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昔のアルガンベイ①

2007-05-01 更新
昔のアルガンベイ第一話

ここ数年ですっかりサーフディスティネーションとして定着したスリランカの波。
僕が初めて体験したのは南西地方の波だった。
ご存知の通り、スリランカには乾期と雨期があり、風の合う10月から4月くらいまでが南西地方のサーフシーズンとなる。

では、5月から10月は波が無いのか?
そんな事はない。
サイドから吹き続ける風で海は大荒れになっている。
週に一度くらい風が止むと、ノーバディーGoodWaveとなる日がある。
しかし、そこにツーリストはいない。
そのためだけに貴重な時間を使うトラベラーはいないのだ。
この時期のスリランカは300km離れた南東部のアルガンベイというエリアが風の合うメインシーズンとなる。
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今回は、そのアルガンベイを、僕が最初に訪れた1999年のアルガンベイのお話です。
1999年はまだ北部と東部は内戦状態にあり、東海岸への移動は容易ではなかった。

この年の2月に南西部で最高の思いをした僕は、フィリピンやオーストラリアを4ヶ月ほど旅して6月に再びコロンボ空港に降り立った。
ローカルのマンボというサーファーから聞いた「数百メートルは乗れるアルガンベイのライトブレイク」の話が耳から離れなかったからだ。

一度ヒッカドゥワへより、一泊してからアルガンベイに向かった。
不安になるほどの遠い道のり、そして点在する検問で兵士たちに、その都度ボードケースの中身を開けさせられる。

5カ所ほどの検問を通過した後、野生のヒョウや象が出没するジャングルの中の凸凹道を数時間走り、ようやく到着した。
ヒッカドゥワを出発してから10時間だ。
サーフィンだけの為には、かなりのリスクだった。
80年代初頭までサーファーで賑わったアルガンベイは、内戦で時間が止まっているような感じだった…。
まるで地球の果てに来たような気分だった。

マンボの奥さんの実家が、サーフポイントの近くでゲストハウスを経営していた。
当然、僕はそこにステイすることにした。
部屋から数分歩いたところにアルガンベイのメインポイントがある最高のロケーション。

いざ海へ!
インサイドにカーブリーフの入ったライトのポイントブレイクで、マンボの話のとおり延々と波がピールして行く。
ゲッティングアウトはカーブリーフの始まるところから飛び込んで20mほど沖に出たところ。
ほとんどドルフィンせずに沖にでることができる。

いざライド!
マッシーなテイクオフから、早いブレイクゾーンを抜けるとチューブセクションとなる。
そこでチューブINするか、Topスピードでフローターを掛けて抜ける。

そのセクションが終わっても、また次のセクションが出来てくる。
そしてもう一度。
延々と繰り返したような気がする。

ようやくブレイクが終わりフィニッシュすると、ブレイクピークは遥か彼方…。
パドルバックするのが嫌になるほどの距離を乗ってしまっている。
そこで、一度上陸してテクテクとビーチを歩きカーブリーフの突端でまた海に飛び込む。
これを繰り返す訳だ!

※波/ブレイクに慣れてくると色々なテクを試したくなる。
しかし、サイズが小さい時は、インサイドのシャローなリーフが危険なポジションとなるため気が抜けない。

僕がステイした一ヶ月間、波は腰から頭半くらいまで毎日変化したが、フラットになる日はなかった。
そして、サーフするのは朝/夕のみ。
日中は、サイドショアが入ってしまう上、身体も頭も溶けるほど暑く、殺人的な太陽にやられて屋外に出る気が起きない…。

次回に続く…。
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今回はここまでです。
次回はこの続編②をお送りします。
では、また。