非会員上部PR枠用
 

一宮エリア

2017-02-16 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
gatyapin_2







前回の更新(2/9)後も、冬型の気圧配置となっていたので、ほぼ毎日北~北西の風が吹き、日中は風が強まる事が多くなりましたが、朝夕の時間帯で弱まっていた傾向でしたので、このタイミングは風の影響が少なく、比較的整ったコンディションで練習できていたと思います。

風で抑えられて急激にサイズダウンした日はありながらも、平均すると胸前後のサイズをキープし、終日風が強まらなかった日は、肩~頭近いウネリも届いていました。

最近は見た目よりも力の弱い乗り心地ながらも、各ポイントでショルダーの張っている波が多く、十分遊べていたと思います。

そんな中、一宮の左側が人気だったと思いますよ。

それでは、直近の各ポイント毎の地形レポートをお届けします!


【一宮】
2/14火曜日14時頃の地形チェックです。上げ始めの未だ潮が少ないタイミングでした。
全体的に前回(2/9更新)と大きな変化はなく、今週(2/13週)も、中央~右側半分は地形が悪い為、オススメできない状態になっていました。
_1
アウトの地形は残っているで、肩以上のサイズがあれば、潮の少ない時間帯を狙って、アウトをメインに遊べそうな様子はありましたが、ミドルエリアが深い為、最近の腰~胸サイズでは、インサイドの地形に反応するまでブレイクしないようなので、距離が乗れない状態です。
_2
更に、インサイドは浅いだけの雑な地形が続き、潮があっても形になっていた印象はありません。
このポイントは、前回(2/9更新)からも、中央~左側の方が、最近のサイズに適していて、人気になっています。
_3
左側の堤防から、中央のチビ堤防まで一定に砂が集まり、ピークも多めとなっていました。
_4
中央は、胸サイズでチビ堤防のアウト寄りがピークになり、レギュラーの形で距離も乗れていた印象です。
_5
左側は、このサイズではアウトでの反応が鈍い様子ですが、ミドルエリアでピークになる波は、コンパクトな形にまとまり、両方向に乗れていましたよ。
前回(2/9更新)から地形が安定しているので、腰~胸・肩サイズの場合は、このエリアの中で基準になるポイントだと思います。


【サンライズ】
火曜日2/14の15時頃、潮は上げに向かい、ミドルタイドより少し前の時間帯の様子から、地形を判断します。
ここも前回(2/9更新)と変わりはない雰囲気ですが、全体的に地形に特徴がない様子なので、腹前後のサイズでは左側を除いて、決まって形になる地形はないようです。
_1
特に右側の堤防周辺は、最近のサイズではウネリがまとまらず、波数が少なく反応も弱めになっていました。
_2
中央周辺では、ミドル~アウト寄りに地形が広がり、どのサイズに対しても、ピークがワイドになりやすいようですが、地形の切れ目で、ショルダーが残り練習できそうです。
しかしながら、ミドル~インサイドの地形が、腹前後のサイズに対して深い印象なので、ミドルタイドより潮が増えると、ブレイクがタルくなっていました。
_3
ここは左側の地形が安定しているので、メインのピークになっていましたが、形がハッキリしているものの、腹~胸以下のサイズになると、反応するエリアが狭くなってしまい、前回(2/9更新)よりも、波数が減少傾向のようです。
ただやはりミドルエリアが深い様子なので、これまでより手前のブレイクが厚く、力の弱い波質かもしれません。
サイズ次第ではありますが、ミドルタイドより潮が増えるほど、手前で乗れる距離が短くなりそうな地形でした。


【東浪見】
2/14(火)16時頃、潮は上げに向かうミドルタイドですが、ここも前回(2/9更新)と変わりなく、全体的に地形がアウト寄りなので、沖のピークはワイドな印象ですが、最近の腹~胸サイズでも、ウネリの切れ目から十分な距離を乗れていたと思います。
_1
右側の堤防周辺にも地形が残り、このサイズでも形になり反応していましたが、やはりアウトに集中した地形なので距離が短く、ミドルエリア~インサイドにかけては、サイズ不足な様子です。
肩以上のサイズで、形がハッキリして良くなりそうですが。。。
中央周辺は、最近のサイズに対して一定に深い状態となっていて、
_2
形になる特徴的な地形がないので、ブレイクしても複雑な反応となり、ピークのまとまりが悪くなっています。
ここ数週間は、左側がメインの状態が続き、ワイドなブレイクが目立っているものの、
_3
このポイントの中では、波数が豊富なので選べば十分練習できています。
最近のサイズでは、潮が上げに向かうとボヨついた印象になってしまいますが、ウネリがまとまりサイズは出ていました。
引きのタイミングなら、潮が多くても問題ないかもしれませんね。


