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一宮エリア

2017-01-10 更新
皆さん、明けましておめでとうございます!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
本年もよろしくお願いいたします。

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2017年の正月は、北西の風の影響でサイズが落ち着いてしまい、2017年の乗り初めは腰前後となっていましたが、正月明けの3連休は、沖に出た高気圧が反応したのか?肩~頭までサイズが復活し、若干風が気になるコンディションながらも、前半は楽しめる波が届いていました。

やはり一宮~サンライズ・東浪見周辺の地形に人気がありましたが、今回は東からのワイドなウネリとなり、これまでより癖のある波質だったと思います。

その後8日(日)夜間の南岸低気圧の影響で、翌9日(月)は朝からクローズしてしまい、今(1/10)は落ち着き待ちな状態です。


それでは、2017年最初の各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
1/8日曜日10時頃の地形チェックです。潮は上げに向かいミドルタイド頃の時間帯でした。
昨年末からも印象は変わらず、腰~胸サイズのコンディションでは、見た目よりもインサイドのボヨつきが気になり、右側と比べて、左側の反応が悪い状態が続いていましたが、3連休前からウネリがまとまり始め、雰囲気がかわってきました。
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このような肩~頭コンディションになると、これまでよりもアウトでの反応が頻繁になり、ピークが力強くワイドな波が増えていましたが、形のいい波を見極めれば、堤防周辺で十分な距離を乗れることができると思います。
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地形的には、ミドルエリアが周りより深い印象となっていましたが、全体的には、昨年末よりも砂が集まり、反応するエリアは広がった様子です。
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サイズが上がってからは、左側の方がショルダーの切れる波が多く、人気になってきました。
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頭サイズからは、潮が多い時間帯の方が、形になる波が増えてくると思いますよ。


【サンライズ】
日曜日1/8の11時頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドを過ぎた時間帯の様子から、地形を判断しますが、ボヨついた雰囲気になってきました。
ここも、昨年末より砂は集まった印象になりましたが、堤防の周り以外で、安定した地形は今のところない状態です。
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中央寄りでは、アウトがメインとなった地形になっていて、ミドルエリアの深みが目立ち、インサイドまでスムーズに繋がる波は数が少なく、アウトの砂が集まったエリアは流れが強まり、ポジションをキープするのが大変そうでした。
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右側の堤防横は、安定したレギュラーの地形が残っているものの、サイズの割りに、ピークが手前になっていたので、形のいいセクションが短かかった印象です。
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潮の少ない時間帯を狙って、アウトにできるピークを狙いたいところですが、中央寄りにできたアウトの地形と繋がってしまうと、ワイドな波になってしまいそうでした。
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ここのポイントは、左側がメインになっていて、堤防に向かうレギュラーが人気になっていました。
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サイズが上がる前から、形になる地形をキープしているのですが、頭からそれ以上のサイズになると、アウトからワイドに反応する波が多くなり、手前の地形の出番がなくなってしまっていたので、胸~頭までが、ちょうどいいサイズかもしれません。
ここのポイントは、全体的に頭以上のサイズでは、まとまりが悪いようでした。


【東浪見】
1/8(日)12時頃、潮が満タンのタイミングでの地形レポートとなります。
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ここも昨年末よりも、全体的に砂が集まっていて、中央から左側ほどミドル~インサイドの地形が浅く、ブレイクは速めながら、走り易い波となります。
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右側ではカレントが目立ち、アウトに砂が集まっていたので、反応はよくなったものの、ミドルからインサイドは深みが残り、ボヨついた様子になっていました。
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一宮やサンライズと比べても、サイズがある状態ではワイドな印象でした。
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やはり胸前後のサイズの方が形がまとまって、遊べていた印象なので、狙うのであれば、時化後の海が落ち着き始めてからになりそうです。
潮に関しては、この時のように満タンでも、右奥を避けてミドルタイドを基準に狙えば、極端な変化はなく、1日をとおして練習できそうな地形だと思います。


