレントに反応して、パワーのある波質になっていたので、サイズが落ち着けばピークになり、狙えるようになると思います。

_2
前回(11/4)更新に続き、右側のレギュラーが安定しませんでしたが、今回のサイズアップで、スケールの大きな地形が出来上がるかもしれませんね。

_3
最近のメインになっている、中央のカレントでできた地形は、変わらず雰囲気が残っているので、落ち着いた後も狙えそうでした。

_4
左側の地形は、まとまりもなく、波の反応が安定していなかったので、イマイチな印象です。

サイズがあれば、引き始めも狙えますが、できるだけ上げに向かうタイミングにした方が、カレント等の影響が少ないと思います。


【太東】
水曜日11/9の14時頃の様子から地形を判断します。
引きに向かってはいますが、未だ潮は多い時間帯です。
サイズが上がり、前回(11/4更新)までの、堤防から離れたレギュラーの地形に沿ってカレントが働き、アウトから形良くブレイクするようになりましたが、風の影響でフェイスがあおられ、残念なコンディションでした。。。

taitou1
インサイドまで形をキープする波がありますので、サイズが落ち着いても、腰~腹サイズあれば、サイズの割に距離が乗れるようになりそうです。
しかし、堤防からアウトでは、志田のようにまとまりのない反応の仕方なので、手前でまとまるサイズが狙い目ではないでしょうか。

風の影響を受けている日は、潮が引きに向かうとカレントが強まり、波がまとまらないので、上げ始めからの方が、徐々に整ってくる傾向です。
胸以下のサイズになれば、海も穏やかになるので、潮の多い時間帯を外して、十分遊べると思いますよ。


【夷隅】
11/9水曜日の15時頃、潮が引きに向かい、ミドルタイドに近いタイミングでした。
未だ潮が多い状態にも関わらず、テトラのアウトから反応する、クローズコンディションです。

_1
カレントが強まり、地形的には安定している様子はありませんでしたが、ビーチが削られているので、この砂が運ばれれば、前回(11/4更新)までよりも、反応のいい地形になる可能性がありそうです。

_2
頭前後のサイズだと、アウトのピークがワイドに反応するコンディションになってしまうかもしれないので、波が残っているうちは、潮が少ない時間帯は、避けた方がいいのかもしれません。

_3
胸~肩サイズからは、ミドルタイドより少ない時間帯になりそうですが、カレントの具合で引きに向かうタイミングは、波がまとまらなくなるので、基本的には、穏やかな天候でないと、狙えないと思います。

_4
しかしながら、ここも一宮のように、北西~北風の影響を防げるので、チェックする価値はありそうですね。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温です。
ここ最近急激に下がり、15~16℃まで冷え込んでいます。
フルスーツでもラバー生地をおすすめしたいくらいです。
ドライスーツや5㎜ほどではないものの、そろそろブーツの準備を考えてもいいのかもしれませんよ。。。


また、この先の波に関しては、今週(11/7週)中は、荒れたコンディションとなり、地形の変化が激しくなりそうです。
一旦波は落ち着くものの、金曜日(11/11)には、再び低気圧が沖を通過する予報なので、この日の荒れ具合では、土・日(12・13)に影響してしまいそうですが、オフショアに切り替わって、ウネリが整えば狙えるかもしれません。

また、この時期になると、夜中に潮が大きく動き、昼間は潮の多い時間帯が長いので、サイズが落ち着いた場合は、潮の少ない時間帯を重点的にチェックした方がいいと思います。
ただし、風やサイズの影響で、カレントが目立つような日は、潮が上げに向かうタイミングで解消される傾向がありますので、難しいですがこの辺も参考にして行動してみて下さい。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

*****
レポート一覧へ
*****