非会員上部PR枠用
 

今年の『Taiwan Open of Surfing』を制したのは?

2016-11-27 更新
20161127o
PHOTO: © WSL/Bennett

今年で4年目を迎えた台湾でのWSLイベント。
台東「Jinzun-Harbor」を舞台としたQS1,500、LQS1,000のメンズ・ウィメンズ併催の『Taiwan Open of Surfing』が現地時間11月27日に終了。

今イベントはQSで最もグレードが高い10,000のシード権を獲得出来るWSLジャパンのリージョナル・チャンピオンを決める重要な一戦。
日本はもちろん、台湾、インドネシア、オーストラリア、ハワイ、フランスなどから選手が集まっていました。

イベント期間中はグッドコンディションに恵まれた日もあったものの、ファイナルデイは悪天候に風も悪く、4ftサイズの難しいコンディション。

QSではインドネシア人ながらオーストラリアを拠点としているオニー・アンワー(写真最上部・下)がオージーのコーディー・ロビンソンとのマンオンマンで序盤に6.25をスコア。最後は9.00とファイナルのハイスコアを重ねてトータル15.25。
パワフルなカービングとエアーリバースを組み合わせ、圧勝しました。

「ストークしているよ。優勝したなんて信じられないね。台湾の波を楽しんだ。今日のようなストーミーな波でも自分にとっては良かったよ。キャリア最高の成績でシーズンを終えることが出来て本当に良い気分さ」

2012年、伊良湖で開催されたQSでエゼキエル・ラウ(HAW)とファイナルを戦い2位に入ったことで日本でも名の通っているオニー。
圧倒的なスピードと高さのエアリアルがバンピーだったファイナルデイの波では逆に武器となり、SFでも唯一の9ポイントをスコアして良い流れに乗っていました。

20161127o2
PHOTO: © WSL/Bennett

日本人選手では西修司、稲葉玲王の二人がファイナルデイに残ったものの、共にQFで敗退。
WSLジャパンのランキング、イベント前は村上舜がトップでしたが、稲葉玲王が420ポイントを獲得して僅差で逆転に成功。
2016年のWSLジャパンのトップは稲葉玲王に決定しました。

20161127d
PHOTO: © WSL/Bennett

LQSは4人ヒートのファイナル。
オージーのジャック・エントウィッスルが7ポイント台を2本スコアして主導権を握っていましたが、エドゥアルド・デルペーロ(FRA・写真上)が後半に猛烈な追い上げを見せてニード6.00のシチュエーションで長いライトの波で綺麗にハングテンを決めて8.50をスコア。
逆転のアナウンスを聞いてエドゥアルドは興奮していました。

「この優勝は信じられないね。1週間、病気でほとんどサーフィンしていなかったんだ。本当に辛かったよ。それでも勝つために努力して、最後に報われた。最後の波が入った時、もう残り時間が少なく、絶対にその波でスコアを出さないといけない状況だと分かっていたんだ。あの波には素晴らしいセクションがあり、乗り終わった後は勝ったと思ったね」

台湾のLQSでは常に上位に入りながらも優勝は初。
今シーズンはイギリスで開催されたLQSに続き、2勝目を決めたエドゥアルド。
ヨーロッパ・リージョナルでは2位で、12月に中国・海南島で開催されるワールドチャンピオンを決めるイベントでも活躍が期待出来そうです。

20161127h
PHOTO: © WSL/Bennett

LQSのウィメンズは田岡なつみが唯一日本人としてファイナルに残り、6ポイント台を2本スコアして2位に。
優勝は長いノーズライドとクリティカルなリエントリーで8.25を含むトータル15.75をスコアしたハワイアンのホノルア・ブロムフィルド(写真上)でした。

「優勝出来てストークしているわ。アウトはカレントが強くてハードだったわね。今までLQSで優勝はしたことがあるけど、国外では初。間違いなく、キャリア最高の勝利よ。来週、中国で開催される’ワールドチャンピオンシップ’でもこの勢いを持続したいわ」

これで2016年のWSLジャパン・リージョナルのQSは終了ですが、ハワイではトリプルクラウンの第2戦『Vans World Cup』がウェイティングピリオドに入っており、開幕を待っています。
日本人選手では新井洋人、大原洋人、村上舜の3名が参加。

ロングボードは12月3日〜13日に『Jeep World Longboard Championship, China』が中国の海南島で開催されます。

『Taiwan Open of Surfing』結果
QS1,500
1位 オニー・アンワー(IND)
2位 コーディー・ロビンソン(AUS)
3位 クリス・ザフィス(AUS)、ニコラス・スクワイア(AUS)

LQS1,000
1位 エドゥアルド・デルペーロ(FRA)
2位 トニー・シルヴァニ(USA)
3位 ジャック・エントウィッスル(AUS)
4位 ケヴィン・スカヴァアナ(USA)

ウィメンズ
1位 ホノルア・ブロムフィルド(HAW)
2位 田岡なつみ
3位 ジャスティン・マウヴィン(REU)
4位 アリス・レモーン(REU)

WSL公式サイト

「コンテストリポート」一覧へ


※当サイト内の文章・画像等の内容の無断転載及び複製等を禁じます。