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一宮エリア

2017-02-23 更新
皆さん、お疲れ様です!
波情報BCM「プロサーファー週間エリア概況」一宮エリア担当、太東の関田秀俊です。
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前回の更新(2/16)後は、南風が強まって荒れた天気になっていたものの、このエリアにとってはオフショアだったせいか、強風の割りにウネリにはならず、週末(2/18・19)以降も、腰前後の物足りないサイズになってしまいました。

しかし、月曜日(2/20)~火曜日(2/21)にかけて通過した低気圧は、このエリアに胸~肩・頭サイズのウネリを届け、約1ヶ月前のような、アウトがメインのコンディションに戻っていました。

それでは、各ポイント毎の地形レポートです!


【一宮】
2/21火曜日13時頃の地形チェックです。引きに切り替わったばかりで潮の多い時間帯でした。
全体的な地形の変化はなく、中央から右側は、ミドルエリアが深い状態が続いるので、アウトとインサイドの地形が別れしまっていました。
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前回(2/16更新)からは、荒れた天気が続いていますが、まとまったウネリにはならなかったので、カレントも弱い為、手前に砂が集まっている傾向ながらザツな状態です。
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アウトには、サイズが上がれば反応しそうな地形が残っている様子なので、胸以上のサイズになれば、狙えそうな状態です。
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今週(2/20週)も、中央から左側の方が癖のない地形を保っているので、サイズが小さいものの、形になりショートライドながら練習できていました。
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中央のチビ堤防付近には、スモールサイズでも反応する地形をキープしているので、ピークが狭くなりますが、ここが最近のサイズに対しては、安定していたと思います。
胸前後のサイズがあれば、干潮/満潮の潮止まりを除いて、平均して遊べていたようです。


【サンライズ】
火曜日2/21の14時頃、潮は引きに向かっていますが、満タンに近い時間帯の様子から、地形を判断します。やはりスモールコンディションが続き、カレントもほとんど無い状態なので、全体的には大きな地形の変化はありませんでした。
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右側の堤防周辺に関しては、スモールサイズに対応できる地形がないので、最低でも胸前後のカレントが流れるサイズにならないと、ピークができないのかもしれません。
左側の地形はキープしているので、腹~胸サイズになれば、このポイントの中では一番安定したピークになっていました。
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しかし、ミドルエリアが深い状態も変わらずなので、さすがにこの日のような膝~腰サイズでは、インサイドまで乗り繋げる波は少なくなってしまうようです。
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このサイズでは、範囲が狭くなるものの、アウト寄りに砂の集まった場所が残っているので、ミドルエリアまで地形が続いてる所は、中央周辺でも距離が乗れて、狙えそうな地形になっていました。
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ただし、堤防際のように片側が遮られていないので、両方向からのウネリが混じり、ピークとブレイクが安定しない雰囲気でもあります。
ミドルタイドより潮の少ないタイミングからは、波質が弱くなる傾向なので、干潮に近いタイミングは外した方が良さそうな地形です。


【東浪見】
2/21(火)15時頃、潮が引きに向かっていますが、動きが遅く未だ多いタイミングでの地形レポートとなります。
天気は荒れた状態が続いていますが、やはり地形の変化はなく、スモールコンディションながらも、サイズなりに反応している様子です。
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前回(2/16更新)から引き続き、中央~左側がメインの地形となっていて、一宮・サンライズと比べ速いブレイクが目立つものの、このエリアの中では良い状態だったと思います。
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平らで余計な深みもなく、癖のないの印象でしたので、この日のような膝~腰&強風でなければ、スモールコンディションにも対応できそうです。
ウネリがなくカレントも弱まっていたせいか、前回(2/16更新)よりも、中央周辺まで深みが解消されて、地形が広がってきた印象です。
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右の堤防付近は、周りよりも深い様子なので、この日のようなスモールコンディションでは、反応する範囲が狭くなっていましたが、ミドルエリアに砂が集まっている所があり、胸以上のサイズから、ここを中心にピークが出現していました。
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サイズと潮のタイミングで、アウトからそこそこの距離が乗れていたので、肩サイズあれば狙えるようになるかもしれません。
しかし、当分左側がメインの状態が続きそうなので、ミドルタイドより潮の多いタイミングを狙うのが無難そうです。
サイズが小さい場合は、潮が少なくなるほど波の力が弱くなっていました。


