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今年のロングボードワールドチャンピオンが決定!

2016-12-11 更新
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PHOTO: © WSL/Hain

毎年12月に各リージョナル上位の選手が集結してロングボードのワールドチャンピオンを決める『Jeep World Longboard Championship』が今年も中国・海南島の「日月湾」で開催され、現地時間12月11日に全てのスケジュールが終了。
美しい長いレフトの波を舞台とした世界トップの戦いを制したのは2007年のワールドチャンピオン、フィル・ラズマン(BRA・写真下)とウィメンズは初となるトリー・ギルカーソン(USA)でした。

「現実とは思えないよ。ここ数日、調子は良くないように感じたんだけどね。このイベントは素晴らしいよ。一年に数回しか会う機会がないロングボーダーがここでは大きな家族のようになるんだ。誰もが凄い上手いし、勝つチャンスがある。多くの素晴らしいサポートを受け、優勝出来て本当に嬉しいよ」

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PHOTO: © WSL/Hain

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PHOTO: © WSL/Bennett

ショートボードよりのモダンサーフィンを武器に2007年にフランスで開催された『OXBOW World Championship』で優勝してブラジリアンとして初のワールドタイトルを獲得したフィル。
コンペティションの世界ではショートボードと比べると注目度が低いロングボードですが、あのガブリエル・メディナよりも先に誕生したワールドチャンピオンでもあります。
あれから9年、34歳にして再び世界の頂点に立ち、ブラジルのサーフィンの歴史に新たな1ページを刻むことに。

「2007年の時はまだ若かったし、タイトル獲得について深く考えずに特別苦労もしなかった。でも、今回は違うよ。9年間、このレベルのサーフィンを維持するために大変な努力をしてきたんだ。全ての努力が報われたことは自分にとって非常に重要さ。この優勝は人生で最も大きいね」

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PHOTO: © WSL/Hain

ウィメンズは2012年から3年連続でチェルシー・ウィリアムス(AUS)、ケリア・モニーツ(HAW)の二人がファイナルを戦いワールドタイトルを独占していましたが、昨年はケリアがモルディヴのボートトリップ中に大怪我をして欠場。
チェルシーもSF敗退でレイチェル・ティリー(USA)が最年少の18歳で優勝と流れが変わり、タイトルもオーストラリア、ハワイからカリフォルニアへ。

今年は復活したケリアがQFで敗退、チェルシーはR3で早々と姿を消し、レイチェルまでもがQFで敗れる波乱があり、トリー・ギルカーソン(USA・写真上)が2年連続で3位の強豪、クロエ・カルモン(BRA)をファイナルで倒して優勝。
2年連続でカリフォルニア出身の新しいワールドチャンピオンが誕生しました。

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PHOTO: © WSL/Bennett

「この優勝は私にとって非常に大きいわ。本当にストレスが溜まるファイナルだった。最後に8ポイントを出せてストークしている。あの一本がクロエにとってハードになったと思う。今年は冷静かつ順調なシーズンだった。世界のベストロングボーダーと戦えて光栄よ。このレベルでパフォーマンスするために自分自身に多くのプレッシャーをかけたの。優勝なんて本当に驚いたわ」

レイチェル、トリー共にカリフォルニアのサンクレメンテをホームにしており、トロフィーは再び同じ場所に戻ることになります。

「昨年、レイチェルが優勝した時、私もここにいた。アメリカ人として彼女の優勝は本当に誇りに思ったわ。もう一年カリフォルニアにタイトルが保てることをストークしている。それは私にとってかけがえのないことよ」

なお、今イベントにはリージョナルランキングから選出された3名の日本人選手が参加。
塚本将也、秋本祥平はR1敗退、田岡なつみはR3敗退に終わっています。

『Jeep World Longboard Championship』結果
1位 フィル・ラズマン(BRA)
2位 ロドリゴ・スファイアー(BRA)
3位 テイラー・ジェンセン(USA)

ウィメンズ
1位 トリー・ギルカーソン(USA)
2位 クロエ・カルモン(BRA)
3位 ジャスティン・マウヴィン(REU)、アリス・レモーン(REU)

WSL公式サイト

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