【志田】
1/8日曜日の13時頃の地形レポートとなります。潮は満タンから引きに切り替わる頃でした。
全体的な印象は変わらず、インサイド~ミドルエリアにかけて砂が集まっている状態ですが、ピークの形がハッキリしなくなり、ワイドな波が多くなっていました。
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ここも基本的には、堤防周辺以外でピークになる地形がなく、特に中央から沖に出るカレントが目立ち、極端な浅瀬と深みがあったので、この周辺は地形も波の反応も複雑になっているようです。
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しかしながら、右側をメインに、レギュラーの地形は雰囲気を残しているので、狙い所はありそうです。
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ウネリの向き次第で、形が大きく変化しているので、南ウネリなら、距離が乗れるレギュラーが出現するかもしれません。
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左側のレフトも、波数は少ないものの、十分狙える形になっていました。
引きに向かう時間帯や、潮が少ない時よりも、いつも通り上げのタイミングを狙った方が、無難な地形だと思います。


【太東】
日曜日1/8の14時頃、引き始めていましたが、まだ潮が多いタイミングから、地形をジャッジします。
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ここも昨年からの地形をキープしているので、腹~胸サイズあれば、ミドルタイドより潮の少ない時間帯を狙って、距離の乗れるレギュラーが反応します。
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手前のセクションでワイドにブレイクしてしまう波もありますが、潮が多くなると、フェイスがボヨついてしまうのかと思います。

肩~頭近いサイズだと、堤防アウトにピークがあり、ピークからワイドな反応になっていて、形にはなっても、トロ速いブレイクの波が目立っていました。
この場合は、潮が多い方が形がまとまると思います。

しかし、やはり胸~肩までが、一番楽しめるサイズになる地形のようです。


【夷隅】
1/8日曜日の15時頃、潮は引きに向かっていましたが、未だミドルタイドよりも多く、ボヨついていました。
大きな変化はなく、形になる地形をキープしていたのですが、最近のサイズアップの影響でカレントが強まり、反応する波の形が雑になった印象です。
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ショルダーがヨレやすく、ミドルエリアが深い為に、アウトと手前でブレイクが別れてしまっていました。
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全体的に、手前に地形が寄っている雰囲気で、No.3から南側は、アウトの反応が悪く、ミドルエリアで集まったウネリが、力強いブレイクになっています。
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この日のように、肩~頭サイズあれば、No.1・2でこのタイミングでも、アウトから乗れる地形が残っていますが、やはり中間のセクションで複雑な反応になり、スムーズに乗れる波は少ない様子。
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頭以上になると、ピークがアウトになり、距離は乗れても……ですので、胸~肩のミドルエリアでまとまるサイズが、アウトでの余計な反応がなくなり、ベストな雰囲気でした。
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狙うのであれば、中間のエリアがうまく繋がる時間帯になりそうなので、引きに向かうミドルタイドくらいを基準にするのが、無難なタイミングなのかと思います。


2017年最初のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温です。
クリスマス頃から12~10℃まで下がっています。。。
更に最近の外気の低下で厳しい寒さになっているので、ブーツ&グローブの準備は間違いなく、ドライスーツ等、できるだけ温かい格好がいいと思います。


また、この先の波に関しては、落ち着き待ちの状態です。
低気圧が遠ざかり、北西の風が強まれば、サイズは下がり傾向になると思いますが、今回は勢力が大きく、コース的にも理想的な動きになっているので、次の週末(1/14・15)までウネリが残りそうな予想です。

その後の北東ウネリにも期待できるので、情報を集めて、波が落ち着き始めてからは早めに動き出したいところですね。
久しぶりの大時化で、地形にも変化がありそうです。

カレントが強まり、手前が深くなる可能性もあり、アウトに片寄った地形になってしまうと、サイズが残っている方が楽しめそうですが。。。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

では、本年も宜しくお願いいたします。

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