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スリランカと日本、2度の結婚!?

2007-05-31 更新
スリランカでショップを初めて現地の生活が始まると、日本から友人やプロサーファー、そしてお客さんと、次第に沢山の人が訪れるようになった。

しかし、日本から送られてくる宿泊予約のリストはMr.~ばかり…。
たまにMiss.~というのを見つけても、たいがいがカップル!
以前にも述べたようにスリランカという国は男女の交流が全くと言っていいほどなく、男女が公然とデートをするのは婚約したようなものなので、安易にローカルの女の子にアプローチができない(スリランカのライフスタイル③を参考に)。
必然的にまわりはゴツイ男だらけで、まるで男子校に入ったようだった。
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ショップを初めて3年ほど経った頃、日本の知り合いのえっちゃんという女の子から初海外旅行にスリランカに行きたいというメールが届いた。
彼女はとくにサーフィンやボディボードにはまっていた訳ではないのだが、初めての海外旅行なので、知り合いが居た方が安心といった理由だったのだろう。

彼女はおっとりとした性格で、見た目もとてもチャーミング!
もちろん、僕は喜んで引き受けた。
その一ヶ月後、彼女は友達と二人でスリランカにやってきた。
遺跡を見たり、野生動物を見にサファリに行ったり、海ではボディボードも楽しんだ。
たった一週間の渡航だったけど、彼女達は凄く喜んでくれた。
そして、数ヶ月して僕が日本に帰国してから、次第にお互いの距離は縮まり、カップルになったのだ!

次の年から彼女は日本での仕事を辞め、二人でスリランカに行くようになった。
それまでは「A-frame surf shop」の床で寝泊まりしていたが、二人の生活が始まるのを期に晴れて家を借りるようになった。
なんだか、とても嬉しかった。

僕の一日は、朝7時に起きてショップへ行き、波乗りを一ラウンド。
海から上がると朝食を食べてショップをオープンさせる。
主な仕事は店に入ってくる砂を履くこと。
僕のショップはサーフポイントの見えるビーチの上にあるため、お客さんが帰ったあとは店が砂だらけ。
だから、店で撮った僕の写真はたいがい手にホウキを持っているのだ(笑)

夕方に波が良ければ、もう一ラウンドサーフィンをすることもある。
海から上がり、暗くなる頃には隣にあるレストランが活気をみせる。
僕のショップにもお土産を求めて人が流れてくるので、店がクローズするのは夜の22時頃。
それから家に帰ると、えっちゃんが食事を作って待ってくれている。
そんな幸せな日々がシーズンの終わりまでずっと続いた。

スリランカのサーフシーズンが終わり、タイやラオスなどをひと月ほど旅して日本へ帰国。
日本に帰って次のシーズンが始まる数ヶ月の間、二人は僕の兄の家に居候した。
その間は出稼ぎと称し、僕は○○牛乳の配達の勧誘の仕事や、自分で作ったお弁当を知り合いの会社の人達に売ったり、えっちゃんは派遣の仕事をして互いにお金を貯めた。
ある程度の貯金ができると、僕らは日本を離れてスリランカのサーフシーズンが始まるまでアジアを旅していた。

付き合い初めて2年目に僕らは結婚した。
最初の結婚式はスリランカ。
ローカルサーファーや、外国人の友達が大勢集まってくれ、僕らの結婚を祝福してくれた。
集まってくれたみんなと食事会をしてスリランカの区役所のようなところに行き、無事に結婚証明書を提出。
その帰りに僕達は道の真ん中で車を降ろされた。
すると、そこに用意されていたのは派手にデコレーションされた牛車だった。
あとには引けず、牛車に乗って目抜き通りをパレード。さすがに恥ずかしかった。

日本に帰ると再度結婚式を行なったが、スリランカとは違い、親や親戚を中心にまじめに行ったのだった。
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日本とスリランカ、文化の異なるそれぞれの国で結婚式を挙げたハルさん。
一生に一度(!?)の結婚式、せっかくだから海外と日本で挙げてみるのも良いかもしれませんね。
では、また。