ここからは、2/15(水)の地形チェックとなります。
【志田】

13時半頃、干潮から上げに切り替わる頃で、未だ潮は少ないタイミングでの地形ジャッジとなりますが、ここもアウトまで地形が広がり、ワイドな波が目立つ状態が続いています。
しかし、最近は沖のウネリが小さく、比較的落ち着いたコンディションとなっているので、少しずつ沖から砂が戻ってきたような印象でした。
この時のような潮が少ない時間帯には、ミドルエリアまで歩けるくらい砂が集まっていたので、これまでよりも浅い地形になっている様子です。
_1
中央からのカレントは残りながらも、最近は弱まり傾向となり、この周辺の深みは解消されて、一定に平らな様子になりましたが、右側の堤防から沖に出るカレントが強まり、右奥は周りよりもアウトまで浅い地形が広がっていました。
_2
潮が増えてブレイクがまとまれば、レギュラーの距離が乗れる地形になる可能性がありそうです。
_3
しかし、全体的に反応する地形が浅いので、ピークから力強いブレイクで、ワイドになりやすく、肩以上のサイズからは、ショルダーの切れる波が少なくなってしまうかもしれません。
_4
中央や左側にもウネリの切れ目があるものの、安定して形になる地形がない様子なので、潮が上げに向かうタイミングの方が、形にまとまる波が増えると思います。
_5
スモールコンディションにも対応できる地形ではありますが、サイズに対してできるだけ潮の多いタイミングを狙いたい地形ですね。


【太東】
水曜日2/15の14時半頃の様子から地形を判断します。上げ始めたばかりで、未だ潮の少ないタイミングです。
_1
ここもアウトがメインの地形が続いています。
_2
ガスト方面も志田のような地形となっているので、太東の堤防周辺まで砂が集まり、浅い地形が広がっている状態です。
_3
潮が少ないとは言え、腰~腹サイズでも堤防沖からブレイクするほどで、それでいて特徴のない平らな地形になってしまい、やはりピークからワイドにブレイクしてしまう波がほとんどでした。
堤防の内側は、波の切れ目はあるものの、カレントでショルダーをキープしているフェイスなので、波質は複雑で安定している感じではないようです。
しかし、小波でも距離の乗れるポイントになっているので、胸サイズまでは、ビギナーの方にとって練習しやすい地形かもしれません。
狙うのであれば、ボヨついてもミドルタイドより潮の多い時間帯の方が、形になる波が見つかると思いますよ。
全体的に地形が浅いので、肩~頭以上のサイズからはカレントが強まり、潮が多いタイミングを狙っても、ウネリがまとまらない可能性が大な地形です。


【夷隅】
2/15水曜日の15時半頃、潮は上げに向かいミドルタイドくらいのタイミングに見て来ました。
_1
最近は海が荒れることがなく、カレントが弱まり整ったコンディションとなっていました。
_2
アウトまで広がっていた地形も、前回(2/9更新)以降は、少しずつミドルエリアにまとまり始め、頻繁になっていたアウトからの反応が、これまでより抑えられた印象です。
_3
No.1~3・4まで、ミドルエリアでピークになる胸~肩サイズの波が形になっていたので、MAX肩サイズのコンディションなら、アウトからワイドにブレイクする波も減るので、練習しやすくなると思います。
_4
狙い目は、前回(2/9更新)からいつも通り、潮の少ないタイミングとなりそうですが、時間帯は短く、上げ始めからがカレントが弱まり、乗りやすいフェイスになっていたので、波質はオススメだと思いますよ。


今回のポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温です。
この数週間は、サーフエリアで10~12℃で安定していて、例年よりも温かい状態だと思います。
天気が良く風も弱い日は、ヘッドキャップやグローブ無しの人の方が多いほどでした。


また、この先の波は、金曜日(2/17)に南風が強まる予報となっているので、南ウネリになると地形に対して反応する向きが変わり、これまでとは違う波質が予想されます。
しかし、各ポイントに地形があるので、好みに合わせて場所を選べるのではないでしょうか。

冬型が強まって風の影響が出ると、サイズが下がり傾向になってしまいますが、その風が落ち着けば、胸前後のサイズが復活する可能性もあり、コンディション的にも狙えるようになると思います。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

*****
レポート一覧へ
*****