ここからは、2/22(水)の地形チェックとなります。
【志田】

13時半頃、満潮のタイミングで一番潮の多い時間帯でした。ここも大きな変化はなく、地形はアウトまで広がり、速い波が目立っていました。
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前回(2/16更新)からは、腰前後のスモールコンディションが続いていたので、カレントも弱まり、ミドル~インサイドにかけて集中して砂が集まっているので、中央周辺にあった深みも解消され、全体的に平らな地形になっていました。
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この日は、肩~頭近いサイズまで波が上がったので、アウトの地形がメインになり、この時のような潮が多いタイミングでも、ショルダーのキレ目はほとんど見付からない状況になっていました。
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前回(2/16更新)の肩~頭サイズと比べて、いくらかピークが手前になっていた印象で、浅い地形に反応して集まったウネリが、力強くブレイクしていたので、より一層厄介な状態になったのかも知れません。。。
ここの地形は、スモールコンディションに適していてるようで、胸前後までの潮が多いタイミングが良いと思います。


【太東】
水曜日2/22の14時半頃、引き始めてはいましたが、未だ潮が多いタイミングから地形をジャッジします。
地形は変わらずアウトがメインの状態なので、この時のように潮が多くても、胸サイズの波が堤防よりアウトに、ピークができていました。
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このサイズからは、アウトがメインになり、ピークから速い波が増えてくるので、堤防の内側を狙うのであれば、腰~腹サイズでないと、形にならないかもしれません。。。
ここもスモールコンディションが続いた影響と、北風が続いたせいで、今までにないくらい砂が集まっています。
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カレントがインサイドに集中していたので、堤防の内側の地形の方が、アウトよりも複雑な雰囲気でした。
しかし、ミドルエリアから手前でカレントが働き、レギュラーの形にまとまる可能性がありそうです。
狙うのなら、スモールコンディションでも、ミドルタイドより潮が多くて良さそうです。


【夷隅】
2/22水曜日の15時半頃、潮は引きに向かっていましたが、動きがゆっくりで未だ多いタイミングです。
ここも前回更新(2/16)時と大きな変化はありませんでしたが、他のポイントと同様、スモールコンディションが続いた影響で、地形は手前に集まり傾向のようでした。
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ビーチの砂がインサイドに広がった状態は変わらず、カレントの弱いコンディションが続いていたので、地形がアウトに出される事もなく、ミドルエリアから手前に集中した浅い地形になっていました。
しかし、形をキープする波は少なく、ショルダーが開いてしまい、トロ速いブレイクが多かったです。
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この日は、肩~頭サイズありましたが、アウトでの反応が控えめになっていて、ミドルエリアの地形に反応するピークは、これまでよりもパワーのある波質なのかもしれません。
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サイズ次第で狙い目が変わりやすくなりそうですが、最近の様子からは潮が多くても、胸前後のサイズが反応していたので、干潮にこだわる必要はないのでは?
むしろ、どちらかと言うと潮が引きに向かうタイミングの方が、ボヨりは少ないと思います。


ポイント毎の地形レポートは以上になります。


さて、水温です。
最近のサーフエリアは、11~12℃の日がほとんどでしたので、ブーツ&グローブの準備が必要そうです。
外気の寒さ次第では、ヘッドキャップもオススメします。


また、この先の波に関して次のサイズアップは、低気圧のコース次第になりそうです。
最近の天気のサイクルが繰り返されれば、都合のいい低気圧が通る可能性もありそうですが、この先の予報には、そんな雰囲気もなく期待の薄い状態になっています。

しかし、最近の地形だと肩以上でアウトがメインになり、波のまとまりがなくなっていたので、形的には胸くらいが、各ポイントの地形にとって丁度いいサイズなのでは?
風が弱まって、コンディションの整う日を重点的に、潮の多いタイミングを大切に狙いたいですね。


今回は以上です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!

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