『Vans World Cup』 ジョーディがハワイで初優勝！
2016-12-05 更新
ハレイワ、サンセットビーチ、パイプラインの3イベントで争われるトリプルクラウンのセカンドイベント、『Vans World Cup』が現地時間12月4日に終了！
ファイナルデイはサプライズ的な北〜北西ウネリが入り、久々に吹き込んだコナウィンドによって整ったグッドコンディションに恵まれ、R4から15ヒートをこなして日没間際に全てのスケジュールが進行。
天候こそ悪かったものの、ビッグマニューバーにバレル。トリプルクラウンにふさわしい理想的なサンセットビーチが姿を現していました。
ファイナリストに選ばれたのは、ジョーディ・スミス(ZAF)、フレデリコ・モライス(PRT)、トリー・マイスター(HAW)、ターナー・グダスカス(USA)の4名。
序盤は唯一のグーフィーフッターとなったターナーがリードをしていましたが、フレデリコがトレードマークのビッグターンで8.23、4.60のバックアップを重ね、主導権を握ります。
後半、6.33を持っていたジョーディがフレデリコを上回るパワフルなターンで特大のスプレー(写真下)を上げて8.73をスコアし、逆転に成功。フレデリコはニード6.84のシチュエーションでセットを掴みますが、5.87と及ばず...。
ジョーディがハワイのイベントで初の優勝を決めました！
「本当に信じられないよ。このイベントで優勝するなんて考えてもいなかったし、期待もしていなかったさ。他のイベントとはその点が違う。だから、’オープンマインド’で挑んだのが逆に良かったのかもしれないね。サポートしてくれた皆に感謝しているよ」
最終戦のパイプラインを前にすでにワールドタイトルの座はジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が手に入れた今シーズン。
ジョーディはカリフォルニアのローワー・トラッセルズでの第8戦『Hurley Pro at Trestles』で優勝した他、コンスタントな成績を重ねてギリギリまでタイトルレースに絡み、怪我でシーズンを棒に振った昨年を払拭する活躍をしています。
意外なことに長いキャリアでジョーディがハワイで優勝するのは初めてのこと。その件については、「最初の頃に何度かファイナルに進んだことはある。この場所では本当に何かが起こるんだ。それを具体的には説明出来ないけど、もう6〜7年も上手く行かなかったのさ。今年は全てが良い方向に向かい、凄い嬉しいよ」と話していました。
ハレイワでの『Hawaiian Pro』に続き、ファイナル進出2位となり、トリプルクラウンのカレントリーダーの座を手に入れたフレデリコ(写真上)
もし、トリプルクラウン獲得が実現すればポルトガル人として史上初となります。
更にQSランキングも10位から3位にジャンプアップして念願のクオリファイが確定。
ティアゴ・ピレスに続く二人目のポルトガル出身のCT選手が誕生。ティアゴは自身のInstagramでフレデリコに対してのメッセージをポスト。
ヨーロッパのサーフィンの中心地になっているポルトガルで新しいCT選手が生まれたことは非常に大きなニュースであり、すでに一線から退いているティアゴも何かしらの形でフレデリコのサポートをすると思われます。
QSの最終戦でもある今イベントの結果でランキングが決定。
(トップ10がクオリファイ)
現時点ではコナー・オレアリー(AUS)、イーサン・ユーイング(AUS)、フレデリコ・モライス(PRT)、ジョアン・ドゥルー(FRA)、レオナルド・フィオラヴァンティ(ITA)、イアン・ゴウベイア(BRA)がルーキーとして2017年のツアーを回ることが確定。
CTのメンバーでトップ10に入っている五十嵐カノア、ジェレミー・フローレス(FRA)、ジャドソン・アンドレ(BRA・写真上)、ジャック・フリーストーン(AUS)の4名は最終戦前のランキングを考慮するとQSからのリクオリファイになると予想されますが、カノアとジャドソンは最終戦の結果次第でCTからのリクオリファイの可能性もあるため、11位のエゼキエル・ラウ(HAW)、12位のビノ・ロペス(BRA)にもチャンスは残されています。
次の舞台はノースショアのメインステージであるパイプライン。
トリプルクラウン並びにワールドツアーの最終戦『Billabong Pipe Masters』は12月8日〜20日に開催されます。
『Vans World Cup』結果
1位 ジョーディ・スミス(ZAF)
2位 フレデリコ・モライス(PRT)
3位 トリー・マイスター(HAW)
4位 ターナー・グダスカス(USA)
WSL公式サイト
『Vans Triple Crown of Surfing』公式サイト
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